鉄旅リターンズ2023~全てはAREから始まった!?~


 気付けば2023年も終わり掛け。野球は鳴り物応援などの解禁に始まり、日本代表の世界一奪還。そして"アレ"に沸き立った。そこで今回はプロ野球が開幕した直後となる、4月1日の旅行記を見ていただこうかと。飲食系の話については原則として省略している。

 

 2023年4月1日(土)午前8時21分 愛知県あま市・木田駅


 何かと憶測を呼びそうな4月1日の朝。出発は2週間前の東京遠征と同時刻となり、そのまま名古屋までは"再放送"になることだろうと…。今回は日帰りで完結することだけは、最初に言っておこう。


 ところで木田駅について、12月をもって無人化されることとなった。1914年開業以来続いてきた木田の駅も、いよいよ合理化の流れだろうかと。同じあま市に位置する甚目寺は、とりあえず有人駅のまま維持されるようだ。



0.木田8:33発→名鉄名古屋8:51着 準急/吉良吉田行き 名鉄6919
 まずはいつもの名鉄電車。いわゆる"金魚鉢"のセミクロスシート車両にして、2両編成の6800系中期型。後ろにも中期型が連なり、4両となる。このタイプは固定式クロスシートが比較的上等なだけでなく、ロングシートも形状がよく座りやすい。


 名古屋まで18分乗車し、津島線から来た準急は西尾線へ直通する急行となる。このタイプで4両編成は全てリニューアルの際にオールロングシートとなったが、こちらはワンマン対応共々どうなるだろうか?


 いつものように名古屋駅は広小路口からスタートするが、どうも新幹線駅の様子がおかしい。ダイヤが少しばかり乱れている。
もも「アンタまた何かやった?」
めぐ「いや…、来る前に東京行くひかり号がゆっくりで。回送ってわけじゃないよねって。」

 聞くとどうも新幹線駅で非常ボタンが押されたため、ダイヤが乱れていたということ。
さく「で…、今日の。」
もも「大阪でしょ。また野球のアレ渡されてさ、…あとは言わない。」

 ともあれ今回も旅の始まり。実は当初往路に近鉄特急を選んで、大阪難波を経て向かうこととしていた。これを諸都合あって入れ替え、往路は新幹線で新大阪を経て向かうこととしよう。券売機には新大阪やそれ以外の乗車券選択のほか、大阪までという選択がある。



 ホームへ出ると、新大阪行きの臨時のぞみ295号が発車していた。次に出るのぞみ11号は博多行きであり、混雑するため目的地からしても回避。そうなると、前回の東京遠征で見たアレになるかと…。
めぐ「せっかくだし、各駅でちょっと。」
さく「いいんじゃない?たまにはさ…。」



1.名古屋(9:19)9:25発→新大阪(10:27)着 新幹線ひかり633号/新大阪行き 787-2021
 名古屋で退避するひかり633号に乗ることとしよう。来たのは全80本中残り半数になろうとしている、JR東海のスモールA。このX21編成は小田原から名古屋まで飛ばしてきており、ここから一転して岐阜羽島,米原にも停車していく。
さく「どうだろう、適当でいい?」
なぎ「…そうするか。」

 2号車は名古屋で結構降りた後、中途半端なぐらいに空きがみられる。適当に左側へ座った後、隣からのぞみ207号を先に発車させてから続いていこう。


 2面4線に加えて通過線を有する岐阜羽島は、開業当初から新幹線単独の駅として存在してきた。この先の雪害対策で規模の大きくなった駅となり、通常は0番線と3番線を使用しない。この便はここで2本を退避する。
もも「いつだった?正月早々ここ行くって。」
さく「もうあんなになるんだよね、あれからああなって。」


 米原にかけては山を越えていくため、冬になると雪が多くダイヤ乱れの要因となる。もっとも4月になれば桜が満開となり、車窓に彩も出てくるもの。
なぎ「花見って予定とかは。」
めぐ「あるにはあるんだよね。」


 米原はこちらが単面ホームとなる、2面3線に通過線を有する駅。北陸へ向かう特急が接続しており、しらさぎ3号はこちらの到着遅れに合わせて待ってくれることとなった。ここから乗ってくる客も多くみられる。
めぐ「…ごめん、もう1回いい?」


 写真は失敗したのでやり直そう。ここでもひかり633号は2本を退避している。これで東京から岡山まで、同一方向で各駅に停車したこととなったかと。
なぎ「あ、そうか?」
めぐ「一応ね…、これで。」


 米原から京都は直線主体で駅間距離も長く、木々が彩られる中で最高速度を出すように上げていく。この1区間を用いて、過去には最高速度の検討試験も行われたらしい。
もも「…今の285だっけ?」
さく「285だね、今のところ。」


 米原で抜かされていたのぞみ301号に追いつくも、京都に停車する際にかわされる。ここでの下車が多かった後、今度はのぞみ61号に追いつかれる。そしてこちらもかわすよう、抜かれる前に発車。
さく「考えたらジャパンレースパスって。」
もも「そういやそうよね、海外組ったらアレだけど多い。」


 残すは1駅なので流してもよかっただろう。それでも五重塔を収めようとすれば、タイミング悪く建物で遮られた。新幹線で"当たり"な景色は東京から名古屋まで右側、以降は左側とされる。

(大阪うめきたエリアとグランドスラム観戦記 つづく)