2023年3月18日にJR等で全国的なダイヤ改正となるところ、名鉄もダイヤ改正を行うこととなった。そこで今回は主な事項について述べていこう。
(5-0)三河線、若林駅の付近が仮線へ移行
三河線、若林駅の付近では高架工事が進められている。今回のダイヤ改正に先駆けた3月4日、当該区間が仮線へ移行することとなった。
(5-1)平日朝にあった特急の選択通過を廃止
平日朝に一部特急が選択通過していた新木曽川,笠松は、全ての特急が停車となる。
快速特急,特急が停車するようになったのは2008年12月改正以降であり、この時点では標準停車駅にはなっていなかった。もっとも通過するのも朝のみであったため、後述する急行の再編につながっている。
ついでに名古屋本線でも、とうとう平日朝に特別車のある急行が登場。これは当該する1往復相当が特急から格下げされるため。もしかすると今後、一部特別車の快速急行が出てきたりして…。何、京阪(プレミアムカー)から盗み返そうって?
(5-2)日中の名古屋本線急行を再編
豊橋~岐阜系統のうち、日中の一宮~岐阜を廃止。そもそも2008年12月改正では快速特急(一部特別車)も、国府宮~岐阜は停車駅が(上述した平日朝の特急を除いて)統一されていた。
豊川稲荷~一宮系統は2021年の"2度にわたる改正"で再編され、平日は日中の運行が廃止。休日も豊川線での運行が廃止されている。今回はさらに踏み込んだ形だろう。
今回の改正で豊明~須ヶ口の準急となり、平日は当該急行を廃止していた時間帯。休日は日中以降がほぼ該当する。一応下りのみ津島線へ直通とあるが、実態としては平日にあった金山~須ヶ口の普通が格上げする形になるだろうか。(後述する河和線の運行形態変更もあり、知多半田~金山の普通へ回帰。)
これにより、実質的に序列の崩壊が起こってしまう。豊明~須ヶ口(津島線)で見れば吉良吉田~津島線の急行があり、原則として名古屋~津島線を普通で運行。今回の準急は名古屋~須ヶ口も準急で運行されるため(津島線は普通)、序列がおかしいのだ。
それはそうと2021年改正時点で、須ヶ口から金山への該当分は岐阜からの普通が直通している。名目上は分かれていながら、津島線でないことも含めてどういう了見だったのだろうか?
なお種別変更駅の都合上、山王は片方向のみ停車。豊明はこの系統のみ急行の停車がある。中京競馬場前は引き続き急行の臨時停車がある。
(5-3)河和線の運行形態を変更
日中以降は後述する知多新線への直通が廃止され、全て河和発着となる。合わせて普通は知多半田で折り返しとなり、富貴~知多半田では減便に。急行の停車しない上ゲにも停車させることで代替とするのはいい。だったら当該区間をわざわざ普通に変えることなく、急行のまま標準停車駅に格上げでいいのでは?
(5-4)知多新線でワンマン運転開始など
知多新線では日中以降にワンマン運転が開始され、内海~富貴で折り返し運転が基本となる。このため当該時間帯は、普通のみ毎時2本となる。一応後述する各務原線と異なり、朝に直通便は残りそう。
(5-5)各務原線でもワンマン運転開始など
各務原線でも日中以降にワンマン運転が開始され、岐阜~犬山で折り返し運転が基本となる。こちらは終日にわたるものとなっており、各務原線から犬山を経て直通する便は事実上すべて廃止になるという。結果、朝に存在した"イカれたヤツ"も消滅。
最近になって9500系以降の新規製造車両や、3500系などのリニューアルでワンマン対応となっていたものって…。各務原線は噂があったものの、知多新線は少し予想外だった。
(5-6)その他
あとは夜間帯に中部国際空港発着の準急が6両になるとか、夜間帯の減便ぐらいか。
(5-7)名古屋本線、豊橋方向が高架へ移行
ダイヤ改正から中2日。3月21日に知立駅の名古屋本線、豊橋方向が高架へ移行。これまで地上にあった6番線から8番線となり、乗り場番号は名鉄で過去最大になりそうか。当面は1線のみを使用する。
(おわり)