2015年8月9日(日)午後5時14分 神奈川県小田原市・小田原駅
小田原止まりの湘南新宿ライン特別快速もE231系。高崎では、乗っている上野東京ライン経由熱海行きが出てから21分後に発車していた。上野東京ラインと湘南新宿ラインで所要時間の差は分からないので、追いついたのはほぼ全区間で快速運転を行ったことによるものだろう。
29.小田原17:15発→熱海17:40着 普通1887E/熱海行き サロE231-1077
小田原からは日の暮れる海を見つつ、余韻に浸るかのように走る。この3日間、初日は明石海峡と若狭湾。最終日は日本海と相模灘。これだけ見ても、今回の旅がかなり大回りであることがわかるだろう。
さく「終わっちゃうみたいな?」
めぐ「まだ260…、270kmぐらいは残ってる。」
もも「もういいじゃない。流れでって言ったのアンタなんだし。」
高崎から3時間47分かけ、熱海の4番線に到着。列車はそのまま折り返し、東京経由の前橋行きとなる。これもまた長距離を走破する過酷な列車だ。
もも「本当、JRって鬼なの?」
さく「鬼ってよりは…、熱海発黒磯行きとか。前橋発沼津行きとか。」
なぎ「グリーン車じゃなかったら鬼かもな。」
もも「…アンタ1回普通車で乗り通す?」
めぐ「やだ。」
乗り換え先となる浜松行きは3番線なので、階段を介して移動。籠原で連結した5両もE231系。ホーム有効長の関係で前橋まで行くことはなく、やはり籠原で切り離しとなる。ついでに言うと、裏計画で1本遅い高崎発上野東京ライン経由伊東行きというものもあった。
30.熱海17:52発→沼津18:11着 普通471M/浜松行き クモハ313-2517
ということで、東海に帰ってきた旅行班。浜松行きは6両で後ろは313系2500番台、前はおそらく211系。座席はほぼ埋まった。
めぐ「…何度見ても熱海で緑色って。」
さく「…それがどうかした?」
めぐ「いや…、慣れなのかな?」
伊東線の来宮を過ぎ、丹那トンネルをくぐる。今回は初日に北陸トンネル、2日目には北陸新幹線の長いトンネル。最終日には上越国境を越える新幹線のトンネルをくぐっており、これだけ揃うのも珍しい。
もも「本当、1本につなげたアンタがバカなのか。」
めぐ「バカ…、なのかな?」
三島で結構降りていく。そのまま熱海から19分、旅行班も沼津で下車。ここまでJR東日本のグリーン車付き片側4ドア10両編成が乗り入れてくるだけでも新鮮だったのに、行先が宇都宮とか出てくるようになってしまった。元々湘南新宿ラインは乗り入れておらず、上野東京ラインの列車には"東京経由"と加えられているとか。IC媒体でのグリーン車サービスはJR東日本エリアに限られるため、JR東海エリアへまたがる場合は紙媒体のグリーン券を買わなければならない。結果として、10年前のリベンジは未だ果たされていないのだ。
さく「せっかくだし。」
もも「去年と全く同じことを…。」
昨年乗車したホームライナー浜松3号に乗るため、乗車整理券320円が必要となる。座席指定制ながら券売機では席を指定できない方式。機械が旅行班に割り当てたのは、6両中の6号車。今回は食料も何も買い込んでいない。
めぐ「空気読んでてくれたのかな?」
もも「そう?たまたま多い日とかじゃなくって?」
31.沼津18:33発→浜松 ホームライナー浜松3号/浜松行き クモハ373-6
結構座席は埋まっているということは、乗る客が多いのだろう。裏計画にあった高崎を2本後に出る上野東京ライン経由伊東行きから乗り継ぐ、浜松行きの接続をとって発車。
さく「ま、寝ればいいでしょ。」
めぐ「…何も見えなくなったらね。」
夕焼け小焼け。今年は車窓右側から富士山を望むことができた。位置が合わず、写真がないのが残念だ。では寝られるだけ寝ておくとしよう…。
先ほどまで乗っていた浜松行きを、静岡で追い抜かす373系。ここから乗る客もそれなりにいる。特にすることはないため、再び寝られるだけ寝ておくとしよう…。
藤枝、島田と来てもう寝られなくなる。肘掛に内蔵されたテーブルを使って、記録でもまとめておこうか…。
今回特に重点を置いた形となったのが、2日目の金沢市内観光ではないだろうか?前日のうちに"前乗り"し、翌朝最初の目的地としたのが湯涌温泉。温泉と合わせて、軽くながら"聖地巡礼"ができたのはとてもよかった。しかしターバンカレー本店と合わせて時間を要したこと。そして国道閉鎖に伴うバス迂回運行もあって、市内を重点的に回ることがあまりできなかったのは今後の反省か。
もっとも、金沢市内を重点的にともなれば富山へのこだわりはいらなかったのかもしれない。それでも、富山ブラックラーメンを味わうために立ち寄ったのは非常に意味があったと思う。あの強烈な塩気は忘れられない…。
もうすぐ浜松に着く。ホームライナー浜松3号はそのまま豊橋行きの普通となるため、乗り続けよう。
32.浜松→豊橋20:46着 普通975M/豊橋行き クモハ373-6
浜松からは乗車整理券が不要なため、乗る客が多い。
めぐ「外って雨降ってる?」
もも「…雨なんか降ってないでしょ?」
雨は降っていなかった。では、残り少ない中でも寝られるだけ寝ておくとしよう…。
気づけば、もうすぐ豊橋に着く。
めぐ「あ…。」
もも「何よ?」
めぐ「シャープ落としちゃった…。」
もも「…本当、何やってんだか。」
沼津から133分で豊橋に到着。乗り換えの列車へはどちらも階段を使う。改札内部で開いている店は、コンビニ売店だけ。
(もうちょっとつづく)