2022年12月24日(土)午後4時9分 福井県敦賀市・敦賀駅
2.敦賀16:10発→名古屋17:49着 特急しらさぎ12号/名古屋行き クモハ681-504
復路のしらさぎ12号は6両で入ってきたことから、名古屋まで切り離しのない運行とされる。681系にはJR生え抜きの0番台と、北越急行から"移籍"した2000番台がある。来たのは往路と同じ前者であった。自由席はそこまで乗っていないようだ。
新幹線駅からの線路が合流し、離れていく小浜線の線路を見つつ北陸本線も上下線が分離。敦賀から新疋田にかけてはループ線をなしていく。
その途中では左側に敦賀の市街地などを眺められた。生憎今回は右側の席を選んだため、景色は見えども写真にして収められない。
近江塩津では湖西線が分岐。2021年になって雪害対策を理由に、湖西線からの"本線"となる0番線にも臨時用ホームが設けられた。3面5線となったホームの有効長は4両分ながら、駅構内そのものは2km以上手前から続いていたらしい。
雲が多くも晴れ間が見えそうな空模様。冬に雪が降り積もった余呉湖は、周囲の山々と合わせてどことなく画になりそうな風景だ。近江塩津から米原の最高通過速度は、現状のJR東海区間と同様に120km/hらしい。
復路は軽く流す程度で済ませようと考えたが、姉川は押さえたほうがよかっただろうか?
往路と異なり、この特急は長浜に停車。新快速も普通と同じく今回乗車区間(敦賀~米原)は各駅に停車しており、それぞれ発車を待っている。12月下旬に午後4時半を回り、周囲が暗くなる中で明かりが灯るとなんとなく…。
琵琶湖を右に見つつ、長浜ドームの横を通過していく。長浜から米原は距離が長くなく、すぐに到着となる。
米原は7番線に入った。ここからは名古屋へ直通するため、往路と同様に進行方向を変える。リクライニングシート下のペダルを使用し、座席の向きも変えよう。敦賀から米原であれば乗車時間があまり長くなかったため、名古屋を基準とした逆向きでいいのかもしれない。
米原ではあまり降りなかったようだ。ここからは停車駅が便によって変わるということもなく、大垣,岐阜,尾張一宮と停車していく。しばらくは雪のないところを進んでいく。
線形があまりよくないのか速度はそこまで上がらず、雪深くなった関ヶ原を通過。カメラはタイミングが合わず、ピントも合わない。
関ヶ原から大垣は上下線が分離し、単線であることが知られていない垂井支線と並行。上り線は垂井を迂回せず経由しており、下り勾配で高速のまま結ぶことができるのだ。垂井からは垂井支線も"複線"となり、大垣に向かって本線と同じ線路を通っている。
上下線(+美濃赤坂支線)が合流し、大垣に停車。雪の残る夜にイルミネーションが彩られ、まさしくホワイトな夜になろう。
岐阜ではまとまった下車客が見られた。こちらの駅前もきらびやかに彩られ、寒い冬で冷え切った心を温めてくれそうだ。
尾張一宮から名古屋までは平日朝限定のホームライナーと異なり、特急は快速や普通と同じく"本線"を進んでいく。そのため稲沢の貨物機関区は、進行方向左側に広がっている。線路に降り積もった雪はまだ残っていた。
清洲城はプロジェクションマッピングで彩られていたと思い出す。カメラを慌てて起動させたため、写真は全く使い物にならないだろう。
復路は遅れることなく、敦賀から99分で名古屋に到着。往復とも乗ってきた681系の車内は、偶数号車が薄赤系のモケットをしたリクライニングシート。照明は暖色系で雰囲気よく過ごすことができた。
名古屋では快速系統と同じく2番線に入っている。そのため名古屋で折り返すことはなく、そのまま回送となった。
今回の"調査"はこれにて終了。やはり全体的の感想として名古屋から敦賀の往復運行であれば、特急としての必要性に乏しく感じられた。もっとも名古屋発着というのは建前で、実際は尾張一宮,岐阜,大垣から北陸への"直行便"という意味合いかもしれない。
ただ重ね重ね構想している"快速格下げ案"でも、今回のような指定席があれば大いに快適だろう。今回は自由席だったので、東日本のような"座席未指定券"という方式でも考えられた。まあ特急のままだろうと快速にしようと、車両は他系統と共通化させたほうがよさそうだ。
あとは現状の自由席特急券が今回の区間で片道1860円となっており、快速の指定席とするならば価格をどう考えるか。何せ現状の指定席料金は原則として一律530円である。設定と合わせて価格改定でもいいだろうが、名鉄特急と比べるとそちらが一律360円なのだし…。そうすると西日本か。
年の瀬迫る新幹線口に出てみた。周囲に雪らしいものは残っておらず、新幹線のダイヤもすっかり元に戻っている。それでは皆様、よいお年を…。
(敦賀にて結ばれよ おわり)