2023年4月1日(土)午後4時20分 大阪市西区・京セラドーム大阪
満員御礼となったこの試合、観客数は36021人と発表されたようだ。7回裏の"恒例行事"はジェット風船が使用できないため、風船柄のタオルで代用している。この方式ならば、以前から使用が禁止されていた球場でも発揮できるだろう。
めぐ「これだったら東京ドーム。」
なぎ「東京で何するってんだ、また。」
7回裏は4人目の伊勢大夢から、中野拓夢がヒットで出塁。ノイジーが空振り三振、大山悠輔も見逃し三振で2アウト。佐藤輝明はセンターフライに終わる。
8回表は4人目となる浜地真澄の前に3人で終わった。
さく「こっちは完全に止まっちゃってるし。」
8回裏、5人目はエスコバー。1アウトから梅野隆太郎がフォアボールを選び、代走の植田海が盗塁成功。小幡竜平のゴロを悪送球させ2,3塁となったところで、代打に原口文仁が登場。
さく「もうここで決めちゃってよ。」
めぐ「ここ、曲使わないならアレ使えるかな?」
サードへファウルフライに終わるも、近本光司がフォアボールを選んで満塁。中野拓夢は空振りの三振に終わり、またも勝ち越せない。
なぎ「ここから長くなる。」
9回表、5番手のマウンドは湯浅京己。2アウトから代打の戸柱恭孝がライト前ヒットも、佐野恵太はピッチャー強襲のセカンドゴロに終わった。
9回裏に登板した入江大生がこの日チームで唯一3人で終わらせ、延長戦へ。日本プロ野球の公式戦ではタイブレーク制度など採用せず、そのまま最大12回まで進めることとなる。スコアボードは10回からの3イニング分のみ、新しく表示される方式だ。
めぐ「あ、消えちゃった。」
もも「いいけど…、また今回もメモ書きに忙しそうで。」
10回表に登板した石井大智は3人で終わらせた。
10回裏は森下翔太がフォアボールを選び、代打の木浪聖也が送って1アウト2塁。小幡竜平のゴロで3塁に進むも、坂本誠志郎がレフトフライに終わった。
さく「終わらんよね…、今日引き分けあるかも。」
なぎ「いや、どっちか勝とうぜ。」
11回表は加治屋蓮が登板。1アウトから桑原将志がヒットを放つも、代打の大和がバント失敗でダブルプレー。11回裏、7人目のマウンドは森原康平となる。2アウトからノイジーがレフトへ抜けるツーベースも、大山悠輔はファーストフライ。
もも「…帰りは大丈夫よね?」
めぐ「まあ、たぶんこれ以上遅くならないし。最悪帰りも新幹線で時短。」
12回表まで来た。ここまで7人つないでおり、最後に登板するのは富田蓮。2アウトから佐野恵太がセンターへ抜けるヒットも、宮﨑敏郎が見逃し三振で横浜DeNAの勝利はならず。
めぐ「とりあえず阪神負けないって初めて。」
もも「あ、そうなの?そんなの勝手なのに、不思議。」
ということで12回裏はどうなろうと、山﨑康晃が登板するしかない。
さく「まあそうなるね、最後はさ。」
それは2アウトから、代打の糸原健斗がライトへヒットを放って始まった。1発がないならば、ひたすらつなぐしかない。小幡竜平がフォアボール、坂本誠志郎はレフトへのヒットで満塁にする。同点で延長最終回、裏の攻撃で2アウト満塁。この次はなく、本当の本当に最終打者。
なぎ「…越えた!」
近本光司がセンターを越えるサヨナラヒット!開幕2戦目は劇的な幕切れとなった。実観戦においてもこれまで阪神が勝ったことがなく、ようやくにして12球団最後となった。
めぐ「勝っちゃったよ、これで12球団!」
さく「すげえ、こんなの。」
甲子園の照明がLEDとなったことで始められた、勝利後に行う"光のセレモニー"。大阪も照明がLED化されているので、このセレモニーも問題ない。
めぐ「ライトまた持ってきてない。」
もも「本当、あのライト持ってて使い道ばっかりなのに。」
ライトを使った演出といえば名古屋もそうなので、現状は携帯端末のライトが主なところ。それこそ『昇竜松明』ならぬ"猛虎松明"として、黄色く光るLEDライトを出すと面白そうだ。
さく「これ絶対流行ってるよ。」
お立ち台はサヨナラヒットの近本光司と、プロ初登板で初勝利となった富田蓮。
試合開始から延長12回、4時間半弱となったことで少々空席にはなってきた。それでも翌日が日曜日とあって、まだまだ残る大勢の観客と六甲おろし(阪神タイガースの歌)の大合唱。開幕2戦目にして、期待以上に充実したモノ…。
めぐ「…だっけ?」
なぎ「落ち着け、しばらく何も言うな。」
ビジョンはそのままスコアボードに戻ることがなく終わった。一連のセレブレーションが全て終わって、もう少しゆっくり過ごしてからドームを後にしよう。どうせすぐには退出列も固まって時間かかるだろうし。
(つづく)