消えるのは、誰だ―
2022年3月12日(土)、全国ダイヤ改正。JR東海では315系電車が8両編成で新規投入され、合わせて中央西線の一般車両が8両編成に統一。その際はある点に着目していた。消えるのは、誰だ。
これまでなかった8両編成ということから様々な憶測を立て、満を持して登場した315系電車。車内は短距離乗車に特化したオールロングシートとなっている。運行開始はダイヤ改正に先だった、3月5日(土)だ。まずは315系0番台の8両編成が新規で7本投入され、順次中央西線にて運用を開始。
単純な引退は211系0番台の4両編成が2本のみ。もっとも置き換え車両数や、合わせて中央西線の一般車両が8両編成に統一されること。これらを考慮すれば他にあるはずだろう。
3月7日(月)、まずは211系0番台の4両編成2本が西浜松へ回送。おそらくそのまま廃車と考えられ、これをもってJR東海から国鉄車両が全滅となる。予想より早かったが、これはまだ序盤。
続いて手が付けられたのは313系であった。1600番台3両編成3本と、1700番台3両編成のうち神領にいた1本である。こちらは大垣へ転属し、翌日から6両での運用が開始されている。
そして"革命前夜"、3月11日(金)から当日にかけて。313系1600番台の残った3両編成1本。1500番台も3両編成3本全て。1700番台3両編成は残った2本が飯田線で運用を続けながら、それぞれ大垣へ転属となった。
同じ313系でも、8500番台の3両編成はまさかまさか。6本全て静岡へ転属されるらしい。大垣ならばもしや…、と思っただけにだ。静岡でそのような車両というのは、用途共々想像がつかない。静岡地区のクロスシートとするには本数が中途半端だし、373系の機器更新予備とするのもどうかと。
ということで313系のうち、4両編成6本は関西本線のみで継続。2両編成のうち、ワンマン非対応の8本は中央西線にて運用を継続している。ワンマン対応の24本は引き続き、木曽地区や武豊線でワンマン運用に就く。
神領の211系5000番台は4両編成20本、3両編成17本がそれぞれ中央西線に専念して現役続行。前者は2本つなげてそのまま8両編成が10本相当。後者も2本つなげると6両編成が8本相当となり、ちょうど313系2両編成のうちワンマン非対応の8本と一致した。
ただ3月14日(月)になって、211系5000番台のうち3両編成3本が西浜松へ回送されたという。1本は確かに余剰となるほかなく、他2本ともなれば"列車"1本がそのまま減少となる。これで6両編成が7本相当となり、ワンマン非対応の313系2両編成1本が浮いた…。
大垣では6両ないし8両での固定運用が原則となったようだ。特に前者は3両編成を2本つないだものと、4両編成に2両編成をつないだものが混在したまま共通で運用。このため当面は311系を撤退させることなく、2022年は推移しそう。
静岡へ転属らしい313系8500番台については、前述したとおり全く想像つかない。もしかすれば一旦波動用として臨時快速など暫定運用に就き、大垣へ再転属を経て北陸新幹線敦賀開業時に…!?
…と思えば、まさかまさかの普通運用らしい。211系6000番台2両編成を従えたことから、それこそ以前提唱した近鉄名古屋線の急行(クロスシート4両+ロングシート2両)になってしまった。もっとも、211系5000番台(LL編成)と共通運用らしいが。
そしてそんな静岡の211系5000番台にも動きあり。かつて大垣から転属した、狭小トンネル非対応のLL編成からも廃車が出たというのだ。このまま同数を置き換えるとなれば、合計6本が撤退する。
革命といえば、とうとう奴らにもボイスが実装される。
そんなこんなで注目の車両、315系電車へ実乗車した。そちらについては近日公開として…、まさに"革命"を感じさせてくれる車両であった。何せ保守的保守的アンド保守的なJR東海在来線が、このような車両を用意したのだし。
…話は長くなったが、3月18日時点での結論。消えたのは211系0番台4両編成×2本全て。5000番台が神領の3両編成×3本と、静岡の3両編成×2本である。このうち静岡の3両編成はLL編成で、最大6本が撤退対象だ。
なおこの記事は外部サイトからの引用をもとに作成した。
(つづく)