西武鉄道では最近になって他社から中古車両を"サステナ車両"と称し、条件を定めて求めていた。条件はインバーター制御であること、4ドアステンレス車体であること。そしてこの度、享受する車両が決定。東急9000系と、小田急8000系だ。

 東急9000系はインバーター制御,4ドアステンレス車体を有し、まさに条件に合致していたといえようか。一方で小田急8000系は4ドアながら、普通鋼車体なので少々意外。もっとも後者はリニューアル改造を施され、状態も良好という。

 東急9000系は多摩川線,多摩湖線,西武秩父線,狭山線に投入される予定。インバーター制御ながら、機器更新はされていないらしいのがやや不安か。さらに秩父線は秩父鉄道との乗り入れも絡んでおり、秩父鉄道はインバーター制御の入線実績がない。

 おそらく投入予定の線区でも、あまり長期での使用は見越していないかもしれない。秩父鉄道への乗り入れもこの3月改正で削減されたし、もしや…?


 小田急8000系は国分寺線に投入する。対照的にインバーター制御の機器類は更新されており、そこそこ長く活躍するかもしれない。また、池袋線,新宿線および他社直通用には新規で40000系(40050系)を製造することだろう。

 これらは2030年度までに順次投入を予定。他に西武鉄道と百貨店などの関係も考えたが、面倒になったのでやめておく。

(おわり)