(5)新幹線E5系1000番台『E5-ALFA』

 


 東北新幹線から山形へ直通するための新車(E8)が1本完成し、試運転がこのほど開始。最高速度は300km/hとなり、併結相手も高速走行可能なE5へと置き換わることだろう。


 ただ…、初期車両が投入されてから早12年は経過。東海と東日本では走行環境等が多々異なるとはいえ、東海では2010年製の"スモールA"にも廃車が出ていることを考えればどうだろうか。もっとも同期で該当するのはE2の1000番台後期型だが。

 さらに2019年からは『ALFA-X』を投入し、各種試験を行っている。そこでE8の投入と合わせてE2も置き換えるべく、試験結果を少しだけ反映させて改良した"1000番台"というのはどうだろうかと。

 名目上はE8と並行して投入し、山形直通便の最高速度を300km/hに統一。実際は既存編成と共通運用を組み、新函館北斗まで乗り入れる。E5へ統一されてからもE2のみならず、E5(0番台)の初期車両を置き換えてしまおうという案だ。

 まあさすがに2032年度予定の札幌乗り入れまでは考えないでおこう。その頃になれば『ALFA-X』の試験結果をフルに反映された、全く新しい車両を投入するだろうし。

(おわり)

(6)Eco-Power ブラックサンダー

 JR貨物の機関車について。レッドサンダー(EF510)やブルーサンダー(EH200)があり、どうしてもちらつくのが『ブラックサンダー』。もちろん世に出ているのは、32円で買う準チョコレート菓子のほうだ。

 ではJR貨物が"コラボ機"等として『ブラックサンダー』を名乗るならば、どの機関車がいいだろうか?やはりDF200になるだろう。


 元は老朽化したDD51を置き換える際、北海道からDF200を持ってきて対応という話。本州に来てからは関西本線のタンク輸送を専ら担っており、愛知,三重から出ることがほとんどなくなったようだ。なお1機にラッピングが施され、『アイミー』と名付けられた。

 で…、他は北海道時代から変わらず『レッドベア』。正直、名前を変えてもよかっただろう。そこで場所は違えど…、愛知にあることから『ブラックサンダー』。さすがに無理あったか。


 

 


 なお実現の暁には準チョコレート菓子のほうも"コラボパッケージ"を作って、撮影会で記念品にするのはいいだろうか?また"コラボパッケージ"の一般販売も、豊橋の直営店(やオンラインショップ)で行ってくれればと。

 EF510の話は面倒になったためやめておく。

(おわり)

(7)原形をとどめる国鉄103系、ついに絶滅へ

 


 兵庫から和田岬を結ぶ山陽本線の支線、通称『和田岬線』。そこで1本のみを使用し、単純往復に専念していた103系6両編成がついに引退する。


 専ら平日朝夕に、和田岬の工場群へ通勤輸送に徹していた。このため日中は運行せず、休日も本数が大きく減少。同等となる名鉄築港線もそうだが、遠征目的とするには難易度が高かったのだ。

 その後継は207系らしい。6両編成だったならば、先行試作編成を転用できたようにも思えたり。逆に先行試作編成が転用可能な先も和田岬線しかなく、それこそ車内案内装置を行先のみに専念するような簡易設計など…。最終的には既存編成を6両と2両でそれぞれ用意したという。

 これで残す103系は播但線,加古川線,筑肥線となる。フロントマスクが原型で残るのは播但線で、加古川線は貫通扉を使用するため異なるタイプ。筑肥線は当初から車体設計自体が異なっていた。いずれも後継車両をどうするかという了見であり、103系として乗りたいならば早いほうがいいだろう。

(おわり)