天災は、リニアを待ってくれない―


 2023年8月中旬の大雨災害を発端に、東海道新幹線リニューアル計画が私案として浮上。今回はひとまず雨の多く降るイメージのある静岡県内を重点改良する想定で、三島~名古屋の全面改良することを考えてみたい。

 まず大雨災害などで運転を取りやめる際、いわゆる"逝っとけダイヤ"を可能とすべく少なくとも静岡と浜松。可能ならば途中の全駅で、折り返しも常時可能とできるようにしておきたい。

 静岡と浜松はホーム構成を一新し、2面4線の島式にして緩急接続も可能としておこう。このためホームと線路を現行から切り替える必要があり、休止させる必要が出てくる。完成後はダイヤ構成も幅が利くようになれるか。

 またできれば小田原,新富士,掛川,三河安城も、静岡,浜松と同様に構成を一新させるのも手か。その際は集中的に整備すべく全面休止させなければ、多大なる工期を要してしまうため現実的でなさそう。

 豊橋は通過線と共に、東京方向にのみもう1線設けられている。現在の通過線を残したまま、名古屋,新大阪方向のホームにもう1線設けられるか。

 三島は構成が大きく異なり、1面2線の外側に通過線を有する。このままのほうがいいだろうかとも考えたがそうもいかない。東京へは直接折り返すことが出来ず、一旦引き上げて方向転換する必要あったのだ。少なくとも側線は多くあったところで、折り返しをどうにかしたい。

 熱海は2面2線で通過線がなく、カーブにあるほかホームを挟んで両方向ともトンネルがある。よって線形がそのままである限り、これ以上拡幅できない。

 やはり工事規模が新規建設並みを見越すだけあり、全面的に休止させなければならなくなるか。どこかで1日社会実験と点検調査を兼ねて、東海道新幹線の全面運休が必要かもしれない。というより…、ある種便利に慣れ切った現代社会への社会実験。


 途中駅を休止し、新幹線から在来線へ乗り換えとなれば…。在来線特急が必要だ。新幹線連絡在来線特急『リレーこだま』を設定させよう。車両はちょうど315系電車の走行機器類を採用し、その他はHC85等の設計も流用できそう。振り子装置は対応できてなさそうだ。

 ということで限定的な期間ながら、大量に必要となる375系電車(仮)。JR東海でよかったかもしれない。というより、たぶんこの話は誰も信用しないだろう。ただいずれ、このままでは持たない。東海道新幹線のリニューアルについて、回答を待つ。
(おわり)
 

 あ、そうそう。Twitter改め『X』は、もう情報伝達手段として使えないんで。