2016年4月9日(土)午後1時6分 大阪府泉佐野市・関空展望ホール
展望ホールのある建物へ入り、エスカレーターで上がろう。3階はレストランとなっており、展望デッキはさらに上。
もも「そんなにさ…。」
めぐ「いいじゃん、せっかくだし。」
そしてデッキから、第1ターミナルと長さ3500mの滑走路を眺める。この規模を持つ空港は、国内でも他に成田と中部の2か所しかない。実際には第2ターミナル側にある滑走路が4000mと、そちらが国内でも最長となる。
この間にもデルタ航空の機体が滑走路へと向かっている。
さく「これ、どこかわかる?」
もも「どこったって…、デルタはアメリカだけど。」
めぐ「何がどこのか書いてないからわかんないよ。」
さらにその間にも、また1機が飛び立っていく。
なぎ「…どこだ?」
さく「…わかんない。」
日根野から続いてきた連絡橋と、海上保安庁のヘリコプター基地と思しき建物。四方を海に囲われた空港と言う特性上…。
めぐ「わからないのでパスします。」
関西国際空港から、国内外にある各都市への距離と方角。1月に行った北海道へ行く際、一般的に玄関とされる"札幌"はおそらく新千歳空港(1100km)。パプアニューギニア(5000km)への直行便がかつて存在したことは、例によって事後調査。
めぐ「海外はダメだよ。」
もも「そんなさ…、夢みたいなこと。」
別角度からも忘れずに。新千歳や那覇(1200km)よりもソウル(800km)が近いのは、ある種皮肉なような気がしてならなくなった。ニューヨーク(11200km)にいたっては旅行班でなくとも夢物語か、それとも…?
なぎ「そういや私ら、どれだけ乗ったんだろ…?」
さく「どうだろう?この前の北海道が4700kmぐらいになったって…。」
デルタ航空が飛び立っていく様子を、うまく捉えられない旅行班。
めぐ「電源入れてもすぐカメラ使えないし…。」
調べたところこの便はニューヨーク行きとなっており、実際には成田での乗り換え専用便として運行されている。
もう1度連絡橋を見よう。車道橋部分が、中間部分に向かって弧を描くような形状となっている。鉄道橋は平坦で、風の規制がなければ高速走行に適している。
もも「…アンタらが言うこと、たまに正論だったりするからね。」
5階にあたる部分は着席ベンチとテーブル、そして子供用の滑り台。
さく「何か変なこと考えたでしょ、今。」
なぎ「それ、そのまま返す。」
もうひとつ、国内外にある各都市への距離と方角。12500km離れたカメルーンへの直行便があるようには思えない。日本からどうやって向かうのが定説なのだろうか?
めぐ「…また調べるの?」
さく「調べてよ。」
調べればやはり日本からカメルーンへの直行便はなく、最低でもヨーロッパで1回乗り継ぐ必要があった。所要時間は最低でも25時間以上かかり、アフリカがいかに"遠い"かわかるだろう。
エバー航空が飛び立つ様子は、なんとか収めることができた。どこの航空会社か調べると、台湾(中華民国)の会社だとか。
なぎ「ま、これぐらいか?」
関西や中部のような、人工島に造られた空港の利点。それは騒音問題がないことによる、24時間運用可能なこと。諸外国に24時間運用する大規模国際空港がある中で、日本で最大規模と言えよう国際空港である成田は陸地にあって騒音問題が絶えない。
羽田は国際線ターミナル完成後も、滑走路が短めなためか手狭な印象を拭えない。あくまで個人的意見とはいえ、日本の空港がどうあるべきかを考える時期だろう…。
もも「…って長々と空論を。」
さく「利点だけじゃないんだよね。」
建物内部から見る、空港入口のゲート。これは連絡橋の料金所であり、往復の料金を支払うこととなる。その近く、もう1つあるゲートは使っているのだろうか?
もも「いいけど、アンタそういう趣味もあったわけ?」
めぐ「…なんかよくない?」
展望ホールの3階は展示・学習施設『スカイミュージアム』となっており、航空機や関西国際空港にまつわる各種展示がある。今回は写真枚数が増えすぎてもよくないので、軽く目を通して終わり。
出口には、何やら記者会見とかに使われるようなボードが鎮座する。
さく「…せっかくだし、それっぽく?」
なぎ「…やれってんのか?」
単体で使えそうなので、アップで収めてみよう。
なぎ「…これでいいのか?」
さく「すげえ、なんかこれだけってのもったいなさそう。」
ということで、2館に分かれる構造となっていた関空展望ホール『スカイビュー』。これにて失礼させていただこう。
9.関空展望ホール13:30発→関西空港第1ターミナル着 展望ホール連絡バス 南海バス
乗るバスは見たところ、往路と同タイプ。運転士も同じなようなことから、旅行班が降りてから1往復して戻ったのだろう。
もも「それで結局、座れりゃいいんだもの。」
さく「はいはいどうもすいません。」
出発すると構造上の観点から、付近の周回路(Uターン橋)を1周する形をとる。先ほど見た、展望ホールの建物を見ることができた。
さく「これ結構ね…。」
めぐ「いいでしょ、乗れて。」
なぎ「そういう問題か?」
そこからは第1ターミナル1階部分のバス乗り場へ進んでいく。空港島の道路は最高速度が60km/hとなったり40km/hとなったり、結構忙しいようで場所によって使い分けがなされている。バス乗り場付近では団体向けバスが多数並んで停車中。
(つづく)