2019年11月10日(日)午後3時43分 長野県佐久市/佐久平駅


2.金沢13:56発→上野(17:06)17:13着 新幹線はくたか594号/東京行き E725-9
 佐久平の新幹線駅も同じくホームドアがあり、相対式ホームというシンプルな構成。在来線は単線非電化の小海線のみであり、どこを通っているのかと探す。新幹線はとうとう、指定席のデッキも立ちスペースとして開放される。


 軽井沢の別荘地に差し掛かる新幹線。実のところ穏やかで高級感ある高原のイメージに対して、生活環境はそれなりに不便らしい。
めぐ「なんか…、ガスとかなくて。薪で火を焚くとかって。」
なぎ「え、そうなのか?」
めぐ「テレビでやってたかもだし、あんまよくわかんないけど。」


 そんな軽井沢。新幹線駅は2面4線式のホームを有して、ホームドアは通過のある内側線にだけ設置。11月中旬になり、スキー場も開いているようだ。
さく「早いもんだよね、もう11月でスキーだって。」
もも「こういうとこって、1回雪降ったらそうなんじゃない?」

 入ったトンネルは急勾配で、速度抑え目に下っていく。在来線時代も碓氷峠は特殊な急勾配を持つ難所であり、専用の電気機関車を必ず連結させなければならなかったという。そちらは新幹線開業後に鉄道として廃止され、軽井沢から横川までバスで結ばれている。そちらもまたいずれ…。


 珍しく停車した安中榛名も、やはり相対式ホームにホームドアという構成となる。北陸新幹線は群馬県に入っており、線路上には屋根がかからなくなった。
さく「やーねーって。」
もも「言わない。」


 さて、JR東日本によって宅地開発が進められた安中榛名。新幹線単独の駅にして乗降客数は少なく、周辺にコンビニがないなどかなり不便だ。
なぎ「…どうすんだここ?」
さく「…車でまとめ買いするんじゃない?」

 安中榛名を発車するとそのまま山へと入っていき、更に下っていく。


 夕暮れ時になり、いよいよ山間から下ってきた新幹線。長野は右側が在来線の線路と駅であり、久々に建物の多い風景が見られる…。
なぎ「いよいよ都会の…。」
めぐ「まだあるよ、一応。下は結構多いけど。」


 上越新幹線が合流し、高崎は2面4線に加えて通過線を有する主要駅。4年前は越後湯沢から乗車し、ここで降りている。
なぎ「で…、まだ乗る?」
めぐ「そう言ってるじゃん。」

 今回は"乗り鉄"として乗り続けよう。隣からMaxたにがわ412号に乗り換えられ、8両ながら2階建て故に立ちスペースも多いという。それでもあまりシフトしないようで、まだこちらへ乗ってくる。
もも「みんながみんな、アンタらみたいに暇じゃないでしょうよ。」
さく「そうだけど、今日って何曜だっけ?」
なぎ「今日…、日曜。」

 2023年からは上越新幹線もE7系、シングルデッカーの12両編成で統一された。


 山々はすっかり遠くになりにけり。以後は東京都内まで、ひたすら平野部を進んでいく。新潟県上越市から続いてきた上信越自動車道も、藤岡ジャンクションが起終点となる。
もも「それでまたアンタは道路の…。」
めぐ「気になるぐらいいいでしょ?」


 既存の高架線からさらに待避線とホームを設けて、防音壁を撤去しないまま本庄早稲田の新幹線駅に仕上がった。こちらも『はくたか』として停車するのは、極めて珍しいことだろう。
さく「…ある?」
なぎ「…ない。」


 2019年も早いもので11月半ば。秋が深まっており、すっかり夏から熱も冷めた熊谷へ。2面3線と通過線を有しており、こちらが島式ホームとなる。
もも「ここはもう都会のでいいんじゃなくって?」
さく「まあ…、さっきまでの山と比べりゃね。」


 圏央道を過ぎれば、東京の都心部も近づいていると考える。それでも田畑が多く平坦な地形ならば、どことなく名鉄尾西線周辺を連想させて親近感があると…?
もも「そうだ、アンタの家近いとかで。」
めぐ「なんか、田んぼとか多いからそうみたいなのかなって。」


 東北新幹線が合流して、もうすぐ大宮。ここで北陸新幹線の全線を事実上制したほか、上越新幹線は越後湯沢から東京まで乗車したことになる。大宮からは東北新幹線として、すでに乗車しているためだ。
めぐ「もう、あと流していい?」
なぎ「…さあ?」


 大宮は3面6線とさすがの規模を誇る。下車客もやはり多く、まだ立ち客は多いものの通路が空いてきた。ここまで来れば在来線も路線が多くあり、そちらへ"逃げる"ことも容易だ。
もも「上野で降りるのよね?」
めぐ「上野で、そこから刻んでこうかなって。」


 日も沈んでおり、空に彩りを見せる中。あとは東北新幹線の復習問題に過ぎない。この間はダイヤと沿線の過密ぶりから、最高速度が在来線並みに抑えられる。
さく「もう終わるんだ…、新幹線の。」
なぎ「…もうちょっとな。」


 金沢から197分。特に長野から混雑していたため、当初の予定からやや遅れて上野に到着。地下深くにある新幹線ホームは、壁面のレンガ色タイルが古めかしい。降車客は多けれど、まだ乗っている客も多い。
さく「…ここまで来たらさ、東京まであと少しなんだし。」
もも「また余計なことしたってんでしょ、もう遅い。」


 かつては新幹線が終着駅だったこともあり、ホームからフロアを1つ上がったコンコースが広々としている。ここから地上へはエスカレーターで結ばれており、まだまだ遠そうだ。


 ということで上野からは秋葉原,西船橋,南船橋と乗り継ぎ、海浜幕張へ向かったのだ。2日目は本来メインであるべき、世界野球プレミア12を2試合"ハシゴ"する。
めぐ「と…。野球が気になる方もいらっしゃいますでしょうが、スペースの都合上ここまでとしましょうか。何せ2019年の大会ですし、そちらもベーシック仕様にて流しておりますのでお探しあれ。」
 
めぐ「最後に今回の地震について、義援金のリンクを張っておきました。本来ならばこのブログでもといいたいところでしょうが、広告収入を入れる設定にありません。あったとしても、大したレベルでないと思います。」

 

 

 

 


(2019年秋のプレミア野球観戦旅行記 初日おわり)