2015年5月23日(土)午後5時26分 愛知県新城市・本長篠駅

20.天竜峡15:12発→豊橋18:24着 普通554G/豊橋行き クモハ313-3018
 本長篠もほぼ無人駅となってしまった。鳳来寺山への最寄りであり、ハイキング帰りと思しき乗客がそこそこいる。近くにある"名ばかりの寿司屋"が、ランチタイムにうどんセットなどなかなか豊富な定食メニューなどを取り揃えていた。
めぐ「いつか行ってみたいかもね。」
もも「バスとかじゃなくって?」
めぐ「…バスもだけど。」
さく「そのついでにあの店とかも?」
めぐ「あると思うよ。」
なぎ「なんだ…?」
さく「あ、いいところに。今度鳳来寺山とか…。」
めぐ「すぐじゃなくって、いつかって。…わざわざうどんだけってのもアレだし。」
もも「本当、原付買ったら?」

 


 長篠城の駅舎も待合所しか備えていないシンプルなもの。それでもお城をイメージさせた形状となっており、1つの特徴となっている。ついでに、鳥居強右衛門が援軍を呼びに行った岡崎城へは飯田線のルートから完全に外れてしまう。

 


 鳥居は何もないので、新東名高速道路と思しき工事現場を押さえておこう。原付では高速道路で走行できないため、完成後はバスに頼ることとなりそう。その次の大海に入る前、減速して停止。相対式ホームにいたのは上諏訪行きの213系であった。

 


 往路と同じく、茶臼山は『茶臼山高原』とは全く別位置にある。『茶臼山高原』へは国道151号から分かれた国道257号を進むこととなる。国道257号は浜松市から高山市を結んでいる。
もも「原付買えばいいのに。」
なぎ「お前はどうなんだ?」
めぐ「あ、一応普通免許持ってれば原付乗れるって。」
もも「…じゃあ買ってあげてもいいけど?」
さく「さすがリッチピープル。」
もも「違います!」

 


 東新町でまた客が乗車。その次の新城が、中部天竜以来ようやく有人駅としての扱いを受ける駅となる。出発すると、野田城の手前で停止。反対列車が少々遅れている様子。
さく「…こういうのが困るんだよね。中も動けないし。」

 そこからは特に何事もなく走るワンマン列車。単式ホームの駅は江島が最後となる。すっかり山を下ってきた。三河一宮まで来ると車内は完全に混んでいる。
もも「…また何か?」
めぐ「…いや、もう1つ行けるのかなって。」

 


 車両工場から来る線路と合流すると、名鉄の豊川稲荷と隣接する豊川の駅となる。もちろん有人駅。ここからは複線となり、ICカードが使用可能となる。次の牛久保も有人駅扱い。
なぎ「よし、もうちょっとだからな…。」

 


 無人駅の小坂井を過ぎると名鉄本線の線路と合流し、豊川放水路を渡る。最後の2駅は通過し、終点の豊橋に到着。下山村から乗ること212分、往復とも通過駅は2駅しかなくほぼ各駅停車であった。
もも「それで?」
めぐ「さっきのだけど、二川も一応なくはないけど。」
さく「…たまにはそのまま帰ってもいいんじゃない?」

 浜松行きは名古屋の313系でバラエティー性には乏しい。今回はおとなしく、予定表にあるようにそのまま名古屋へ帰ることとしよう。いたのは最初に乗った車両と同じ車両。
さく「もう適当で。」


21.豊橋18:31発→名古屋19:28着 新快速5353F/米原行き クモハ313-5013
 この新快速は三河三谷と幸田の両駅に停車。暗くなった相見をわざわざ狙うこともない。電化した武豊線は別のルートに組み込んであるため、わざわざ曲げてまで乗ることもない。座れてしまえば、することもないので寝るだけ。

 


 下山村から合計4時間36分、名古屋駅に到着。
めぐ「…あれ!?」
なぎ「どうした?」
めぐ「延長入ります…!」


22.名古屋19:35発→清洲19:43着 普通3157F/岐阜行き モハ313-1112
 新車なので延長突入。新車ならではの漂う香りと、白く明るいLED照明が特徴。車両そのものは既存の、大垣所属1100番台と共通で使われる。

 


 しらさぎに用いられる車両が隣に入ってきた。
さく「これまでとの違いはどこでしょう?」
もも「金沢までしか行かなくなったんじゃなくって?」
めぐ「ちょっと中も違うのよ。」
なぎ「…窓の上とか?」
もも「あ、確かに。」
さく「外もちょっと違わくない?」
なぎ「…どうかな?」

 名古屋を発車してからは、特徴的な景色が見えるわけでもなく8分で到着。

 


 偶然と言えばそれまでだろうが、前後とも新車であった。
もも「どっちでもよかったんじゃん。」

 清洲ですることはないので、そのままとんぼ返りで締めくくろう。



23.清洲19:46発→名古屋19:54着 普通3166F/豊橋行き モハ310-4
 東海の213系と311系はほぼ同時期に造られている。後からつけられたドアチャイムはばらつきが目立つ。213系と同様に制御系以外の機械類から騒音が鳴り響き、それも古さを感じさせる。
もも「今度こそ終わりよね。」
さく「終わるよ。」

 8分で到着。今回はほぼ単純なルートであり、徒歩での散策も合わせて割とオーソドックスなものとなった。
もも「珍しくお土産も買ったんだし。」
めぐ「まあ、たまにはね。」
さく「いいじゃん。」
なぎ「終わるか。」

 

 ありがとうございました。
もも「…次こそ奈良でお会いしましょう。」
なぎ「微妙に変えたな?」

(青空フリーパスの旅~飯田線、秘境と高原の景色~ おわり)


「ここまでわざわざ読んでくださった皆様、いかがでしたでしょうか。飯田線は天竜峡を境に、南北で雰囲気が変わってきています。北部については2018年、岡谷から飯田まで乗車してクリアしています。ひとまずはこれにて失礼。」