2022年8月20日(土)午後3時8分 名古屋市中村区・名古屋駅

 往路の在来線で46分かかった三河安城から、新幹線で11分。名古屋に到着すると、こだま725号はそのまま回送となる。隣に入ってきたのぞみ37号は西日本のラージAで、福山,新山口ほど多くない徳山停車便となる。
めぐ「…1回通しで乗ってみたいったら?」
もも「いや、その前に九州とかいつになるかってよ。」


 在来線ホームへ向かうと、いたのはキハ75の後期型が2両だけ。ここから乗る快速みえ15号で、すぐにはドアを開けない。
さく「2両だとねぇ…、結構。」
なぎ「わからんぞ?」



3.名古屋15:37発→津16:31着 快速みえ15号/鳥羽行き キハ75-301
 ドアが開いたので乗り込もう。それはそうと、夏の"民族大移動"もいよいよ終盤。新幹線も300号台後半の臨時『のぞみ』がひっきりなしに行き交うなど、盛況のご様子。もっともこの次は新横浜なので、大量乗車もここまでだ。


 こちらも立ち客がそこそこ出て発車となる。ほどなくして右手に広がるのは名古屋車両区で、新型電気式特急気動車たるHC85が多く佇んでいた。
さく「これ、今年中にどれぐらいだっけ?」
めぐ「どうだっけ…、58両とかそれぐらい?まだ半分ないような。」


 名古屋第二環状自動車道(名二環、C2)が上を、国道302号が下をそれぞれ交差。一般区間となる後者も再整備が進んできた。中間を高架橋で結ぶJRは、春田で反対列車を待つため一旦停止する。
さく「本当、この画も。」
めぐ「なんか入れたくなっちゃうのよね。」


 蟹江から永和にかけてはあまりペースが上がっていない。永和にいたのは、同じキハ75が使用される快速であった。
さく「永和はいらんでしょ。」
めぐ「いや…、向こうにも改札あったら便利になるかなって。」


 弥富から桑名にかけては複線となり、高性能な気動車は高速で飛ばしていく。2022年初めて三重県に入るのが、愛知県民にして北海道や兵庫県より遅いのはどうかしていた。
さく「ああ、それで今日…。」
めぐ「原付も考えたよ?なんなら伊勢ぐらいも。」
さく「懲りないね、潮見坂でヒーヒー言ってたって聞いたのに。」
めぐ「まあ、最長は258km?」


 桑名で結構な乗客が下りて、立ち客がいなくなった。いつの間にかホーム上に、LED式の発車案内が設けられている。今更にして3色タイプだが、ここに設置したところでここから多気(経由地不問)まで空白地帯なのは変わりない。


 伊勢湾岸自動車道は新東名高速と新名神高速を結び、2022年現在は新御殿場~草津が事実上一体化(E1A)され直通走行可能となっている。JRは単線区間がまちまちで、スローペースと思いきや飛ばしにいったりとよくわからない。


 キハ75は河原田を前にして、JRから第3セクターの線路へ移っていく。形状から見るに、むしろ第3セクターの伊勢鉄道が本線といえようか。
さく「…JRにしたほうがいいって?」
めぐ「いや…、ICカードはこっちのルートかなって。」


 鈴鹿は路線の主要駅にして、シンプルな相対式ホームでまとまっている。桑名(CJ07),四日市(CJ11)で駅番号を車内LED案内に出してきたが、さすがに伊勢鉄道の鈴鹿は"4"だけで出せなかったか。
めぐ「何なら、番号も四日市から多気。」
さく「ごめん、ここじゃまとまんない。」


 せっかくなので車内の写真も1枚収めておこう。先に登場した311系電車に準じて、貫通扉右の壁面にLED式車内案内を設置するのがどこか魅力であった。キハ75では文字が大きくなったほか、後期型では時計が廃止されている。照明はカバーそのままながら、LEDになったのだろうかと。


 鈴鹿サーキットに先月、夏の風物詩たる8時間耐久ロードレースが帰ってきたのも記憶に新しい。今日は臨時停車もないのだが、イベントは何かあったのだろうか?
さく「それこそ原付の出番じゃなくって?」
めぐ「まあね…、ここだと国道から外れるったらまたアレだけど。」


 中世古から津にかけては単線のままながら、複線用地は構造体共々しっかり確保されている。さあ、もうすぐ津だ。
もも「…使うの?」
なぎ「さあ、それは本気にならんとな。」


 名古屋から54分で到着。今回はあまり時間的余裕はないため、過去撮影分の写真で何とかさせよう。ここからは近鉄特急に乗りたいのだ。
もも「本当、誰かが名古屋帰って乗るなんて…。」
さく「でもここ、何か他あった?」


(S)近鉄特急券:津→近鉄名古屋 920円
 特急は名阪系統と名伊系統の分岐・合流点となり、『しまかぜ』を除いて停車することから選択肢自体は増えている格好となる。名阪系統の『ひのとり』や『アーバンライナー』がよくも、時間に合致したのは名伊系統の"無印"。まあ、名古屋からHC85に乗りたくばそれでいいだろう。

(S)伊右衛門京都ブレンド600ml(サントリー) 129円※軽減適用
 近鉄として駅にICで再入場し、トイレを済ませて水分補給もしておかねば。手元の水分には限りがある。


 近鉄の駅は特急が『しまかぜ』を除いて全て停車しながら、1面2線の島式ホームでまとまっている。入ってきたのは80000系『ひのとり』の8両編成で、乗務員交代後は鶴橋まで無停車で進んでいく。
めぐ「…やっぱりメタリック入ってるね。」
もも「今から乗ろうったって遅い。」

(つづく)