2023年7月5日(水)午後2時20分 千葉県君津市・上総亀山駅
(S)JR乗車券:上総亀山→名古屋市内 7700円
 10分もたたずして上総亀山の視察と散策を終え、復路の木更津行きへ乗り込む。今回は木更津であらかじめ名古屋(市内)まで乗車券を購入していたのだが、乗車駅証明書を発行する形で乗り込んだ際はどこまで行くことができるのだろうか?

8.上総亀山14:27発→木更津15:36着 普通938D/木更津行き キハE130-105
 ということで、復路はそのまま折り返し。オールロングシートでトイレのないE130の100番台で、ワンマン運転を行う2両連結。乗車するのも往路と同じ車両となり、復路では後部車両となる。


 乗客が他に2人ほどしか乗らず発車。左を見れば、渓谷の深い景色となっていた。この久留里線は上総亀山と上総松丘の1区間のみ、トンネルを有している。


 2駅目となる平山に停車。ホームのない左を見れば、棚田に通じるような古き良き日本の田舎風景を連想させてくれよう。病院の看板が1つあり、周囲からどこか浮いてしまっている。


 引き続き左の景色を見ていくのだが、これは渓谷美とは違うらしい。下に川が流れておらず、小さな車道が通っている。


 こちらも渓谷のようで、少なからず違うようだ。水がたまったまま、どこかため池みたいなもの。


 ようやく渓谷美らしい風景を収めたと思えば、川が合流している風景となった。これはこれでなかなか清らかな美しさを見せてくれただろう。


 交換可能な有人駅、久留里では右の線路に入った。どうも上総亀山発着と久留里折り返しでは、ホームを分けているらしい。


 本数のやや多くなった久留里からは周囲の風景が開けたものとなり、平坦な地形を進んでいく。緑多き山々はまだ近くにある。


 国道410号と並行しつつ、あちらは片側1車線対面通行が基本。木更津市に入る手前で道の駅への案内があり、なんとなく気にさせてしまう。その先を通っているのは圏央道(首都圏中央連絡自動車道)となる。


 馬来田はかつて交換待避が可能な構造だったようで、構造の撤去した痕跡が色濃く残っている。久留里線ではある程度の地位にあったであろうこの駅も、現在は無人駅らしい。


 東横田の近くでは国道409号など、踏切を介しながら複雑な交差を成している。これらの道路は狭苦しさも否めず、特に国道409号は東京湾アクアラインと同じ路線だとは思えない。


 横田では交換があり、久留里へ向かう車両が先に入ってきた。構内踏切が久留里方向に位置することもあって、ホーム上に咲いているヒマワリは降車客を出迎えているようだ。


 久留里から上総清川まで、左は山々の景色を遠目にも見ながら進んでいた。ここからは木更津に向けて、家々が多くなっていく。


 沿線は学校などないためか、往路と対照的に祇園まで乗客も少ないままであった。国道410号は房総横断道路ともあり、調べたところそちらは国道409号と国道128号で構成されているという。


 上総亀山から乗ること69分、木更津に帰ってきた。この折り返しはまた上総亀山へ行くようだ。

(つづく)