2022年12月24日(土)午後1時38分 名古屋市中村区・名古屋駅

1.名古屋(13:48)13:58発→敦賀(15:24)15:34着 特急しらさぎ9号/金沢行き クモハ681-507
 2015年の北陸新幹線金沢開業以降、名古屋発着の特急『しらさぎ』はJR西日本681系(および683系8000番台)の6両で運行される。自由席は名古屋から見て前方となる2両で、5号車と6号車。だいたい半分ぐらい乗ってきているようだ。


 なお当初は別の旅行計画を組んでおり、敦賀へは米原まで快速と普通を乗り継いでいく行程となっていた。所定時刻13:30発の快速から乗り継げば、米原にて追いついてきた特急へ乗ることとなる。折しも"シーズン中"なことで、快速はなかなかの混雑を見せていた。


 東海道本線も大雪によって10分ほど遅れていた。6番線の新快速が発車した後、続くように特急は4番線から発車となる。よく比較される『サンダーバード』と異なり、車内放送は自動化されていない。


 岐阜までは快速と同様、尾張一宮,岐阜と停車していく。稲沢のエレベーター試験塔を見つつ、雪原と化した濃尾平野を飛ばす。空はすっかり晴れてきた。


 岐阜からの乗車がやや目立った。ここからは直前を行く新快速が各駅に停車しており、特急は大垣まで西岐阜,穂積を通過する。高架駅から周囲を見たところ、名古屋市内よりは雪が多く降り積もったようだ。

 その新快速が遅れたまま、この特急の遅れ幅が減少しつつあったところ。大垣を前にして特急は"スロー走行"を余儀なくされる。停車駅の差がこうしたところで、弊害になってしまうらしい。


 大垣では新快速が1番線に入り、この特急が2番線に入るのを待っていた。その後快速として折り返したのだが、青春18きっぷを用いて米原へ行くのか多くの客が待っている。空模様を見れば岐阜までとは明らかに怪しい。


 大垣を発車すると、次は米原まで停車しない。東海道"本線"は上下線が分離しており、特急などは垂井を経由せず迂回するルートを取る。どうやら雪でなく、雨が降ってきたようだ。

 途中に景色のよさそうな高台を通るも、タイミング等が合わずに写真なし。この区間では新垂井に駅があったものの、一方通行で使い勝手に乏しく廃止された。その痕跡が残っている。


 関ヶ原が近づき、上下線と垂井支線が合流。垂井に停車する普通等は、上り線に並行する垂井支線を経由していた。元々新幹線でもネックとなった箇所らしく、周囲は完全に雪深い地域の景色だ。


 その関ヶ原は上下の"本線"と垂井支線が、それぞれ1面2線といった構成。特急などは3番線を通過する。垂井を経由しないまま関ヶ原を停車させるならば活用と考えたが、2番線へ進入可能ならばそちらのほうがよさそうか。


 米原に来ると景色はまた一変。名古屋にあった雪が全く見られなかった。ここからはJR西日本の管轄となっており、5番線から北陸本線へ直通するため進行方向を変える。リクライニングシート下のペダルを使用し、座席の向きも変えよう。

 米原では多くの客が待っており、ここまで空席も多かった自由席はほぼ埋まる。さらに米原から金沢を見て後方となる7~9号車を連結し、9両となった。


 米原からは敦賀まで停車しない。まずは右手に留置線を見つつ、東海道本線と離れていく。天候は完全に雨模様だ。


 新快速の一部発着する長浜も、この特急は容赦なく通過。ここから敦賀までの途中駅は、ホーム有効長が8両編成の停車に対応していない。このため敦賀まで各駅に停車する普通などは、4両以下に抑えられる。


 外を見れば"天気雨"のような模様となってきた。さらによく見ると虹がかかっており、何かいいことがありそうな予感をさせてくれる。


 木ノ本を通過すると山間の路線となり、沿線にも雪が見られるようになってきた。並行している北陸自動車道に賤ヶ岳サービスエリアがあり、やはり気になってしまうもの。またそちらも敦賀(~武生)へはカーブや勾配の多い山岳区間となる。


 近江塩津では湖西線と合流する。3面5線となったホームの有効長は4両分ながら、駅構内そのものは2km以上先まで続いているらしい。


 敦賀にかけてはトンネルが続いており、気づけば上下線が分離していたり。反対方向はループ線をなしているので、復路で触れておきたい。


 敦賀を前にして、新幹線駅の直下へ進む予定となる線路が分岐。北陸新幹線の車両基地(or留置線)も、すっかり形になって表れてきている。今回の乗車はここまでだ。

(つづく)