※今回も実際に提供した行程です

 3年ぶりに復活した"サマーバケーション"にして、夏の"民族大移動"。そして安価な鉄道移動手段として、長年定着してきた『青春18きっぷ』。メイン班は2022年7月23日の東京都区内(西武に乗り換え西武球場前)、8月11日の大阪市内(大阪環状線、大正)で打ち止めている。

 今回も2022年8月20日旅行分として"B班"へ、青春18きっぷ共々(実際に)提供した行程を見ていこう。希望したのは長野の善光寺であるが、御開帳の期間は終了している。往路と同じく実質時間差でパターンを分け、それぞれA,B,Cとした。では復路もAパターンから見ていこう。
涼子「これもすごい細かくて、わざわざ何食べるかまで。」
めぐ「そういうの読めないし、最初のがすごい遅くなるからどうするかなって。」



A6.長野16:06発→松本17:22着 普通444M/甲府行き
 とりあえず可能な限り散策したとして、長野を出発する時間的限界は午後4時になりそう。篠ノ井線も松本まではあまり本数がなく、1本逃せばかなり苦しい乗り継ぎを強いられる。この普通は甲府行きとなっており、ワンマン運転がないことから211系の3両編成となる。

A7.松本18:25発→中津川20:51着 普通838M/中津川行き
 松本では1時間以上の余裕時間が確保できた。しかしそこからまた若干の問題があり、この普通もワンマン運転でなかったりする。よって211系の3両編成となり、座席数では余裕あるもののオールロングシートが優位。

A8.中津川20:56発→名古屋22:20着 普通3708M/名古屋行き

 こうなれば名古屋まで211系で通したくもあることだろう。皮肉にも中津川からの普通は315系が該当し、211系のみでの帰還はならない。もっともそれ以前に中津川で5分しかなく、乗り継げられても帰宅時間がなかなか遅くなる。
めぐ「ほら、食べる時間なくなったでしょ。」
涼子「だからって、わざわざそこまで考えなくてもね…?」



B7.長野16:06発→塩尻17:38着 普通444M/甲府行き
 そこで復路でも本数のより少なくなる、中央西線の山岳区間で特急を利用することとし。これを以下、復路Bパターンとしたい。長野市内の観光時間が読めないため、とりあえず長野を出発する時間はそのまま。松本まで普通という選択も変えないこととした。

B8.塩尻18:00発→中津川19:10着 特急しなの22号/名古屋行き
 さらに長野から乗ったの普通は甲府行きとなっており、特急『しなの』も塩尻に停車。乗り換え時間も22分あるので余裕だろう。

 塩尻からまで中津川であれば、別途必要となる乗車券が1690円になり自由席特急券は1200円。松本となればそれが乗車券1980円と、自由席特急券1860円となる。いずれも自由席は通年で料金が変わらない。

B9.中津川19:35発→名古屋20:57着 快速5756M/名古屋行き
 ともあれ、中津川からは本数も多くなる。8両編成で統一された名古屋口の一般車両であり、乗り継ぐ快速は315系が該当するものとなった。これまでのJR東海と異なる、新感覚の乗り心地を堪能するのもいいだろうかと。

 名古屋の到着は概ね午後9時となる。飲食もあまり余裕はなくなってくる頃合いだが、まだ開いている店は多いはず。もちろんそのまま終えて、帰宅後に夕食とするのも構わない。

涼子「そう?だったら勝手に買ってもよかったのに。」
めぐ「最後…、締めも。」


 では松本で早々に夕食としたならばどうなるか。以下善光寺からの復路Cパターンとして見よう。
涼子「松本って何かあったっけ?」
めぐ「前に食べたのは、山賊焼きとか唐揚げ。」
涼子「ああ、あの名物っていう大きい?」


C6.長野16:06発→松本17:22着 普通444M/甲府行き
 やはり長野市内の観光時間が読めないため、長野を出発する時間は変えないでおく。松本の駅ビルには飲食店なども多く、以前に訪れた『松本からあげセンター』も健在。松本名物の山賊焼きを堪能してほしくもあり、選択肢に加えた次第である。

C7.松本19:07発→上松19:54着 特急しなの24号/名古屋行き

 松本では食事時間を待機時間込みでしっかり確保し、松本から特急としよう。そしてこの便は上松に停車し、偶然か必然か。松本を先に出た普通が、上松で待避しているのだ。
涼子「…でも遠慮させてもらったよ。」
めぐ「そうなんだよね、上松ってなんか中途半端だし。」


C8.上松19:58発→中津川20:51着 普通838M/中津川行き
 ただこのパターン、上松で乗り継ぐには余裕がない。4分しかないほか、2面3線というホーム構成の都合で階段を介しているのだ。おまけのこの時間ともなれば、夏至であってもホームはすでに真っ暗なこと違いない。成功すれば以降、普通のみで乗り継いだパターンと同様となる。

C9.中津川20:56発→名古屋22:20着 普通3708M/名古屋行き

 よって中津川での5分乗り換えも同じ。乗り継ぐ先が315系電車となるのも変わらない。松本から中津川まで特急ならばということだが、そもそも往路で特急に乗ってしまっている。復路ではバリエーションを変えたくなり、費用面でも特急代が増加するだけだろうと。
涼子「本当さ、あんまりお金ばっかり使おうったって。」
めぐ「はいはい、こっちも行き過ぎると。こう、ブログとか回らないし。」

 ということで以上が実際に提出した、善光寺(長野市)への行程となる。実際どうなったかは、後のお楽しみに…。
涼子「で、また派手にやってくれたじゃない。」
めぐ「せっかくだもん、何もなしで帰れない。」

(2022年8月20日につづく)