2022年5月19日(木)午前9時47分 青森県青森市・新青森駅

6.新青森9:51発→新函館北斗10:53着 新幹線はやぶさ1号/新函館北斗行き E525-425
 来たのはJR東日本の車両であり、北海道の車両共々運用は固定されている。5号車は空きが多いようだが、他の車両を見ればまた修学旅行の団体が多く乗車していた。ついでにこの車両、車内には車両番号を示すモノがない。


 E5の車内がH5のそれとやや異なるのはともかく、E5でも前期型らしく雰囲気はさらに異なっている。暖色系の照明は蛍光灯を使用し、カバーで覆われることもあってさらに雰囲気が柔らかい。電源コンセントも窓側にしか設置されていない。


 程なくして車両基地が見えてくる。新青森からはJR北海道の管轄となっており、6年半弱に開業していなかった区間。


 在来線扱いで残った貨物線と合流し、奥津軽いまべつに停車。新幹線の駅は2面2線式ホームで、こちら向きにのみ通過線が設けられている。さらに在来線として貨物専用の待避設備も有している。外はいつしか雨が降ってきているようだ。


 ここからは在来線と設備を共用しており、最高速度も160km/hに抑えられる。青函トンネルは6年半弱前に在来線として乗車しており、至るまでにもいくつかトンネルを介している。さようなら本州、しばしのお別れ…。

 そしてとうとう、全長53.83kmの青函トンネルへ。1988年3月に開業するまで、苦難の連続だったという。内部には2か所"定点"が設けられ、かつては駅として一般客が見学することも可能であった。さあ、抜けたらいよいよ北海道。


 こんにちは、6年半弱ぶりの北海道。前回は真冬で雪深く、今回はもちろん雪もなく晴れてはあまりなく。違いと共に、雪のない景色が楽しみだ…。


 木古内を前にして、在来線のまま残っていた貨物線が分かれていく。遠目には海も眺められる。


 そのまま木古内に停車。新幹線の駅は2面2線式ホームで、奥津軽いまべつと対になるよう反対向きにのみ通過線が設けられた。在来線はここから第3セクターの『道南いさりび鉄道』となる。


 ここからは新幹線として最高260km/hでラストスパートへ。右を見れば、うっすらと函館山が姿を見せてきた。見たところ雨は降っていないようだ。


 到着を前にして、函館の新幹線車両基地が現れてきた。2022年時点では被災編成を除いてH5の10両編成が3本となり、それが所属する全てである。


 新青森から新函館北斗まで62分。仙台からは"途中休憩"を含めて、全ての新幹線駅に停車しじっくりと優雅に4時間13分かけて到着した。2面3線式のホームを有しており、現状では外側の1線を使用せず空けている。


 階段を上がったところで、出口と乗り換え改札が分かれていた。修学旅行の団体は駅の方々に出迎えられ、出口のほうへと進んでいく。


(現)JR乗継自由席特急券:新函館北斗→長万部 570円
 さて新青森から新幹線に乗り、新函館北斗で在来線特急へ乗り換える際。在来線特急に対して乗り継ぎ割引が適用され、半額となっている。仙台からここまで一連の流れ、すべて最初から仕組まれたものだったのだ。


 ということで、在来線ホームは変則的な2面4線式。函館方向に切り欠かれた1番線は、電車となって函館へ往復する『はこだてライナー』が3両で待ち構えている。これから札幌へ向かう特急は3番線となることから、右側通行らしい。


 すると同じく函館へ向かう、気動車1両の普通が入ってきた。見ればいつもの北海道らしい白地に黄緑帯でなく、色とりどりの特別な装いをしている。

(つづく)