意外とこのシリーズやってなかったんだっけな。

1.近鉄電車って実車齢ほど車両外観に古さを感じない

 1950年代後半になり、新設計の軽量車体を持つ鉄道車両が登場。スイス国鉄の影響を受けたもので、国鉄10系客車と近鉄電車が主に該当する。大窓や凹凸の少ない近代的な外観で話題を集めた両者。しかし1段下降窓は雨水が侵入しやすく、水抜きが不十分なことで腐食の要因となった。

 関東の私鉄各社も採用したものの、同じように老朽化が早かったことで苦しんでいる。名鉄5200系も同様で、後に2段窓へ交換された。その一方で阪急は整備を徹底させて、1段下降窓のまま長続きさせたとされる。近鉄は整備を徹底したという話を阪急ほど聞かない。

 スイス国鉄の影響を受けたとされる国鉄10系客車は、日本国内独自で設計した箇所も多かったらしい。その一方、近鉄電車はスイスの技術設計等をほぼそのまま採用したとされる。その差だったならばスタンスの違いだろうが、どうもしっくりこない。


 ただ近鉄では更新工事を、一定期間経過してからそこそこな規模で行っている。その際に外板を交換し、冷房完備となったこともあり一部では窓を固定化されていたという。

 近鉄が下降窓のまま旧車を維持しているのは、やはり整備能力の問題だっただろうか?さすがに2021年時点で現存するのは、古くとも1970年前後ぐらいからの車両だろうが。
(おわり)


2.次世代の最新鋭近鉄電車を考えようと思ったのだが…

 特に形式が面倒事になりそうなのでやめた。定期的にリニューアルしてるし、考えようによってはまだ使えそうだし。
(おわり)


3.1990年制定当初の名鉄一部指定特急

 昭和末期~平成初期の名鉄電車について、当時の様子をとらえた動画をインターネット上にて見た。高架化以前の新一宮(現:名鉄一宮)も含まれており、仮駅時代は反転フラップ式行先案内など当時らしい近代的装い。そして制定当初の一部指定特急である。

 指定席に使用されたのは1000系4両編成と、7700系白帯編成の2両編成。自由席として7000系パノラマカーや5700系、5300系が用いられている。この時点では1000系用の自由席車両(1200系)が完成しておらず、暫定措置であった。


 この頃が"SR"の黄金時代だったのかもしれない。7000系の6両編成には連結可能な編成があり、5700系も2本が6両編成となって共通運用されていた。そこへ号車札と『一般席車』の札を差し込み、7700系白帯編成を組み合わせて8両で運転。なんと華々しかったことか。

 指定席専用の1000系も、7000系と連結すれば…。それこそまさに時代を超えた共演だ。このような華々しい共演が暫定措置だったのは、編成間の通り抜けが完全に不可能だったことに他ならない。


 そんな暫定措置を経て、完成した一部指定特急は6両編成。自由席はクロスシート搭載ながらも、混雑を考慮して片側3ドアとなった。増結用の2両編成も用意され、8両運転を行わない際は普通運用につく。

 さらに急行としても最高120km/hを行うべく、用意されたのは3ドアオールロングシートの3500系。そして1999年に1600系が投入されると、7000系と7700系は指定席運用から完全に退いた。(同時に指定席が"特別車"となる。)


 パノラマカーも完全引退していた2011年3月、平日日中に河和線で全車一般車特急が設定される。往時の特急自由席よろしく5700系,5300系が用いられ、再びの栄光を2019年まで見せた。

 

 

 時は流れて2021年6月26日、河和線開業90周年記念企画として"復活"した。指定席は2000系の4両となり、自由席車両は現最新形式となる9500系。名鉄名古屋~河和を2往復した。


 羅列しただけで結局まとまらないし。一部特別車の組成方法について話すはずが、2ドアクロスシートが華やいでいたという時代話になってきてたし。
(おわり)


4.結局のところ…





(2021年秋の最新作※ベーシック仕様 近日公開!)