2016年4月9日(土)午後0時38分 大阪府泉南郡田尻町・関西国際空港第2ターミナル周辺

7.関西空港第2ターミナル12:36発→関西空港第1ターミナル着 ターミナル間連絡バス 南海バス
 格安航空Peachの車体色は、ズームアップして見たところピンクというよりマゼンタといった感じか。そもそも低予算志向とあって、航空利用と無縁の旅行班。このような格安航空など安価な航空利用手段があるとはいえ、やはりネックなのが予約や会員登録といったもの。その結果、北海道も(当初からの希望だったとはいえ)鉄道を介しての上陸となっている。
さく「ま、当分はね?」
もも「いいけど…、変に言い張って可能性狭めたりとかしない?」


 第1ターミナル側を見る。拠点となりうる空港を目指したために立派な造りを持つだけでなく、エリア内には空港機能を支えるべく様々なものがある。
めぐ「なんか…、外から欲しい。」
なぎ「誤魔化すな。」


 国際貨物エリアとの合流点には、やはり料金所のようなゲートが構えている。
さく「また合わなかったんだ…。」
めぐ「こういうのって合わないのよ、いっつも。」


 空港内の道路は一般道路と変わらない箇所や、比較的高規格な道路など様々。第1ターミナルの周回路に入り、進行方向を整えてからバス停留スペースに入って到着となる。復路はわずかに時間を要して6分ほどであった。


 空港の敷地は3市町にまたがっており、周回路の途中に泉佐野市を示す標識がある。考えれば不思議なもので、なんというか…。
もも「はい、パス。」
さく「じゃあ、次どこにするか決めよう。」

 牛丼を食べただけだった9年前と比べても、今回は空港内をじっくりと見たことにはなっている。時刻はまだ13時になっておらず、出発予定時刻となる14:32までは2時間弱ほど。
めぐ「どうしようね?」
もも「別に…、アンタが巻きでって言うならそれでいいし。もっと見たけりゃ、見るでいいし。」
なぎ「いいけど…、お前もっと興味持てよ。観光とかなんだし。」
さく「もう1周とか?」
めぐ「それはないかも。」


 とりあえずは第1ターミナルに戻ろうか。そこからは展望ホールへ向かうバスが出ているようで、これも無料で乗車できるとか。時刻表だけでも押さえるか、それとも…?
さく「…乗っちゃう?」
もも「それならそれでいいんじゃない?」


 バス乗り場は1階にあるため、エスカレーターなり階段なり探さなければならない。ところがエスカレーターは場所が合わなかったため、ほぼ必然的に階段を使うこととなった。それにしても、ガラス張りとあって外観がエレベーターにしか見えない。
めぐ「悪くないかも。」
なぎ「何を言ってるんだ?」


 敷地内には"歩道橋"だけでなく、横断歩道と信号機が設けられている。バス乗り場側から見て、奥にあるのがタクシー乗り場。
もも「いいけど、時間は?」
めぐ「…見てない。」


 展望ホールへ向かうバスは、乗合バス乗り場で先頭の位置にある。
さく「乗るなら急いだら?」


 結局間に合わず、10分間隔であることからそれだけ待つこととなった。その奥にあるのが団体バス乗り場で、中国人と思しき観光客が多く集まってきている。
めぐ「外から見る分にはアリかも。」
なぎ「いや、ないな。取り込まれて何か…、あったら困る。」


 乗合のリムジンバスは、その多くが第1ターミナルを発着するもの。行先も大阪各地,和歌山,神戸,京都,奈良といったものから、徳島まで多彩にある。そして私鉄さながらに、停留所へ番号が振られている。
もも「やっぱり乗りたいんじゃないの。」
めぐ「まあ乗るっても…。」
さく「…だから何さ?」


8.関西空港第1ターミナル13:00発→関空展望ホール着 展望ホール連絡バス 南海バス
 そんな中で入ってきた、展望ホール行き無料バスは三菱ふそう製ワンステップ一般路線車両。先ほどのターミナル間往復バスと同様、無料で乗車可能ながら運賃箱が設置済み。先ほどと異なり、配置は通常の路線バスと同じもの。
もも「真っ先に座ろうってのが気に入らない。」


 周回路を走るバス。線路は駅からもしばらく続いており、電留線として用いられている。
さく「これって単線だっけ?」
なぎ「単線って…、1本ずつ使うからか?」


 第2ターミナルや国際貨物地区からの道が合流。先ほどのターミナル間連絡バスと異なり、展望ホールが直進となっていることからそのまま直進する。
めぐ「昔、この回る道路見て気になったって話。」
もも「いらない。」


 直進の連絡橋方向から離れ、周回路に入るバス。連絡橋は自動車専用であるため、125cc以下の二輪車だけで空港に入ることはできない。
もも「やっぱ普通自動車とか、…そういうの取り直したら?」
めぐ「そうすると…、色々ややこしくて。」


 案内にはUターン橋と表記のある周回路。ここからは空港施設を一望できるようで…?
さく「フェンスで見えないけど?」
めぐ「それ言ったらダメよ。」
なぎ「お前が言うのか…。」


 国内貨物とあるほうへ進み、料金所のようなゲートがあるのでこのバスは進む。ボックス内は無人だったようで、そのまま展望ホールのある左へ曲がる。第1ターミナルの乗り場からはおよそ5分の乗車であった。
さく「せっかくなら見てこうよ。」
めぐ「…そういうつもりだったんだけど。」
もも「わざわざ言わなくてよろしい。」

(つづく)