2016年1月10日(日)午後2時16分 札幌市中央区・さっぽろ駅地下通路
地下街と異なり、無機質な通路が続く空間。そのまま進んでいくと、どこに出られるのだろうか?
もも「…なーんにもない。」
なぎ「…そっちか?」
そして東豊線の券売機と改札があった。ここから南北線の改札へは、さらに380m歩かなければならない。
さく「ここは東京の地下鉄と同じなってるもん。」
(現)ドニチカキップ(札幌市営地下鉄) 520円
何はともあれ、休日のみ発売されるタイプの1日乗車券を購入。ではホームで…。
めぐ「座れるし靴底。」
もも「はいはい。」
靴底と滑り止めを、接着剤につけてくっ付けられるか…?
めぐ「…イケるっぽい。」
なぎ「それはよかったな。」
改めて、札幌市営地下鉄は東西線,南北線,東豊線の3路線。いずれも、概ね7分間隔で運行している。最大の特徴は、新交通システムと同様にゴムタイヤを使っていること。東豊線のラインカラーは青系。
もも「…まあ乗ったら乗ったで、アンタのノートに加えられるだけなんだし。」
23.さっぽろ14:28発→福住14:41着 福住行き 9202
待っていると"新車"が来た。車内はLED照明となっており、ドア上にある案内は液晶画面となっている。棚は伝統的に設けられていない。座席は地下鉄で乗る程度の距離、時間としては十分なもの。
さく「あんまりよくは…、わかんないでしょ。」
なぎ「こっち振るな。」
高校の修学旅行で訪れてから早11年。当時鉄道として利用したのは、大通までの1区間のみ。
めぐ「これで制覇図って言うかな…?」
もも「制覇…、図?」
なぎ「どこまで乗ったか塗るのか?」
さく「それが今日、完全に塗り変わったんだね?」
めぐ「まだもう1日あるけどね。」
もも「2日じゃなくって?」
さく「もう1日は帰りだよ?」
そういえば、"5大都市圏にあるドーム球場"で"5大ドーム"ということになっている。旅行班はこれまで、名古屋,大阪,東京で野球を観戦。2009年にはオープン戦ながら福岡も制覇し、残すは札幌…。
もも「野球でなしに展望台と、…ふわふわ?」
めぐ「あ、それ無視していいかも。」
もも「無視してって言うけど、それで?」
さく「そのふわふわのあるからドームツアー休みなんだよ。」
ガラスの仕切り扉が魅力的な9000形。札幌市営地下鉄は優先席ではなく専用席と称され、設置目的を明確にしている。終点の福住まで13分、地下鉄では長いほうか。
札幌ドームの最寄駅となる福住。野球やサッカー、ライブなどが終わると混雑することが多い。今日の『ふわふわアドベンチャー』はさほど混雑するようなものでなく、旅行班が使用する切符も1日乗車券。
さく「…でも結構降りたよね?」
なぎ「終点なら降りるだろ。」
地下通路から、エスカレーターを乗り継いでいく。地上にあるバスターミナルとも直結し、各地へ向かう人も見られる。今日、この時間から札幌ドームという人は少ないだろう。
もも「誰が今日にしたか…。」
めぐ「もう、そういうのばっかり…。」
さく「今日じゃなくても、明日でも変わんなかったかもよ?」
3番出口から地上に出た。宗谷岬や旭川での寒さに慣れてしまっており、雪も降っていない。歩道は雪が覆っているものの踏み固められており、靴底の滑り止めも接着したので大丈夫そう。
さく「…でもやっぱり寒いんだよね?」
もも「本当…、慣れたからって1枚減らそうだなんて。」
めぐ「わかんないんだって!」
周辺はロードサイド店やマンションなどが目立ち、名古屋で例えるならば本山や星が丘に近いものか。
もも「大曽根じゃなくって?」
めぐ「大曽根は…、なんかちょっと違うかなって。」
国道36号の歩道には滑り止め用の砂箱が用意され、利用可能とある。雪に混じった黒胡椒粒のようなものは、撒かれた後の砂だろう。
なぎ「…滑ってなかったか?」
めぐ「まあこれぐらいなら大丈夫。」
ドームの前にある広場には、パンダのオブジェと共に砂袋が積まれている。
さく「これ結構好きかも。」
もも「どっちがよ?」
歩道橋を上がると、いよいよ札幌ドームが姿を現す。銀色に輝く凹凸のない屋根は、降った雪が積もりにくくなるという効果を狙ったもの…。
もも「…合ってるんだか合ってないんだか。」
さく「そうじゃなくって、…中早く入って見てみたくない?」
ゲートによって出迎えられる。ここから…。
なぎ「いいから先進めよ。」
東京,福岡,名古屋,大阪に続いて、日本で5箇所目の本格ドーム球場として建設された札幌ドーム。2004年からは北海道に本拠地を移した日本ハムファイターズがホームグラウンドとして使用。2002年サッカーワールドカップ会場の1つでもあり、現在は同じくJリーグのコンサドーレ札幌が本拠地として使用している。
土地柄、入場ゲートのある場所にも屋根は欠かせない。せっかくなのでグッズショップも見ておくとしようか。ここはイベントのない日でも営業している。
さく「…はい、次。」
もも「そんなあっさりと…。」
…あれ?北2ゲートが開いている。
めぐ「どうしようね?」
なぎ「…入れないだろ。」
(現)展望台入場(札幌ドーム) 500円
結局、調べたとおりに北3ゲート横の案内所から入ることとした旅行班。窓口で展望台への入場券を購入し、案内所のエレベーターで3階へ直接上がる。計画の当日変更で、札幌観光にあてる時間も半日未満に縮小。それでも札幌ドームを見るには十分だろう。
(つづく)