(6)名鉄の踏切につけられる番号を調べてみた件

 名鉄ではかつて、一部踏切の手前に"あるモノ"を設けていた。道路上をオーバーハングする形の『踏切注意』である。そしてこの痕跡が一部で残っているのだ(ついでに言うと、現在も一部残存箇所があるらしい)。ということで、ここは『甚目寺8号踏切』。


 そこで疑問。名鉄は踏切に"駅+号数"で名称を付けているが、号数に欠番が目立っているのだ。甚目寺の場合は駅近くが『甚目寺1号』となっており、その次は『甚目寺3号』となっている。要するに『甚目寺2号踏切』は存在しない。



 その次にあった『甚目寺4号』も欠番だが…?

 

 踏切の痕跡が路面に残っていた。続く『甚目寺5号』も同じく欠番で、なんとなく位置が分かった感はする。


 国道302号にある『甚目寺6号』は後年になって設けられた。これにより続く『甚目寺7号』が廃止されたようなのだが、痕跡自体は残っており確認もできている。あったと思っていた写真が見当たらないのだ。


 現存する『甚目寺8号』は前述したので、欠番となっている『甚目寺9号』へ。ここは痕跡らしい痕跡が残っておらず、辛うじて"それらしく"見通せる程度か。


 続く『甚目寺10号』は存在する。


 次に存在するのは『甚目寺13号』であり、間に11号と12号があるはず。しかしながら推定される用水路を11号とすれば、12号を挟む余裕がないような…。ここを12号としても、11号とされそうな箇所は見当たらず。


 ということで『甚目寺13号』は七宝の駅手前。この次は七宝の構内踏切(亘り)であり、概ね西に向けて番号が振られていた。七宝からは木田に向けて『七宝1号』から新しくつけられる。

 欠番を探せば、確かに痕跡を探すことができた。また場所によっては"9イ号"や"9ロ号"など、実質的な枝番も存在する。ということで今回は以上。

(おわり)


(7)積年の恨み~北千住問題~

 


 JR常磐線各駅停車の亀有・金町駅を使う住民は昨年10月、東京メトロ千代田線の乗り入れにより「不当運賃」を取られているとして、JR東日本、東京メトロ、国に対して2万6980円の損害賠償を求めた。その第一回口頭弁論が1月13日、東京地裁で行われた。この問題の背景にある2つの思想対立とは。(ダイヤモンド・オンライン)
 

 


 原告の1人を(別記事を引用し)例に挙げると、折り紙講師で和紙を買いに浅草橋へ出かけるという。JRのみならば220円のところ、最短経路としながら地下鉄千代田線を経由するならば初乗り運賃がその都度かかって470円。(いずれも現金で乗車券を購入した場合と思われる。)

 北千住での乗り換えがよろしくなく、地下2階から地上2階へは直通のエレベーターやエスカレーターなどなし。金銭的負担か体力的負担、どちらかが必ず強いられるということだろう。


 個人的に思いついたのは…、松戸での折り返しパターンを特例扱いにできるならばと。松戸であれば階段移動こそあれど、エレベーターがあって経路も単純だ。陰ながらこっそりやりそうなことを、正式ルールにできれば早い。

 今回参考にしたのが『のぞみJ回数券』であり、これは三河安城から一旦名古屋を経て東京(or品川)へ出られる回数券であった。東海道新幹線でも『こだま』のみ停車する三河安城と、名古屋から新横浜がノンストップで本数も多い『のぞみ』。

 両者をうまく掛け合わせた『のぞみJ回数券』だったが、2013年10月末をもって廃止されている。あくまで参考として取り上げた次第。

 ではいっそ複々線化完成当時から、松戸まで営団地下鉄だったならば?

 同じように松戸での折り返しを基本に、別路線となるのだから特例も必要ない。ただそもそも初乗り運賃が3回かかるのが2回になる以上、わざわざ松戸まで出てそんなことするならば西日暮里乗り換えでよろしいか。

 もっとも理不尽なのは亀有から新松戸へ出て、武蔵野線で西船橋へ回ってから総武線各駅停車の浅草橋というルート。大都市近郊区間の特例があるため、かなり大回りながら運賃220円となるはずだ。駅での乗り換えも改札を出ることなく、いずれも北千住よりシンプルという…。一度試してはいかが?

 ってか…、せめてSuica持ちなよ。券売機で誰でも買えるんだし。

(おわり)