2023年7月22日(土)午後1時43分 福岡市西区・橋本駅


 29分かけて七隈線の終着駅、橋本に到着。こちらも博多と同様に交互に入って折り返す方式らしい。土曜日の昼下がり、ここまで乗ってきた乗客は少なかった。


 どうやら1面2線の島式ホームだけでなく、降車専用ホームがあるようだ。エスカレーターも稼働しておらず、簡易的に塞がれて入れなくしている。


 とりあえず例によって地上へ上がり、駅の外から"駅舎"を見ておこう。外壁はレンガ調のタイルで仕上げられ、こちらも何となくオシャレな雰囲気を見せている。この橋本は日本最西端の地下鉄駅とあった。


 駅前を都市高速が通っており、道路を挟んだ反対側には商業施設が構えている。道路沿いには郊外らしい店がそこそこみられ、コンビニもあるので飲食には困らないだろう。


 道路の反対側は戸建て住宅が目立ち、山々も遠くない位置にみられる。駅前広場は簡素な雰囲気となり、発着するバス路線はあるらしい。


 駅からエスカレーターを下って行こう。吹き抜け構造から見るに高低差はあまりなさそうで、周辺にこれまで地下鉄のなかった地区へ通したことから浅く済んだのだろう。

 ということで、ひとまず七隈線を来た向きに戻っていこう。


 復路は七隈線が博多まで開業したため、増備した車両となった。従来型と外見で異なる点は、窓周りの塗装が深緑でなく空色となっていることだ。



23.橋本13:59発→博多14:28着 地下鉄七隈線/博多行き 福岡市3519
 車内も雰囲気が変わった。座席は形状こそ変わらずも、ライトパープル系になって一新。ドア上の案内が液晶となりそちらへ統合されたため、車端部にあった案内装置箇所に防犯カメラが備わっている。

 天井周りは機器類がそのままとなり、無機質な印象を覚えてしまった。照明は全てカバーで覆われたLEDとなったほか、つり革の形状も一般的な三角形タイプとなっている。ドア開放中はJR東海315系みたく、1点式チャイムが一定間隔で鳴らされる。


 優先席は雰囲気が大きく変わり、通常形状の座席はフレッシュグリーン系となる。レモンイエロー系の座席は相鉄20000系でも見られた、立ち座りしやすい形状のタイプとなる。座面をあえて高くすることで、短時間着席に特化し立つ際の負担を軽減させるのだ。

 橋本の時点では乗客も少なく発車。同じく外の景色は見られず、単純に戻るだけなので軽く寝つつ流してよさそうだ。今回は予定外に1日乗車券を購入したため、博多から空港線などへも欲が出てしまう。ただ今回は門司港も目的地に加えてしまっており、当日中に名古屋へ帰らねばならない。


 同様に橋本から29分で、2023年3月の延伸開業区間となる博多に到着。3番線に入ったため、4番線から発車できることとなる。結果的に元は取っているので、地下鉄は以上としよう。


 改札を出ると広々とした天井があり、壁面開口上部にA,B,Cとある。それはまさしく大型商業施設やら、複合型映画館のような示され方だ。向かう先はJR、新幹線となる。


(前)JR復路乗車券:福岡市内→名古屋市内
 博多からは長い帰り道を始めようとしつつ、まだ小倉までしか向かわない。途中下車は可能なので、そのまま使うとしよう。

(現)新幹線特定特急券:博多→小倉 990円
 そして在来線の呪縛から解放され、ようやくの新幹線だ。この区間では所要時間をとるか価格かという選択肢となっており、小倉まで51km以上でありながら割安な料金設定となる。

(つづく)