2023年7月5日(水)午後2時10分 千葉県君津市・上総亀山駅
さるぼぼちゃん「こんにちは。今日は久留里線で上総亀山に来ました。久留里からは本数も少なくなりまして、乗客もほとんどいません。廃止するという議論が上がっているようなんですけど、行き止まりなこととこの乗客数では無理もない気がしました。駅はどうなのか、これから見ていきたいと思います。」
上総亀山のホームと、乗車してきた車両との間に段差があり。ホームに降り立つとさらに、駅舎へ向けて階段となる。元々1面2線式だったホームを1面1線のみ使用しているため、スロープによる段差解消はなされていない。
さるぼぼちゃん「これ…、レールあるなら無理ですよ。車椅子だったらスロープいるじゃないですか?付けちゃったら…、ホームなくなっちゃいますよ。」
かつての上総亀山は有人駅だったようで、設けられている窓口はシャッターが下ろされたまま。2023年現在は待合室としての役割がほぼ全てである。東京近郊区間にしてICカードは使用できず、乗車駅証明書発行機があるのみ。
昔ながらの駅舎にトイレはなく、隣接地にトイレ建物を別で設けた格好となる。トイレそのものは大きくない。駅前広場といったスペースはなく、路上駐車するような形になってしまう。
駅の周囲に店は1軒しかなく、お初ではなかなか入りづらそうだ。他の店らしきところはシャッターが下りるなど、開いていない様子。
さるぼぼちゃん「…他、ないですよね?何か観光というのも。親戚とかもここいませんし。」
線路の終端部と共に、周囲は田舎の田舎らしい集落となっている。前回訪れた13年前は夕刻から夜間帯にかかったため、周囲の風景をあまり見られなかったのだ。また到着時は4両だったため、到着後発車前に停止位置を移動させていた。
調べれば、戦前期に延伸計画があったらしい。1922年に制定された改正鉄道敷設法別表第48号の予定線で挙げられた"大多喜ヲ経テ大原ニ至ル鉄道"は、大多喜から大原までが現在のいすみ鉄道となっている。
さるぼぼちゃん「ということで今回は時間もありませんし、上総亀山は以上となります。正直…、ここからどこかというのも思いつきません。原付ならわかりませんけど、たぶんないです。ごめんなさい。」
上総亀山はこれにて終了。残念ながら、これ以上ここへ来る機会はないだろう。
(2023年東京ドーム3部作最終章 つづく)