2024年1月1日(月)午後1時23分 愛知県安城市/新安城駅
元日に選んだのは新安城。西尾線はここから分岐しており、交換可能な南安城を挟んで桜井まで単線となる。
ホームは合計すると3面6線式となり、西尾線が1・2番線を専用で使用。3番線は名古屋本線の名古屋方向待避線と、西尾線から名古屋本線への合流線を兼用している。橋上駅舎は2020年に全面供用となった。
1番線は行き止まり式となり、名古屋本線へ直通しない。このため以前は1番線をあまり使用しなかったところ、現在は西尾線内折り返しの普通が発着するようだ。かつてはこの区画に地下通路への階段があったため、造り替えられたホームや屋根材などが新しい。
橋上駅舎はエレベーターやトイレが備わり、雰囲気も新しい。エレベーターはかつての地下駅舎になかったため、バリアフリー対策という名目で2010年に先行して設けられたものだ。
名古屋本線は3~6番線を使用し、先述したように3番線は待避線と西尾線からの合流を兼用する。改札から離れたところでは以前の屋根構造などが引き続き用いられ、雰囲気の違いを感じられるとも…?
3番線は駅名標もやや異質なものとなる。新安城(NH17)に加えて、4番線は通常の進行方向となる牛田にのみ駅番号(NH18)が入っている。3番線は逆方向の宇頭に加えて西尾線の北安城が入り、駅番号もそれぞれ(NH16,GN01)入っていた。
名古屋本線は最長8両で運転されるため、ホームは相応の長さを備えている。対して西尾線は最大6両、西尾から吉良吉田に限ると最大4両までしか対応できない。このため3番線は切り欠かれた形状となるほか、その箇所にもポイントが設けられていた。
その一方で平日朝は名古屋本線と西尾線からそれぞれ到着し、併合して8両となる運用もある。このため3番線は8両に対応させなければならず、名古屋方向に延長部を設ける形状となった。
再度、橋上駅舎の通路を見る。広々としているところをよく見れば、なんとなく床面に継ぎ目があるようだ。これは先述したように、エレベーター専用の通路として先行完成していた区画があるため。
大きな窓から東岡崎,豊橋方向、ならびに西尾線のほうを眺めよう。名古屋本線はしばらく平地を進んだ後、岡崎市から豊川市にかけて山間を進む。西尾線は山を避けるように進み、吉良吉田からの蒲郡線は海沿いへ…。
名古屋方向を見れば2番線への転線があるため、本線上での平面交差を設けている。このため3番線から4番線の合流も、やや先の位置にある形だ。雨が降った翌日ともあって、晴れた空はとても澄んでいて心地よい。
自動改札は有人窓口に面した幅広通路が1つある他、IC専用の2通路と通常幅が3通路あってやや多め。窓口は2つあるうち、1つは開いていなかった。天井の掲示物は発車案内を除き、電照しないタイプとなる。
真新しい橋上駅や自由通路らしく、窓は大きくとられて開放的だ。券売機は3区画あるうち2か所が用いられ、いずれも従来型のタッチパネル式となっていた。
南口のほうを見よう。周辺は集合住宅が多く、店はそこそこといったところだろうか。もっとも元日だけあり、開いているのはコンビニぐらいしかなさそう。2020年に完成した橋上駅舎だが、エスカレーターは改札の外に上り方向しかない。エレベーターはある。
駅前広場にはモニュメントがあり、何だろうかと…。建物が多いのはこちらであり、バスはこちらから発着するものが多いようだ。
新安城は北口のほうがメインだったかもしれない。駅前広場が大きくとられていることからも、そう言うことができるかと。こちらの周辺に店はあまりなさそうで、戸建て住宅が多いようだ。駅のすぐ近くを国道1号が通っている。
かつては駅ビルが構えていたものの、集合住宅主体だったともされる。橋上駅舎完成とともに解体されたようで、現在は工事用フェンスで仕切られていた。橋上駅舎から階段の向きは南口と異なっている。駅前からバスはあまり発着しないようだ。
(安城駅の調査へつづく)