2016年1月10日(日)午後7時15分 札幌市中央区・セイコーマート大通ビッセ
このセイコーマートは『ホットシェフ』の取り扱いがあるものの、24時間営業でないためかほぼ完売状態。
なぎ「まあ…、買うか。」
もも「…そうね、ここまで何もなしで来たもんね。」
この店はさらに、ファーストフード店顔負けのイートインコーナーを持っている。『ホットシェフ』を買って、持ち込んでしまえば完全にそれ。
めぐ「ま、ホットシェフだけじゃないもんね。」
もも「本当いい加減さ…。」
めぐ「まだあきらめてないよ。」
もも「…今言ったことわかる?」
適当に買ったものでディナーパーティーとした旅行班。それにしても朝食対決からほぼ何も食べず、昨日買っておいたパンに手をつけることもないままよく持ったものだ。では順に食べていこう。
(前)ちくわパン(セイコーマート) 108円
稚内から引っ張ってきた、北海道の名物らしいパン。文字通りパンの中にちくわが入り、さらにツナマヨが入る。どうかと思いつつ、結局合ってしまうのが不思議。
もも「昨日買ったヤツね。」
めぐ「なんか北海道では有名みたいで…。」
(現)ナポリタンミートボール(セイコーマート) 133円
セイコーマートは小分けになった麺料理も特徴。ナポリタンそのものに特徴はなく、2個入ったミートボールで魅力の半分を支えているようなもの。もう半分は少なめな量と価格で、メインの弁当類に付け加えたくなる1品。
さく「普通に好きかも。」
なぎ「ま、追加用だな。」
(現)たまごサラダ(セイコーマート) 108円
ごく普通のほうを選択。マカロニ入りで何にでも合いそう。
めぐ「これも追加する用だよ。」
(現)ピリ辛ザンギ焼きそば(セイコーマート) 154円
これも少なめな量とお値打ち価格で、もう1品付け加えるための麺料理。"ザンギ"と名乗る唐揚げは2個入っており、やや濃い目の味かと考える。焼きそばはソースの辛さが後から強く効いてくる。これと白飯だけで結構なものになりそう。
さく「でも満足しなかったと。」
めぐ「せっかくなら色々とね…。」
(現)ベーコンおかかおにぎり(セイコーマート) 174円
このホットシェフで唯一残っていた商品。意外そうな組み合わせも、食べてみると悪くないもの。価格と比べてボリュームがあるのもいい。
もも「ま、醤油味なら合わないことないんじゃない?」
(前)ようかんツイスト(セイコーマート) 100円
最後は甘いもので締めくくろう。ねじったタイプのパンにホイップクリームが入っており、その上からようかんペーストをかけたもの。
めぐ「…まあこういうものかと。」
なぎ「どういうもんさ?」
めぐ「本当、ここまで持つなんて思わなかった。」
もも「逆にすごいわよアンタ。」
では食べ終わったところで、ここからどうするか。現時点で東西線にはまだ乗っていないので、乗るとしようか。
さく「新札幌まで乗ったら、JRで札幌の駅出て。」
なぎ「ああ、荷物な。」
さく「で、終わったら千歳空港の温泉。」
もも「これで終わり?」
新千歳空港温泉で深夜滞在する場合、入館料とは別に深夜料金が必要となる。これによって朝食付きともなるので、内容次第では再び…。
なぎ「やめろ、豚丼どうするんだ?」
めぐ「もちろん食べるよ。」
帯広で豚丼も味わいたいと、最初から考えていた旅行班。そのためには、南千歳8:30発のスーパーとかち1号に乗ることとなる。帯広に着いてから、次のスーパーおおぞら3号に乗るまでは54分。あとは計画を、ほぼそのまま実行するだけとなる…。
さく「…まあ今はここまでかな?」
もも「本当、乗りたいの乗ることだけははっきりしてるんだもの。」
めぐ「では…、違い分かる?」
もも「とかちはキハ261で、おおぞらがキハ283だったわよね?」
めぐ「…乗ってからで。」
もも「あ、逃げた。」
すっかり長く居てしまった。ここでさらに北海道限定の『やきそば弁当』を購入し、駅へ向かうとしよう。
さく「まあカプ麺は家帰ってからでも食べれるし。」
めぐ「エクストラステージ的に…。」
もも「…何を?」
なぎ「帰ってから1日あるだろ。」
東西線もやはり、概ね7分間隔での運転となる。電化方式は東豊線と同じ架空線方式だ。
28.大通20:38発→新さっぽろ20:57着 新さっぽろ行き 8212
白地にオレンジ色の車両。東豊線と同じ片側3ドアで、実は南北線より長い7両だったりする。
さく「…食後だから眠くなったりとか?」
めぐ「眠く…、なってるかも。」
自動放送は3路線でそれぞれ異なるものが使われ、共通するのは駅周辺施設の案内ぐらい。地下鉄での19分は長い…。
めぐ「…あ。」
もも「…なに?」
めぐ「…これちょっと余裕ない。」
新札幌到着時点で、時刻は夜の9時。新千歳空港は空港輸送に特化しており、発便のなくなった空港行きは最終が早い。案内に従いつつ、先を急ぎたい。
もも「ほら、寝てる場合じゃなかったのよ。」
なぎ「お前…、やけに引っ張るな?」
地下から地上へ大移動を果たすべく、エスカレーターを乗り継いでいく。
めぐ「見たことあるっけ?」
もも「はいはい、そんなのいいから進んで。」
エスカレーターはまだ続く。
さく「…どこがどこだかわかんなくなるね。」
もも「外出るのって大事よ。」
地上に出るとあるのが、JRの新札幌駅。寒い土地の出入口に自動ドアは欠かせない…。
さく「…あれ?」
なぎ「どうした?」
改札の発車案内を見て、JRのダイヤが乱れていることがわかった。21:01発の快速に乗れなければ、20:35発の普通に乗ることとなる。自動改札に『北海道全線フリーきっぷ』の"かえり券"を通し、2階にあるホームへ上がる。
特急停車駅らしからぬ相対式ホームに、快速はまだ入ってこない。反対側を、DF200『レッド・ベア』のけん引する貨物が高速で通過するだけ。そういえばコンテナの色も、ライトブルー系からワインレッド系へ統一されてきたような…。
もも「…いい?雪とかないように見えて結構寒いからね?」
快速は6分程遅れているとのこと。旅行班が札幌駅で折り返す時間に、比較的余裕があったのは幸いか。
(つづく)