2023年3月20日(月)午前11時17分 新潟県南魚沼郡湯沢町・ガーラ湯沢駅

 改札は階段かエスカレーターを上がったところ。4通路ある自動改札はいずれも幅広なものとなり、加えて窓口に面した有人通路がある。改札の外はすでにスキー場施設の中であり、床面がカーペット敷きになっていた。


 曲がりなりにも駅が入居するスキー場であることから、外に出たところで外観を収めれば駅舎も収めたといえようか。その建物は正面のガラス窓が大きく取られ、開放感をイメージさせてくれる。周辺の雪はやはりスキー場らしくあった。


 1階を駅のホームとして、2階にスキー場の主設備や売店を設けている。3階にもレンタルコーナーやロッカー室、温泉施設や休憩所などがあった。この"大広間"は吹き抜けとなっており、正面のガラス窓から入る光もあってとても開放的。


 駅の窓口や券売機など主設備に面して、スキー場の受付があった。3月中旬でスキーシーズンもそろそろ終盤となり、連休の谷間となる月曜日にして利用客が結構多い。


(S)JR特定特急券:ガーラ湯沢→越後湯沢 100円
 ということで、冬季限定の支線終着駅は以上となる。復路はとりあえず支線となる1区間のみ新幹線利用として、他は高崎まで乗車券のみ購入としておく。この短い区間でも全て特急扱いとなるため、青春18きっぷでは利用できない。また在来線利用では、ICカードのまま"上越国境"を越えられない。


(S)JR乗車券:ガーラ湯沢から 1690円
 列車別改札を採用しており、発車15分前にならなければホームへ出られない。実際は結局13分どころか、6分で見て回って戻ってこれてしまった。先ほどの折り返しは回送となっており、先ほどから隣にいる編成が東京行きとなる。これを逃すと、次は14時台まで列車移動ができない。


12.ガーラ湯沢11:29発→越後湯沢11:32着 新幹線たにがわ410号/東京行き E726-235
 せっかくなので車内の様子も見ておこう。乗車するE7はもともと北陸新幹線向けだったところ、上越新幹線にも車両共通化のためか投入。そしてこの3月改正で統一された。赤色と濃灰色の座席には、全てコンセントを装備し利用できる。


 空席の多いままガーラ湯沢を発車。越後湯沢で上越新幹線に合流するまで、短い旅の始まりだ。新幹線の本線がシェルターで覆われており、もちろんそちらから外の景色を眺めることはできない。


 そのまま"本線"の高架下へもぐりこんだ。雪山の斜面を見れば、何やらパイプラインらしきものが沿っている。


 復路は3分で越後湯沢に到着し、早々に降りることとした。2面4線に通過線を持っており、大屋根で覆われることでより規模の大きな新幹線駅となる。ガーラ湯沢からのたにがわ410号は、入ってきた14番線からすぐに発車。以降は往路と異なり、東京まで各駅に停車していく。


 …どうやらやってしまったらしい。乗車券も越後湯沢までにしておけば越後湯沢の改札を出られたところ、下手に高崎まで在来線移動を目論んでしまっていた。このため改札は出らないようで、新幹線から在来線の連絡しかできなくなっている。


 結局越後湯沢の駅で何か探すということはできず、そのまま在来線のホームで40分ほど何もなく待つこととなった。在来線は現状2面4線でホームを使用し、うち行き止まりとなる0番線をほくほく線が使用する。


 実際はさらに1面1線があり、そちらは使用されないために閉鎖。線路上の通路からも立ち入れないようになっていた。もともと本数は少ないようで、特にここから水上までは1日5往復程度しかないらしい。


 ほくほく線の列車がそろそろ発車となる。一般車両は1両編成を2つ連ねるのが基本だ。北陸新幹線金沢開業前は最高160km/hで特急が走行し、普通も最高110km/hで高性能ぶりを発揮していた。ところがこの3月改正で特急の後継となった『超快速』も廃止され、普通も最高95km/hとなる。

 ということで、越後湯沢から国境を越えて在来線で関東へ戻る話。続きはしばし待たれよ。

(2023年春の直通探訪記 つづく)