お待たせしました、鉄旅リターンズプラスのお時間がやってまいりました。
もも「今回も何、つなぎの用意したから流せっての?」
さく「まあしばらくメインシリーズないっぽいし。」
もも「本当、どうしたいのよ?メインシリーズ。作るったって、ライブドアのほうでしょ?」
遅ればせながら行楽の秋、食欲の秋。ところで話は2015年のこと。春の段階で"青空フリー4部作計画"をメインに組んでおり、今回は最後に秋まで残していたモノとなる。
コンセプトとして、4月の紀伊長島が"南"。5月の飯田は"東"。6月は"西"としてフリー範囲を外れ、琵琶湖から伊賀地域まで回っている。なお2本目となる飯田線の旅は、以前にこちらで再編集して紹介した。今回は"北"として、下呂温泉へと向かおう。
もも「そうすると、何かそっちのほう考えてたてわけね?」
さく「それはわかんないよ。」
2015年11月3日(火)午前6時22分 名古屋市中村区・名古屋駅広小路口
いつものように、名古屋駅の広小路口からスタートしたい。
もも「あのさ、アンタが朝6時15分って決めたのよね?」
めぐ「それぐらいかなって…。」
もも「遅刻してどうすんのよ?」
なぎ「いいだろ、"頃"ってなってんだし。」
JR東海の指定席券売機が更新され、青空フリーパスや青春18きっぷなど"お得な切符"の購入が可能になった。そのため少なくとも、窓口へ並ぶ時間はなくなる。そして今回、新たな参加者が登場。
淳「どうも。」
さく「…なんでいるのさ?」
めぐ「せっかくだからって、呼んどいた。」
改めて、今回は2015年用に4回分まとめて組んだ『青空フリーパスの旅』。ルートも残すはあと1つ。
もも「ようやく今日でこれ最後ね。」
さく「じゃあもうどこか言わなくたっていいよね?」
もも「…それじゃあこれ見た方にわかんないでしょう。だったら私言うわよ。下呂温泉とか…、よね?」
さく「そうそう。」
さあ、購入したらすることがある。
もも「あ、ちょっと!何やってんのよ?」
めぐ「お釣り入れてたら、戻っちゃって。」
要するに切符を購入したら、券売機から早めに取ったほうがいいということ。気を取り直して、今日は7番線からスタート!
めぐ「…まあ、あんまりアテになんないけど。」
もも「遠く行くならホームでどこ行くか教えるようなモンって?」
1.名古屋6:32発→多治見7:13着 普通3703M/中津川行き クモハ313-1604
211系7両の後部にくっつく、313系3両は1600番台。8本中(1700番台は1本とみなした)4本と半分の確率なのに、不思議と乗ることが少ないような気がしないでもない。なお2022年に3両編成は全て大垣へ転属も、8本は全て共通で運用される。
淳「…下呂温泉こっちだったか?」
めぐ「ちょっと乗りたいのあって、それだとこっちになるのかなって…。」
さく「まあ、正直どっちでもいいんだけどね。乗れたら乗れたで。」
淳「で…?」
めぐ「午後また乗りたいのあるから、午前中で終わり。」
もも「…わかってんの?ここのこういう旅とかってのは、観光とかロクにしないスタンスなの。」
めぐ「それは昔のこと!最近ちょっと観光とか…。」
もも「するとか言っといてどうせ下調べもないんだし、大したことなく終わるのがオチよ。」
名古屋市中心部から少し離れた位置にある千種。周囲はビルが多いながらも、高さが低く見える。駅そのものは島式ホーム1面しかなく、特急列車が全て停車する駅としては小規模な方。…考えたら金山もこんなもんか。
淳「…午後はどこ?」
もも「ダメよ、もうちょっとしてからのお楽しみ。」
なぎ「別にいいだろ、ちょっとぐらい見せてやっても。」
もも「わかってないわね。どこ行くか最初にわかっちゃったら、そういう…。何かとかなくなっちゃうじゃない。」
名古屋市内を抜け、最初の駅となる勝川が近づく。高速道路と高架線路が交じり、下の住宅街と合わせて郊外らしい風景。気づけば結構な数の客が乗っている。城北線がJR東海本体の路線とするためには、どれだけの経費がかかるのだろうか?
さく「こういうとき、後で調べたらとか入れるんだよ。」
高蔵寺からはニュータウン各地へバスが出ており、乗って回ってみたい気がしなくもない。ここを過ぎると景色は一変しており、中央本線全体でみると次の平野部は高尾(東京都)となる。
岐阜県に入った最初の駅となる古虎渓は無人駅。千種から30分経たないうちに、霧ががった山中の景色となってしまった。
名古屋から41分、この夏も猛暑となった多治見に着く。霧がかって冷えた朝、名古屋方向へ行く客が列をなして待っている。土岐アウトレットやテラスゲートへ向かうバスは、南口から乗ることになる。
(青空フリーパス第16弾 つづく)
さく「そうだった、アイツいたんだった。」
もも「そういや最近聞かなかったけど、…今も?」
さく「言わない。」
(つづく)