2016年1月11日(月)午前7時前後 北海道千歳市・新千歳空港温泉4階休憩処
あらかじめ、預けなかった荷物を持って朝食に臨んだ旅行班。そのため、あまり移動することもなくそのままフロントに出向けば問題ない。レンタルセットをフロントに返し、預けたキャリーカートを返してもらおう。
改めて、新千歳空港からスタートとなる5日目。温泉のリラックスルームが5階、フロントが4階。そこから、JRの駅がある地下へ向かうこととなる。
もも「今、どれぐらいか知らないけどさ。」
さく「テレビで時計見てない?」
とりあえずエスカレーターを乗り継ごう。そこから見る出発フロアも賑わってくる。店も開き始まったか。
さく「時間あるからお土産とか買ってもいいけど…。」
もも「そうね…。」
しかし結局は何もせずして、地下にあるJRの駅へ向かった旅行班。JR北海道では駅に番号と記号が振られ、"AP"は空港を表すためここでしか使われない。15は札幌を01とした駅数である。
さく「…まあ他でも買えるとこありそうだし。」
もも「そもそも既に買ってるってのが珍しいったらありゃしない。」
到着便のまだない時間とあって、乗る人はほとんどいない様子。入ってきたのは721系の6両。普通として折り返すため、全車自由席となる。1駅なのでわざわざ『uシート』に乗ることもないだろう。
31.新千歳空港7:51発→南千歳7:54着 普通741M/札幌行き モハ721-3222
乗った721系は中期車両らしく、デッキ部分の扉があるタイプ。座席は同期の311系や221系と同じ形状。ただし頭部分にカバーがなくレザー張りで、通路側の肘掛も異なっているなど違いがある。また、これらとほぼ同期にあたる811系はまったく異なる座席となっている。
もも「…1駅で降りるってのに座っちゃって。」
さく「いいじゃん。次いつ座れるかわかんないし。」
地上に出ると、朝のすがすがしさを感じ取ることができる。雪はあまり見られない。
なぎ「は…、久々の感覚。」
3分乗って降りよう。予定より早く空港を出てしまったため、南千歳でいきなり36分も余ってしまった。
めぐ「…どうしようね?」
さく「…ロッカーあるかな?」
もも「ロッカーね…。」
ある手法を思いつく。それは南千歳で荷物をコインロッカーに入れ、釧路まで"軽装"で片道300km以上もの距離を往復。戻って荷物を取り出すのだ。そのためコインロッカーを探したところ、通常の方式を用いたタイプが見当たらなかった。キーレス式は現金の場合、暗証番号の管理に不安…。
なぎ「そのICでいいだろ、空きまくりなんだし。」
(IC)キーレスロッカー・大型 600円
キーレス式をICカードで使う場合は、カードそのものが"カギ"となるため暗証番号は不要。そのため、ICカードを利用して荷物を入れることとした。大きさ的には、分解不要なギリギリのサイズといったところか。
もも「…よかったじゃないの。」
さく「…そもそも、これでまたここ戻ることになっちゃったけど?」
めぐ「いいよいいよ。早く着けたら何か見れそうかだし。」
なぎ「…とりあえず、預けたこと忘れるなよ?」
手持ちが軽くなったので、駅の外へ出ることとしよう。駅の前、空港の横を通っているのは国道36号。付近はバス停留所となっており、そのスペースだけ車道が広くとられている。
さく「…この寒さも慣れちゃってるもん。」
もも「本当…、これ残りどれだけよ?」
さく「今日、明日で東京戻って。そっからまだ帰りのバスあって。」
もも「いいけど…、考えてごらんなさいよ。もうあっという間よ?」
めぐ「帰ったらもう1月半分終わっちゃうっていうし。」
道路を挿んで、空港敷地内の様子は見られるか…?
なぎ「…これわかるか?」
めぐ「…一応わかるかも。」
もも「…道路のこと言ってるんじゃないのよね?」
さく「道路とかよりも、…雪やっぱりあんまりないとこだよね。」
(現)緑茶うらら(北海道キヨスク) 130円
ただやはり寒い中で長時間いるのは、苦痛な以外何者でもない。外気を通さない、屋内で過ごすとしようか。ということで、手ごろなドリンクも買っておかねば。
もも「で…、また例によって時間余ったわけね?」
することもないので、寒いながらもホームで待つとしよう。新たに733系が快速エアポートとして入るようになったことは、昨日までにわかっていること。731系以来引き継がれるようになったこのフロントマスクは、見るからに強そうだ。
さく「でもちょっとそれぞれで違うってのわかるかな?」
もも「…私、適当に流せばそれでいいし。」
(つづく)