2023年4月1日(土)午後7時10分 大阪市西区・京セラドーム大阪


 試合が長引いたこともあってか、外へ出るとすっかり夜になってしまった。薄々想定していた、イオンモール内での夕食会になることだろうと…。
もも「最初からそうするつもりだったくせに。」
めぐ「…そうかな?中で食べたのがどれだけ残るかにも。」

 ところがイオンモールのフードコートは人が多く、ゆっくりできない以上は断念することに。
もも「…どうすんのよ?」
なぎ「難波行けばあるだろ、ちょっとぐらい何か。」


 とりあえず近鉄の始発駅となる難波に出られれば、少なからず何か食べられるものはあるはずだ。今回は当初計画から経路を入れ替え、近鉄特急で名古屋まで帰ることになっている。



5.ドーム前19:31発→大阪難波19:35着 快速急行/近鉄奈良行き 阪神1209
 阪神の駅に来れば、ちょうど快速急行として阪神の8両が入っている。空席もみられることから、とりあえず乗って向かおう。
さく「いいけど…、最後の帰りの時間も。」
もも「だったら、さっさと探して食べましょうっての。」


 そのまますぐに大阪難波へ到着し、ここからは近鉄奈良線の快速急行として多く乗車していく。阪神と近鉄は運賃が打ち切り計算となっており、改札を出ようが出まいが合計額は変わりない。


 何があるかと探しつつ、改札を出ずして『船場カリー』が目に入った。
めぐ「ここでいい?」
なぎ「いいけど…、誘われるんだよな。カレーって。」


 写真写りより実物が緑ががった感じになるなど、カレーとしては最初からかなり独特な色合いを見せる。そのお味はなかなか辛く、母には勧められないだろう。同時になかなか濃厚でもあり、もう1回食べたくなったかもしれない。


 さて20時ちょうどに発車する『ひのとり』が待っており、深い赤色に高級感あるメタリックが混じっていると改めてわかった。券売機を見ればプレミアムシートは満席で、レギュラーも残り少ない状態となっている。
めぐ「デラックスも乗りたいんだよね…。」
さく「ま、時間はあるからいいでしょ。」


(M)阪神運賃:ドーム前→大阪難波 180円
 発車すると準備状態になってしまい、どうやらホーム上の券売機では直近分しか購入できないとみる。特急の券売機は改札を出たところにもあるので、改札を出て購入しよう。

(M)近鉄デラックス特急券:大阪難波→近鉄名古屋 2450円
 そして券売機を操作し、次に出る『アーバンライナー』のデラックスシートを確保。これで乗ったら最後、名古屋までゆっくりくつろげるはずだ。さらにここまで持参してきた水分が尽きているので、駅のコンビニ売店で1本仕入れておく。
さく「ひのとり出ちゃったら、一気にだもん…。この。」
もも「本当、さっきまでのアレは何だったの。」



6.大阪難波20:30発→近鉄名古屋22:51着 特急アーバンライナー120/近鉄名古屋行き 近鉄21608
 しばらくして入って来たのは、旧来からあった『アーバンライナー』車両をリニューアルした6両編成。下手に少数派の増備編成(21020系)が来られるよりかは、このほうがいいと思う。
めぐ「1回…、来ちゃって。デラックスなのに。」
もも「アンタ勝手なことして、逆の自業自得?」


 車内はJR西日本のグリーン車みたく、深い赤色をした1列2列の座席が並ぶ。客室内の照明は白色で普通席と変わらず、そこまで雰囲気らしい雰囲気になっていない。デッキへ出ると音楽が流れていた。
なぎ「照明の色をとか言うんだろ。」
めぐ「…そう。白より、電球のがいい?」

 座ったら最後、力を抜いて過ごすだけ。リクライニングは電動式となっているほか、ヘッドレストにはLEDの読書灯が設けられている。鶴橋を出る頃になれば、デラックスシートも結構埋まってきた。

 大阪難波を先に出た『ひのとり』が登場し、従来からあった『アーバンライナー』車両は停車駅の多い便に用いられ。鶴橋からは大和八木,名張,津,白子,近鉄四日市,桑名と停車していく。


 もっとも停車駅にかかわらず、津で降りていく客は結構多い。津で乗務員が交代し、名古屋まで率いていく。


 以前は基本的に名阪系統の『アーバンライナー』が停車しなかった近鉄四日市も、降りる客は多くみられた。それはそうと、近鉄から転換した『四日市あすなろう鉄道』も改めて乗車したいところ…。


 大阪難波から141分かけ、名古屋に帰ってきた。到着した折り返しは回送となる。
さく「さっきまで大阪で…。」
もも「いよいよ何言ってるかわかんなくなっちゃってる。」



(M)近鉄運賃:大阪難波→近鉄名古屋 2860円
 もう名古屋からはすることもない。名鉄への乗り換え改札を抜ければ、いつもの生活へ戻るだけだ…。
(大阪うめきたエリアとグランドスラム観戦記 おわり)

 そして2023年シーズン。阪神タイガースはこの日の勝利を皮切りにか、快進撃を進めていく。セ・リーグでは他球団を寄せ付けず独走で優勝を果たし、クライマックスシリーズも盤石に突破。

 日本シリーズではパ・リーグ3連覇を果たしたオリックスと対戦し、本拠地間が阪神なんば線を介して短距離(ドーム前~甲子園:13.4km)なことから注目され。3勝3敗で迎えた第7戦で阪神が勝利し、38年ぶりの日本一を果たしたのであった。
ひな「本当にやっちゃうなんてね…、しかも流行語大賞?わかんないもんですよ。それで?MVPと新人賞、ダブルの村上選手?最初は中継ぎで始まってたんですか…。」


 勝手ながら、こういった"フラグ"は妙に当たるのだ。
ひな「で…、先輩たちからもMVP選ぶんでしたね。色々決めるべきところで決められないことが多いところで、しっかりと決めてくれました。近本選手になります。」


 ということで2023年の旅行記から、再編集した大阪遠征記は以上。2024年の野球はどうなることか…?

(年忘れアンコール おわり)