JR四国は2月14日、ハイブリッド式車両の導入計画について発表した。(外観イメージ:JR四国)

 

 

 正直なところ電気式気動車まではともかく、ハイブリッドシステムを搭載することは予想しなかった。さらにJR四国では1両単位でのワンマン運行が主流だったところ、2両単位での投入となる。ワンマンで2両運行される場合、後部の車両が閉鎖されることがあるのだ。

 個人的に投入を予想する分として、国鉄車両(キハ40系列)の置き換えに新規投入というのは想定内。さらには既存の一般型気動車(キハ32を除く)を電気式に改造して、機器類の共通化も図ろうと考えていた。


 新規投入する分もJR北海道H100と同様、JR東日本GV-400のOEMと想定。北海道や東日本と異なり、寒冷地用装備を省略することができたはずだ。JR西日本でもDEC700が試運転を続けており、そちらのOEMということもあっただろう。これらは全て川崎車両の製造となる。

 ところがふたを開ければ2両単位で投入し、片側3ドアなど形状も明らかに異なっている。製造は近畿車両が担うこととなった。車内については現時点で公表されていない。2両単位となったためワンマンには対応せず、準備工事が行われる程度となるか。

 ハイブリッドシステムを搭載したことで速度向上を図ることはせず、険しい山岳地帯向けに出力を増強させることを図ったのだろう。一応、キハ54は2エンジン式。他は1エンジン式だったかと。形式についてはJR四国らしく、4桁数字となることだろう。

 他にもいろいろと出てきたところだが、今月はここまでとしたい。
(2024年3月の鉄道小話につづく)