2023年2月11日(土)午後0時43分 愛知県岡崎市・東岡崎駅

 改札に入ってからはエスカレーターを上がり、ホームへ出よう。壁面のガラス面が大きいことで"新しさ"を感じさせ、木田になかったことから魅力を感じていたのだ。


 もう少し時間があるので、2010年以降に設けられた新しい橋上駅舎も見ていこう。こちらは窓口のない無人改札となっており、従来からある中央改札にて遠隔で管理している。自然光の差し込む改札周りは、明るさが柔らかく優しい印象。


 自動改札はコンパクトに3通路しかなく、うち1通路は遠隔対応兼車椅子等対応の幅広タイプとなる。改札内外ともエレベーターが完備され、段差なく移動できる。発車案内は橋上駅舎に合わせて、LED式になっていた。


 東口から延びるペデストリアンデッキと、豊橋方向へ延びる線路を眺める。こちらだけ見れば地上にホームを有する駅であり、中央口の周囲が高架駅らしい雰囲気とは対照的。将来像がどうなるかは、またの機会で…。



5.東岡崎12:52発→犬山13:48着 快速特急133/新鵜沼行き 1066
 知立から豊橋まで乗った特急が新鵜沼始発で1000系。ここから乗る快速特急も新鵜沼行きで1000系。つり合いの話はさておき、2号車に乗れば右側がそこそこ埋まっている。

 ところで乗車した順序でいえば、2003年の当時は豊橋から東岡崎までノンストップだった特急。東岡崎からは(国府,)新安城にも停車する特急に乗車していた。20年後となる今回はそれらが入れ替わる格好だ。


(A)レジ袋(東海キヨスク) 3円
 さて当時は車内でコンビニものを昼食としていたため、20年後となる今回もコンビニものとした。もちろん当時とは様相が大きく変わっているほか、時間の都合もあって豊橋で購入している。実際は東岡崎でも時間が十分に取れただろうから、東岡崎で買ってもよかったかもしれない。

 食べた詳細は別記事で記載した。


 さて2003年当時は雨模様となっていたところ、2023年の今回はすっかり晴天となっている。2月にして温暖な気候なので、外出するにはこの上ない好条件だっただろう。景色そのものは幾度となく見てきているので、軽く流す程度でよかったのかもしれない。


 神宮前で常滑線が合流し、乗務員も交代。当時の名古屋本線特急はほぼ全て豊橋と新岐阜を往復するものであったため、金山で犬山線へ向かうべく急行へ乗り換えていた。20年後の計画でも豊橋から金山まで特急に乗車し、金山から犬山へ準急で先行するものがある。


 もうすぐ名古屋。この20年で最も変化があったのはJR東海だろう。中央西線で最新鋭となる315系電車を見つつ、当時まだ主力として君臨しつつあった113系電車のことを思い出す。


 名古屋で特別車が結構埋まった。横目に見る東海道新幹線は当時の車両が現存せず、後継となった車両ですらすでに置き換え対象となってしまった。300系どころか700系も、遠い昔の話に消えた…。


 庄内川を渡った先、分岐点で犬山線へと進路を変える。今回のように直通するようになったのは2008年末の改正以降となる。


 布袋は2003年当時の古き良き地上駅から、順次高架駅へ移行し2020年に完成した。さらに旧来あった側線を設け、周辺の再開発も進んできた。


 2面3線式で折り返し設備を持つ柏森は、かつて特急が停車していなかった。往年の1・2番線ホームはかなり狭く、橋上駅舎が設けられた際にようやくまともな幅になったもの。


 東岡崎から56分で犬山に到着し、ここからは小牧線に乗ろうかと。犬山線の快速特急は残り2駅(犬山遊園,新鵜沼)ながら、乗務員の交代がある。



6.犬山13:57発→小牧14:13着 普通/平安通行き 321
 2003年当時から名鉄に在籍していた唯一のオールステンレス車両にして、当時最新鋭だったのが300系。開業を控えていた上飯田連絡線(名鉄小牧線,名古屋市営地下鉄上飯田線)の専用車両として、小牧線に投入された4両編成の4ドア車両だ。


 あまり長くない区間で使われる専用車両にして、転換式クロスシートとロングシートを組み合わせた特有の座席配置。主要な機器類も(当時として)最新式のモノを多数採用するなど、かなり力が入っていたようだ。


 30分ほどの乗車時間にして、転換式クロスシートの"ドア横仕切り"にはテーブル付きという。握り棒の多くは当初ピンク色に塗装されており、金属特有の冷たさを視覚から和らいでいた。これらは後に本線系車両へ反映されたことから、先行して試験採用と考えていいのだろうか。


(つづく)