2016年4月9日(土)午前9時4分 大阪府摂津市・阪急電鉄正雀工場付近

3.米原7:47発→尼崎9:20着 新快速3223M/網干行き モハ222-3041
 桜の花が散らないうちに、可能な限り写真に残しておく。それと吹田にいた、新車の225系5100番台は6両編成。クロスシート車両ながら女性専用車両があるので、どのような経緯でオールロングシートにしなかったのか知りたいもの。

 新大阪のホームは既存の4本がすべて改良工事を受けた形となり、残すは旧11・12番だったホーム。おおさか東線の延伸によって使われることとなり、番号は9・10番が有力とみていた。実際は5面10線となった際、1~10番へ改められている。

 その次が大阪。
さく「あれ、どうしたの?」
めぐ「トイレと、…もう1つだし。立ってもいいかなって。」

 今回はせっかくだからと大阪で降りず、尼崎からJR東西線で京橋へ行こうと考えた旅行班。目的は321系もしくは207系リニューアル車両である。
さく「それでまた連れトイレ?」
なぎ「別にいいだろそれ。」


 むしろ大阪から尼崎までの1区間であれば、気分転換がてら立ったほうがいいのかもしれない。そして景色を見ようとしても、高速道路のフェンスに視界を阻まれる。


 最後は沿線にある、食品工場の桜。グリコのガムはパウチに入っており、ボトル入りガムの詰め替え目的で非常に役立っている。これで造りのしっかりしたボトルを捨てることもなく、ごみの量も少なくなる。
めぐ「…まあガム昨日買って、持ってきてないんだけどね。」
なぎ「いや、ちょっとパウチに残して持って来いよ。」


 93分で尼崎に到着。4面8線となっており、JR神戸線の優等列車等と大阪発着の福知山線が外側。JR東西線直通列車や普通などが内側となる。ホームの発車票には、停車中の列車に停車中と表記される。
もも「アンタらの目的なんかはわかんないわよ、普通の人なんか。」
さく「別にわからなくたっていいでしょ、ブログが一方通行なんだし。」


 木津行きの快速はちょうど発車したところ。4ドアオールロングシート車両は、すでに路線記号が反映されたものとなっている。網干の快速用3ドア車両と比べて、他線区へまたがる運用が多いためだろう。


 発車票は路線記号が反映されたもの。同時に"ベース色"が黒となり、気のせいか以前より進化した印象がある。これから乗るのはJR東西線、松井山手行きの普通。


 まずは京都行きの207系が入ってくる。路線記号は[A]で、路線色はJR西日本の色でもある青。系統として東海道・山陽本線だけでなく北陸本線や赤穂線にもわたり、敦賀から米原を経て播州赤穂までと非常に広範囲。
もも「それで?乗りたいのって321?」
めぐ「321もだけど、…リニューアル来たらそれもいいかなって。」



4.尼崎9:28発→京橋9:48着 普通4466B/松井山手行き クモハ321-22
 そして松井山手行きは321系。路線記号は[H]で、色は従来よりピンク色。路線記号導入に合わせて、片町線(学研都市線)が実質的に吸収された形となる。
もも「よかったじゃないの。」
めぐ「…どうなのかな?」
さく「321がダメなら207のリニューアルでしょ。」


 実際には車内に設けられた液晶画面式の案内装置により、先進性の意味で321系のほうがよかったりする。そしてこちらも路線記号が反映済み。ただし座席は207系に遠く及ばず、一長一短といったところか。座席モケットそのものは両者で変わらず、緑色で統一された。
めぐ「…321って増えないのかな?」
なぎ「それはわからん。」

 JR東西線は全線地下を通り、外の景色は見られない。そんな中で、反対側に直通快速の文字がある。
さく「…別に見たいんなら、降りてみたっていいと思うよ?時間まだあるんだし。」


 奈良からおおさか東線を経て、北新地へ直通した直通快速の207系はホームドアに遮られた。直通快速の幕は従来の段階で異彩を放つブルーグレーで、207系や321系に路線記号は入っていなかった。このホームドアが一般的な左右開閉式であるため、4ドア車両しか入れなくなったJR東西線から223系が撤退している。
もも「ほら…、話聞かないせいよ。」
めぐ「いや、降りてもよかったのよ?」
もも「じゃあ降りてさ、見てから乗ってもよかったじゃないのよ。」
なぎ「…お前も降りるか?」
もも「だったらみんなまとめて間に合わなくなったりとか、私一人乗ったりで路頭に迷ったらどうするわけ?」
さく「あ、話合わなくなった。」

 おおさか東線が新大阪まで延伸した2019年以降、ホームドアの影響は受けなくなっている。そのため2022年から普通が221系へ置き換えられ、梅田貨物線が地下化された2023年3月。直通快速も221系になり、3ドアクロスシートへと回帰した。

 さて桜の通り抜けで知られる造幣局は、大阪城北詰が最寄となる。もちろん地下駅であることから、車内からは何も見られない。その次が京橋であり、尼崎から20分かかっている。地下鉄とみなせば長いものとなった。
めぐ「…あれ、違ったっけ?」
なぎ「いや…、何かわからん。」


 京橋は地上の片町線ホームが、高架の大阪環状線ホームと交差する形。片町線は方向によってホームそのものが独立した形状となっており、JR東西線方向のみホームドアが完成済み。貼り付けられた小さな駅名票(ピンク)と、従来からある駅名票(黄緑)で路線色そのものが異なるのが興味深い。


 入ってきたのは207系で、前方がリニューアル工事を受けた車両。福知山線で宝塚まで行くことから、直通先の路線記号である[G]と共に黄色のラインが幕に入っている。JR東西線は剛体架線を採用しているため、ここでパンタグラフをもう1つ上へ。

(つづく)