2015年7月10日(金)午前7時41分 京都市中京区・四条大宮駅付近
京都で迎えた朝、すっかり晴れている。
さく「やっぱりジンクスは健在だったと。」
めぐ「おかげさまで…。」
もも「そんな持ってて邪魔になるだけなのに?」
ビニール傘のジンクスはともかく、2日目はどうするか?まずは阪急の駅出入口がある側から、京都駅へ行くバスが出ているので乗ることとする。そしてもうひとつ、JRで乗りたいものがあった。
もも「大阪からのひだ?」
めぐ「それ、せっかくだし。」
今日は午前中に名古屋まで来ればよいことになっている。京都から特急ひだ25号に乗り、米原で乗り換えることなく岐阜まで直行。岐阜からは消化試合と見ていいだろう。
なぎ「まずはバスだな。」
7.四条大宮(7:40)発→京都駅着 路線バス/京都駅行き 京都バス111
とりあえず来たものに乗ろうと、市営でない日野製のバスに乗る。ICカードは利用できないようだ。
なぎ「十分座れるな。」
さく「よかったじゃん。」
四条烏丸で右折し、四条通から烏丸通へ入ると停留所となる。そして国道367号とある。
もも「そういうのは無駄に押さえようとするんだもの。」
めぐ「え?カメラも何も使ってないけど?」
烏丸五条は見る限り国道1号と24号、367号の交差点である。実際には隠れる形で国道8号、9号の起終点となっている。烏丸通もここからは国道24号となる。
さく「やっぱりバスは速くて快適でいいねぇ。」
もも「そりゃ歩きと比べりゃ当たり前よ。」
東本願寺はやや道路が干渉される形となる。
めぐ「…すっかり忘れてた。」
なぎ「忘れるな。地図あるだろ。」
到着。駅からは各地へ向かうバスが発着し、この時間とあって乗車待ちの列ができている。
さく「…なんか騒がしいけど。」
もも「…ま、こういうのは放っときゃいいでしょ。」
駅前で起こっていた警察沙汰はさておき、今回最後のイベントへ…。
めぐ「あ…。」
なぎ「どうした?」
自由席特急券は券売機で買えるものの、『岐阜』の文字は記載がない。
なぎ「…並ぶか。」
仕方ないので窓口にできた列に並ぶ。ついでに、神戸線で遅れが出ているらしい。これで時間の余裕がなくなり、京都駅をじっくり見られなくなった。
めぐ「…こんなにも?」
なぎ「考えてみろ。京都ったら世界的な観光の…。」
なんとかして京都から岐阜までの自由席特急券、1人1830円を購入。乗車券は昨日の続きとなる。大階段はあきらめよう。
さく「また京都ぐらい来るかもしれないし。」
もも「本当…、アンタらの計画って嫌い。」
時間的にちょうどいいので、ここで分割する新快速を見ておこう。0番線に停車する12両の新快速は前後とも223系。前8両にあたる5号車から12号車は米原行きとなり、結構な混雑ぶりを見せてくれる。
もも「まるでタイミング合わせたかのようなアレだもの。」
号車番号が1号車か8号車へと"リセット"され、米原行きが発車。東北新幹線と同じく、発車まで離れていないような印象。
続いて後ろ4両にあたる、湖西線経由の敦賀行きが発車。本来0番線からもう1本出るはずの新快速は、神戸線から引きずる形で遅れている。
めぐ「…飲むやつ買っていい?」
もも「…なんなら私のもお願い。」
これで水分も万全。ひだ25号は遅れることなく、3両という短い編成で入ってきた。
8.京都8:31発→岐阜9:55着 特急ひだ25号/高山行き キハ84-4
そろそろリニューアルが必要となってきているJR東海のディーゼル特急。平日とあってそれほど需要がないのか、結構空いている。
めぐ「なんとなくそんな感じだったのかなって。」
もも「そんな感じって何が?」
めぐ「大阪からのひだ。」
さく「あ、それあったんだ?」
めぐ「せっかくあったんだし、1回ぐらい…。」
(現)南アルプスの天然水贅沢ヨーグリーナ(サントリー) 129円
飲んでみると、確かにヨーグルトの風味と甘さが感じられる。品薄になるのは特に不思議なことでなかった。
さく「…それで?」
めぐ「…一応これで終わるけど。」
さく「まだあるし…、何かない?」
なぎ「お前な…。」
めぐ「何もないけど…、これ入ってる音楽とか?」
いくら電車レベルの性能とはいえ最高速度は120km/h。130km/hで運転する223系などと比べ、どうしても劣ってしまう。ただ線路容量に余裕のある外側線なので、問題はないはず。
めぐ「…またタイミング逃しちゃった。」
もも「そんな写真ぐらいさ?」
さく「この前通ってないとこの穴埋め?」
瀬田は京都はもちろん、大阪からの通勤時間も短め。その立地のよさから、住宅が密集しやすい。
さく「…抜かれるけど?」
もも「さっきの普通じゃない?」
複々線の内側から追い抜かれるも、普通は南草津に停車するため特急が抜き返す。草津に停車してからは複線となり、あとは先月の"関西周回ルート"と同じ。
なぎ「でも座ったのは左側と…。」
野洲川を渡る。先月は右側の補助席であり、まともに座って左側というのはない。
もも「…なにを?」
めぐ「せめて琵琶湖のほう。」
能登川で普通を抜かすひだ25号。考えれば北陸へ向かう特急列車は、風力規制がかからない限り湖西線を経由する。他に琵琶湖線を通る特急はというと、東海区間へ直通するのが合計2往復。そして通勤需要を考慮したと思しき『はるか』と『びわこエクスプレス』が、合わせて米原発着の3往復と草津発着の1往復。後者の途中停車駅はともかく、前者は『ひだ』が草津に停車するだけ。やはりキハ85は速かったのだ。(※2015年当時)
(つづく)