20周年のフリー切符の途中だが、ちょっと休憩。今月3回目の鉄道小話を聞き流しておこう。
(6)東北新幹線はやぶさ6号、運休できない説
18日午後10時5分ごろ、福島県郡山市のJR郡山駅で、東京発山形行き東北新幹線つばさ159号が、停止位置を約160メートル行き過ぎて停車した。(2022年12月19日、秋田魁新報)
これを受けて新幹線『つばさ』の単独運転を休止し、回送車両を併結させる措置を取っている。オーバーラン対策で停止位置を統一させるほか、ブレーキ軸を増やす目的もあるらしい。以下の動画もご覧いただきたい。(ブログ主が実際乗ったわけではないため悪しからず。)
このように表記上は"17両編成のつばさ"となるところ、実際は7両のみが営業扱い。併結する10両編成は回送扱いであり、乗車できなくされている。また山形新幹線運休時は『やまびこ』を含めた17両全てが仙台発着となるところ、単独運行便については10両編成としているようだ。
ところで…、同じ7両編成でも『こまち』はその話を聞かない。定期で該当するのはこまち6号(角館,田沢湖,上野を全て通過する唯一の便)しかなく、併結するはやぶさ6号が不定期便扱いとされているためだろう。この折り返しははやぶさ15号で、7両編成のまま仙台行きとなる。
…乗車位置違くね?
そうなると、やはり『はやぶさ』を併結しないのは不自然だろう。それこそこのオーバーラン対策で、回送扱いのE5を連結させることとなろうか。だったらいっそ…、一部車両だけでも客扱いしたほうがよさそうだ。全体の運行本数も戻す時期に来ていることから、7両編成のまま収めたい人はお早めに…。
(おわり)
(7)東海道新幹線『のぞみ』の号数がさらに理解できなくなりそうな件
2023年3月改正で、東海道新幹線『のぞみ』の号数はこうなった。以下JR東海が発表した、3月18日以降のダイヤ(列車の追加運転のお知らせ)から引用している。
下り
- 1~59:東京発博多行き定期便
- 61~95:東京発姫路・岡山・広島行き定期便
- 99:品川発博多行き定期便
- 101~197:東京発山陽直通臨時便
- 201~265:東京発新大阪行き定期便
- 271・273:名古屋発博多行き定期便
- 283~483:東京発新大阪行き臨時便
- 491:新横浜発新大阪行き臨時便
- 499:東京発名古屋行き臨時便
上り
- 2~64:博多発東京行き定期便
- 66~104:広島・岡山・姫路・西明石発東京行き定期便
- 110~196:山陽直通東京行き臨時便
- 200~254:新大阪発東京行き定期便
- 268:名古屋発東京行き定期便
- 270・272:博多発名古屋行き定期便
- 282~482:新大阪発東京行き臨時便
- 498:名古屋発東京行き臨時便
この改正でさらに本数が増えることから、まず大まかに山陽新幹線直通便と東海道新幹線完結便に分離。東京~博多の定期便から順に1を頭に、東京~姫路・岡山・広島の定期便はその"末尾"から続くように付番。この段階で下りが95までに収まったところ、上りは104になってズレてしまう。
山陽新幹線直通の臨時便は下りが100号台から可能なのに対し、上りは110号台からとなる。いずれも山陽新幹線の発車駅に関係なく、通しで付番される。というと…、やはり定期便の設定差を臨時で埋める方針だったのか。
下りのみ設定されている品川発博多行きは、それら定期便と臨時便の合間を縫うように99となった。これは設定当初に付番されていた号数であり、この改正で"先祖返り"したといえよう。
名古屋~博多の2往復は上下で揃えられる箇所がなかったのか、東海道新幹線で完結するはずの270号台に押し込められた。
東海道新幹線完結便は200号台以降となり、定期便の設定本数に差が生じるためズレてしまっていた。このため上りで260号台が空くこととなり、東京~名古屋の定期便は上りしかないことで埋めた格好だろう。
東海道新幹線完結の臨時便はとうとう480号台まで侵食してしまった。490号台は区間運転便となり、最注目とされた新横浜~新大阪で下り1本。東京~名古屋は1往復が臨時となる。
なお合間を縫うような『ひかり』『こだま』には大きな変化がなく、500号以降となる。山陽新幹線~九州新幹線の号数は記載がなかったが、東海道新幹線ほど本数も多くないことであまり変わらないのではないろうか?
(おわり)