2015年11月3日(火)午後5時45分 岐阜県中津川市
10.中津川(17:35)17:39発→金山(18:51)18:55着 快速5752M/名古屋行き モハ313-8501
 車端部の固定席はテーブル付きのボックスシート。仕切り壁もあることから、373系にあるようなコンパートメント席の様相。そして天井部分にまで模様入りの化粧版が貼られている。すっかり外も暗くなり、景色はまったく見られない。ここまであまり寝ていなかったので、寝られるだけ寝よう…。

 快速運転を始めるまでが長いのは中央西線らしいのか。ここまで結構な乗客がいた多治見で、あまり乗ってこなかった。
淳「…あれ?」
さく「…なに?」
淳「いや…、乗りたかったとか言わなかったかって。」
さく「…乗ったら乗ったで、あと何してもいいんだし。」

 さあ、もう少し寝よう…。


 ところで"セントラルライナー"についても、2022年3月改正で大きな転機が訪れる。313系の3両編成は軒並み転属となった中、このタイプは静岡へ転属となった。いくら置き換え対象となる211系3両編成がトイレなしだったとはいえ、予想外の出来事だ。

 さて話を2015年11月に戻せば、南木曽から100分で大曽根まで来た。車内を見ると結構乗客がいる様子。ここで落下物とのことで停止し、安全を確認したためまた遅れる。中津川での遅れは回復していた。
淳「…これをどうするのが目的だったんだ?」
めぐ「これ…。朝のキハ75も同じなんだけどね、乗れるとこまで乗りたかったっていうか…。」

 今日はこれから武豊へ向かうため、時間を考えて金山での乗り換えとなる。乗車時間は76分で、あと1駅ぐらいは捨ててもいいだろう。



11.金山19:00発→武豊19:47着 区間快速5854F/武豊行き モハ313-10
 予想を悪い意味で裏切らず、来たのは0番台の4両。そしてここにきての立ち席。
もも「…わざわざ行かなくてもよかったんじゃない?」
めぐ「でもせっかく入れちゃってたんだし、…もう1人いるし。」
淳「どうもどうも。」

 電車化され、最高速度が再び120km/hに統一されたこの区間。武豊行きはあまり速くならない様子。
さく「…立ちっぱなしだと長いよね。」

 大府までは東海道本線の快速として役目を果たすことになる。ここで座れたので…。
さく「寝る。」
なぎ「…寝すぎるのもよくないんだと。」

 武豊線は全線単線で線形がよくないので、電化後も速度は低め。相対式ホームを持つ高架駅の緒川で、まとまった数の客が降りていく。あとは乗る客もおらず、下車する一方。
もも「…まだ電車では全部乗ってなかったんだってさ。」

 以前は平日の朝に2本乗りたい列車があり、組み合わせると乙川で折り返すのが最適であったのだ。そのため、乙川からは電化後初乗車となる。乗りたかったのは大垣発武豊行き普通(8両中の後ろ4両で前4両は浜松行き)と、武豊発岐阜行き区間快速(名古屋から普通)である。
めぐ「…もっと岐阜とか米原からの増えるかもって思ったのよ。」
淳「どういうのとかってのは?」
めぐ「平日に金山と米原の快速あるじゃん?武豊線は名古屋で、くっつけたらどうなのかなって。」


 金山から47分で到着。外は暗く、折り返し時間が短いことからすることもない。
さく「はい、これだけ。」
もも「本当、これ意味あったの?」


 強いて言うなら、電化路線の象徴となる架線とパンタグラフを見るぐらい。そして無人化されながらも、この駅には関西線タイプの案内放送があった。(現在は名古屋地区共通のタイプとなる。)


12.武豊19:55発→名古屋20:46着 区間快速5859F/名古屋行き クモハ313-10
 棒線なので、乗ってきた編成による単純折り返しとなる。乗る客はほとんどいない。同じ313系でも、0番台の座席は"セントラルライナー"と比べてサイズが小さい。さあ寝るか…?
さく「もういいでしょ?」
もも「いいけど、反省はしてもらうわよ。」

 午前の目的は"キハ75で行く下呂温泉"と食べ歩き。下呂へ乗り入れる唯一となった列車を選んだものの、景色が見たかったのか他なのか落ち着くことができなかった。食べ歩きも優柔不断と低予算、キハ25の0番台を優先したために消化不良に終わってしまったか。
めぐ「…何とかして欲しいよ。」
なぎ「まだそれを言うか?」

 午後の目的は"セントラルライナーをフル乗車"して中津川、そして足を伸ばしての南木曽。専用車両もなんとなく使われ方がもったいないような気がしてならなかった。南木曽の辺りはあまり見ることができていなかったので、今回短時間ながらもある程度見ることができたのはよかったと思う。
もも「まあ、良くも悪くもアンタららしかったわよ。」

 最後の武豊線は蛇足だっただろうけど、乙川から先は電化後乗っていなかったのでよしとしようか。武豊から51分で名古屋に帰ってきた。
さく「はい、お疲れ…。」
淳「お疲れ様…。」


 特急『しらさぎ』は『はくたか』で用いられていた681系となり、かつて豪雪地を最高160km/hで疾走していた。このための経年からか、なんとなく外装の痛みが目立ち始めている。


 このたび建て替えが完了した『大名古屋ビルヂング』。下層部は旧ビルの象徴だった形状と、明朝体の文字が継承された。全体としては現代らしいガラス張りの超高層建築物であり、"木の枝"を連想させる模様とすることで個性を出しているそうで…。


 ミッドランドスクエアは室内の照明を用いて、壁面に『メッセナゴヤ2015』と文字を出している。調べれば2015年11月4日から行われる、日本最大級の異業種交流展示会とのこと。今日はこれまで。
淳「わざわざどうも、出番なくてキャラ定まってないのに誘ってもらっちゃって。」
めぐ「いやいや…。」
もも「キャラよりも時間の使い方よ、定まってないのって。」
なぎ「ルートは定まったろ。」

(青空フリーの旅2015 おわり)


 飛騨川を上った下呂温泉と、木曽川を上った南木曽町。紅葉には早くとも、キハ75の山岳運用や"セントラルライナー"はしっかり楽しむことができた。
もも「やっぱりやろうとしてた。」
さく「いや、わかんないよ?2015年のだったけど、次1年後で。その次が…。」
もも「ないんじゃないのよ。もしかしたらそろそろって、思うわよそりゃ。で、張本人がああなって。」


 …御覧頂きありがとう。鉄旅リターンズプラスの次回作にご期待を?

(おわり)