2015年7月10日(金)午後9時18分 滋賀県米原市
8.京都8:31発→岐阜9:55着 特急ひだ25号/高山行き キハ84-4
もうすぐ米原。西日本ももうすぐ終わり…。
さく「すっかり晴れちゃった…。」
米原からは東海の区間となるため、乗務員が交代。隣は"分割新快速の前8両"だろうか。
さく「これでようやく本気出すか…?」
もも「あのさ、大体よ?時刻表に合わせてたらこんなもんになるんじゃなくって?」
近江長岡で普通を抜かした特急。新幹線とともに、雲の動きが速い。この区間は線形に難があるため、最高速度は110km/h程度か。
めぐ「…さっき抜かしたっぽい。」
もも「何が?」
めぐ「特急やめたらアレになってた。」
もも「…だから?」
京都から特急はおろか新快速にも乗らず、普通でゆっくり帰るというルートも計画に含まれていた。この場合、京都7:50発の米原9:02着となる。米原では9:16発の大垣行きに乗り継ぐことになり、これは"分割新快速の前8両"も同じ。
もも「…ま、アンタらが18きっぷじゃできないことしたいってんだし。」
さく「青空フリーならできるよ。」
もも「米原からは青空フリーのだっての。」
関ヶ原からはそのまま垂井を通る本線へ。"新垂井ルート"を大きくまたぐ形で上下線、垂井支線と美濃赤坂線が合流。車両基地が見えると大垣に着く。あとは『しらさぎ』と同じく2駅通過するだけ。
もも「…ま、これぐらいがいいんじゃない?」
さく「それ昨日言った。」
もも「同じよ。アンタらみたいなのが3時間4時間じっとなんか…。」
さく「何度も乗ってたら気になんかならなくなるよ。」
京都から84分で岐阜、3番線に到着。連結のために停車時間があるという扱いになっているものの、実際の連結作業は少し複雑となる。旅行班は連結作業を見るため、普通を1本見送る。
ドアが閉まり、乗客を乗せたまま引き上げ線へむかう3両のキハ85。この編成にグリーン車は含まれていない。
さく「乗ってたらある意味貴重かもね、入れないとこ入れるんだもん。」
もも「まあ…、どうだっていいって人はどうでもいいんだし。寝たけりゃ寝るし。」
なぎ「動いてなくって寝れなかったってのあったろ。」
めぐ「もう、…4列の深夜は置いといてよ。」
名古屋発のひだ5号、飛騨古川行きは4両。同じホームながら隣の4番線に入る。グリーン車は半室のみの設定であり、普通車と同じ2列2列の座席である。
引き上げたひだ25号も、到着時と異なる4番線に入る。
正面の扉を開け、連結器で連結して"ホロ"をつなげると作業は完了。ここから2本の列車が合計7両で併結運転し、高山で大阪発の3両を切り離すという形になる。ひだ25号はかつて存在した急行列車と同等の位置づけとされているためか、5号と合わせて途中停車駅が多くなっている。
25号が降車扱いを行った3番線には美濃太田行き、オールロングのキハ25が2両で入ってくる。ホーム高さの都合(キハ75が入線できない要因)があるとはいえ、北部にオールロングシートで長時間運行というのは何らかの陰謀めいたものさえ感じられる…。
もも「…本当は乗りたいくせに。」
そしてこちらもオールロングのキハ25を連結し、美濃太田行きは4両となる。さあ、ここからはゆっくりと普通で帰ってみよう。
9.岐阜10:13発→名古屋10:40着 普通322F/岡崎行き モハ313-1111
6両中、前の4両は新車。ほぼ同時期に投入されたオールロングのキハ25と同じく、車内照明にLEDが採用されているため明るい。
さく「また当たっちゃった。」
めぐ「…後ろは?」
もも「そんなのもういいでしょ。寝れてないなら今ぐらいしか寝るときないわよ?」
することもないので、少しばかり寝ておくこととしよう。さて"分割新快速の前8両"からそのまま乗り継いだ場合、この普通の前に出た快速に乗っていることになる。すなわち、当初組んだ計画よりわずかながら遅いこととなっている。
もうすぐ名古屋。
めぐ「…なんかこれでシーズンオフでも京都大丈夫そうな気がしてきた。」
さく「そう?行くならハブりとかなしだよ?」
なぎ「大丈夫、そんなに見るとこ見てないし。」
さく「清水寺とかがっつり見たんじゃなくって?」
なぎ「…見たけど。」
もも「じゃあ、今度はちゃんと調べてさ?もっと見るとこあったらお願いよ?」
京都から129分で名古屋に着いた旅行班。"分割新快速の前8両"からそのまま乗り継ぐより、所要時間は2分短いことになる。
10.名古屋10:45発→永和11:02着 普通315G/四日市行き クモハ313-1317
そしてスタート地点へ戻るものとなっており、合計旅行時間は22時間30分。この時点で、まだ切符は有効であった。
さく「終わるけどいい?」
もも「まあ…、使えたの午前中までなんだし。」
めぐ「あ…。」
なぎ「どうした?」
めぐ「…東急ハンズとかビックカメラとか見れたかも。」
もも「遅い遅い。」
2022年の『鷹の祭典』は6月27日に東京ドームで始まり、7月8日から6試合が福岡PayPayドーム。7月20日の北九州市民球場、そして8月29日に京セラドーム大阪。合計9試合で開催される。
(鷹の祭典2015大阪 おわり)
さく「…ということで。」
もも「考えたら、おかしくなったのここかもよ?ユニフォーム欲しいって飛び込んだりさ、18きっぷがオフだからって特急に金使いまくって。」
そもそも観客にとって、ユニフォームをもらえるというのは大いなる魅力。始めたのもおそらくはホークスが最初だと思われる。その後各球団に広まり、主に夏に組まれたことから"夏フェス"の一種と化したと…。
さく「ま、夏だけじゃなかったりなんだけどね。」
もも「本当、そういうのバラバラなって。なんなら鷹の祭典だけじゃなくって、九州シリーズやらタカガールやらさ?」
加えて今回は青春18きっぷのシーズンが始まっていなかったこともあり、片道運賃に相当する額を青春18きっぷ1回分と同じぐらいになるよう予算を編成。せっかくだからと特急を利用したことによって、その分の料金も上乗せされた。
さく「まあ、確かに緩んだかもよ。」
もも「そりゃあね、あれからシーズン中なのに高速バスやら新幹線?こっちも金かかんのわかってやってんの。」
もちろん食事代、ネットカフェ料金も旅行代として必要だ。チケット代も一応込みとして…、合計は1人当たり15167円。結果としておにぎりが余分だったという計算となってしまう。
さく「しかもこれさ、まだ序章だったじゃん?」
もも「そこから2年後よね、鷹の祭典に懲りもしないの。」
そんなこんなで2015年大阪の『鷹の祭典』は終わったが、更なる参戦が2017年に実現。その話はまたの機会に…。
さく「それとお恥ずかしながら…、アルコールのネタはカットさせていただきました。」
もも「あんなの別に要らないわよ、完全な茶番だし意味ないもん。飲みすぎてこんな大人にならないようにね。」
それではまた。