2024年1月8日(月)午前11時11分 愛知県豊橋市/豊橋駅


 今回はは豊橋の駅を見ていこう。東海道本線は主に2面4線を使用しており、5~8番線となる。往時は長編成の長距離列車も停車しており、ホームは長く取られている。


 近接して豊橋鉄道の新豊橋があり、JR在来線や名鉄と同様に狭軌となる。この間に、線路は繋がっていないようだ。


 東海道本線は4番線を飯田線と共有し、ホームは短めに取られている。そのため合計すると3面5線になる。エレベーターやエスカレーターは完備されており、バリアフリーの点では不足ないだろう。


 改札内部の通路へ上がろう。ここ10年程だったか、豊橋の"エキナカ"は飲食など随分と充実するようになった。かつては椅子こそあれど最小限にとどまっており、大きく印象を変えている。


 1~4番線への階段とエスカレーターは、ホームの構造上1か所設ければ済む。通路の発車案内はJRが液晶画面式となりながら、名鉄は未だに2世代以上前のLED式。いい加減、装置を名鉄に交換させていいのではないだろうか?

 同じく突き当たりには立ち食いの店があり、こちらもなかなか名が知れている。気になった店ではあったが、今回は別の目的もあるのでなくなくパス。


 飯田線と名鉄名古屋本線は合計で3面4線となり、名鉄は3番線のみを使用。4番線は東海道本線と線路を共有している。


 改札はJRと名鉄が共有。自動改札機はICカード専用と合わせて多く並んでおり、地方都市の主要駅らしい。車椅子の利用者は、ドアで仕切られた有人改札を通ることとなる。


 在来線の改札を出て、新幹線の改札へはスロープや階段で緩やかに上がっていく。上がったところに観光案内所があり、お土産品も扱っているようだ。向かいにはフリーピアノがあった。


 新幹線の改札へ出てきた。窓口と共に指定席券売機があり、4つある内2つはクレジットカード専用となる。窓口から改札を挟んでコンビニ売店があり、車内販売は廃止されているため入場前に仕入れておきたい。


 西口から外へ出よう。駅前に整然と並ぶ建物は低いモノが多く、高さで目立つのは高層マンションぐらいだろうか。雰囲気が新しい中で駅からの道に中央分離帯を設けており、店はまあまあありそうだ。


 西口の駅は1階に出入口、2階に改札など主設備といった構成。新幹線の線路やホームが高架にないのは珍しい。西口の駅前からバスは少々出ているようだが、あくまでも発着は東口を主としているらしい。タクシーや一般車両向けといえば早い。


 新幹線のホームから壁面を隔てた反対側は、タクシーが待機するスペースとされる。新幹線の駅を現状から拡大するには、ある程度難儀しそうだ。


 他にも電気系など各種設備が西口にあるため、新幹線の大改造を施す余地はなさそう。もっとも大改造案自体が長期的な了見なので、実際に実行するにも長い年月をかけていくことか。


 西口から自由通路を戻り、東口へも出てみようか。豊橋の駅ビルはこちらにあり、雰囲気からして華やかなもの。そもそも現在の駅は1990年代後半に完成しており、それ以前は自由通路になっていなかったとも…。


 東口のデッキから見ると、やはり東三河地区最大の都市らしく市街地となっている。周辺にはビルが建ち並び、都会の景色だ。豊橋の駅前で中心街に近いらしく、東口の周辺には飲食店など充実している。


 こちらの駅前からはバスが多く出ている他、赤岩口や豊橋市民球場に向けて路面電車も出ている。東口については過去取り上げたので、今回は軽く流す程度としておこうか。


 在来線から新幹線へは改札内部で繋がっており、スロープを上がって結ばれる。


 橋上駅の通路から見下ろすと、側線の他に1面2線の島式ホームが姿を見せる。国鉄時代に二俣線(現:天竜浜名湖鉄道)へ直通する際はこのホームを使用しており、現在は営業用に使われず業務用となり痕跡が残っている。


 在来線と新幹線の乗り換え改札に来た。新幹線用の指定席券売機が2つと、JR全線のきっぷが購入可能な窓口を有している。改札は有人通路の他、両方向に進められる自動改札は幅広タイプと通常幅が1通路ずつ。一方通行の自動改札も1つずつ設置。


 ここからの長時間長距離乗車に向けて、新幹線らしく冷暖房完備で自動ドアを有する待合室がある。内部には駅弁やコーヒーなど、こちらにも店があった。待合室の外には1人ずつ利用する、カプセル状のビジネスブースを配備する。


 新幹線は2面3線式のホームと通過線を有し、これ以上の拡張はやはり苦しいだろう。改札周りと異なり、ホーム上の発車案内装置はカラーLED式で変わりない。自動放送は新しいものとなっていた。
(豊橋駅 おわり)