2023年7月18日(火)午後5時1分 大阪市淀川区
1.名古屋16:10発→小倉19:13着 新幹線のぞみ41号/博多行き 786-2277
新大阪を発車して、左側から見下ろせば宮原の車両基地がある。2両だけポツンと切り離された客車は、濃緑が目立つ『サロンカーなにわ』だったか。
もも「あんなとこに2両だけって、何か調べてよ。」
さく「わかんないかもしれないよ?」
大都会大阪の高層ビルが林立する風景を見ながら、のぞみ41号は新大阪を後にする。ここから九州の玄関口となる小倉まで、西日本の長旅だ。
新神戸は新幹線全列車停車駅で唯一、単純な2面2線相対式ホームとなる。そういえば期間限定で、発車の音楽がジャズの曲に変わっていた。
もも「…何やってんの?」
めぐ「ちょっと、これ変わってて。聞きたいったらアレだけど。」
新神戸から岡山は無停車が基本。西明石では通過する際、先に出ていたひかり515号を抜かしていく。見えてくるのは瀬戸内海と、明石海峡を挟んで淡路島だろうか。
さく「徳島はあっちからのほうが近いからね。」
もも「…またやる気だもん。」
姫路,相生では先行便が待避していなかった。さて山陽新幹線で車内販売があるのは『のぞみ』のみであり、それが理由で加算料金が設定されると考えている。
めぐ「これ…、鹿児島行くさくらにも加算料金ったらアレだけど。」
さく「あっちは2列2列で、グレードいいんだよ。で、安いままだし。スピードも。」
もも「…そういう話はJRにしてくれる?」
かつては青春18きっぷを主に使用して、姫路ないし相生から岡山までの本数が少なく難儀していた。東岡山で山陽本線と赤穂線は合流して、新幹線ももうすぐ岡山。乗り換え路線が多く、放送も長い。
さく「レールスターで飛ばしたんだっけ。」
めぐ「まあ…、乗ってみたかったのはある。」
大都会、岡山。ここでの下車が多く、ここまでそこそこ埋まっていた指定席は空きが多くなる。一方でここから乗る客もそれなりにいるようだ。
さく「岡山ぐらいだと思うよ?東京から直ってのはさ。」
もも「アンタらのことだから、てっきり博多まで。」
待機していたこだま859号を横目に、岡山を発車したのぞみ41号。駅を出て見られる車両基地に227系と117系がいたところ、写真にするタイミングを逸した。
もも「いや、それぐらいさ…?」
めぐ「わかんないし、117ってもう残らないみたいだし。」
岡山からは左側の景色をこれまで見てこなかった。山陽新幹線はトンネルが多く、抜けた合間など切れ間からタイミングを図っていきたい。
するとあっという間に新倉敷を通過する。
もも「だからさ?別に無理しなくたって。」
さく「せっかく乗ったんじゃん。見れるだけ…。」
やや都会めいたところへ出ると、のぞみ41号は福山を通過。福山は『さくら』が全て停車し、『のぞみ』や『みずほ』も停車する本数が比較的多い。
さく「ここ通過するから速いよ。」
もも「そういや、前乗ったの停車したっけ?」
新尾道から海は遠く見られない。そのままあっという間に三原も通過していった。
東広島は市名なので、駅も同じく"東"と"広島"で区切らない。新幹線単独駅であるが、原則として在来線の1駅が同一の扱いを受ける。西条から広島まで在来線が直通できなくなった際、大いに重宝したことだろう。
もも「そういやあったわよね、下通ってないから新幹線っての。」
めぐ「アレ結構組むの大変だったからね。」
気づけばもうすぐ広島。次第に都会の景色となり、眼下を広島高速道路が通っている。
貨物駅とともに、広島の野球スタジアムが見えてくる。開場初年度に手出しして以来ご無沙汰なうち、特に2016年以降はチケットの確保もままならない状況ともなってしまった。
めぐ「一応…、行く気はあったんだよ?」
もも「また…、今回ばかりは外してくれてどうも。」
考えたら停車する直前で速度も落ちており、真横も通るのにわざわざズームアップさせる必要はなかったり。それはそうと2023年内は結局断念することとなり、来年度にぜひ行きたいところ…。
めぐ「これいけてたら、12球団ストレートでかぶりなし。」
もも「いや、待ちなさいって。なんでこうも勝手に話進めちゃうわけ?」
広島は2面4線の外側に停車。その左には在来線ホームが広がっているほか、のちに調べたところでは新幹線も両外側に増設(合計最大4面6線)できるらしい。ここでは下車が多く、一気に空席が多くなった。
なぎ「これはこれはずいぶんと…。」
さく「アレ、美味しかった?」
なぎ「美味しいも何も、1個だけって。」
新岩国も在来線の岩国とは離れているが、運賃計算で使用する営業キロは同一となっている。錦川清流線の駅が近接しており、そちらからも結ばれている。
さく「…夏空っていいよね。」
なぎ「今更それか、ここまで暑くてヒーヒーと。」
ここまで晴れて猛暑だったところ、日も落ちてきて幾分か涼しくなっていくことだろう。加えてここにきて、雲の多い空模様となってきた。
もも「やめてよ?せっかくここまでいい天気だったんだし。」
めぐ「あ、それ。なんか今週天気よくないとかって。」
さあ、もうすぐ徳山。左からの車窓は海に近く、コンビナートの景色となってきた。これもまた見どころの1つとされている。
(つづく)