2015年8月9日(日)午前9時7分 新潟県柏崎市
26.直江津8:31発→長岡9:33着 快速8621M/新潟行き モハ484-3060
車窓に広がるのは水田地帯。冬になると、雪のあまりなかった海沿いとは一変して豪雪地帯と化す。新潟県らしいといえば、そうらしいかも。
めぐ「これ…、よくない?」
もも「…景色ならわざわざ聞かなくてよろしい。」
この快速は最高速度が100km/h、これは特急との差別化を図るためらしいとのこと。快速『くびき野』と特急『北越』は直江津~新潟間で停車駅が1つしか違わないにもかかわらず、所要時間は10分もの差があった。485系が置き換えられると、快速と特急で車内設備にも差が生まれることになる。新たに投入されるE129系の性能を考慮して、最高速度110km/hまでは出してもいいだろう。
なぎ「…わからん。」
現在の快速は犀潟や来迎寺など、更に停車駅が増加。元から『北越』の停車駅だった、宮内で家族連れが多く乗車。これで車内の座席は埋まってきた。上越線と実際に分岐する駅であることから、乗り換えの案内がある。
さく「…降りてよかったとか?」
もも「ダメでしょう?あんなとこに何があるってのよ?」
長岡に到着。62分という時間は物足りないようで、案外ちょうどいいのかもしれない。上越線との乗り換え時間は、かなり余裕があるはず…。
さく「…あれ?」
長岡でも比較的スムーズな乗り換えが可能であった。休日のみ運転される越後湯沢行きは、上越国際スキー場を通過する。
もも「平日で組んだんでしょ?」
めぐ「…まあそうなんだけど。」
27.長岡9:51発→越後湯沢11:08着 普通8732M/越後湯沢行き クモハ115-1532
上越線に乗り入れる普通は115系だけ。2両編成は4両編成と同じく、1本たりともリニューアルされていない。ところでこの車両、日よけのロールカーテンに『JR東日本』と入っている。
実は今回のルートで唯一"ダブり"となったのが、長岡から宮内までの1区間。金沢市内の分を除き、金山(名古屋市内)から1枚の切符に仕立て上げることも不可能ではなかったのだ。
上越線に入り、115系は速く感じられる。雪国の道路が赤いのは、消雪パイプから流れる水に鉄分が含まれているのか。あるいは消雪パイプの鉄分が流出しているか。
さく「教えて。」
なぎ「知らん。」
さく「だと思った。」
小千谷のある接近表示機は、なぜか西日本の221系が現れている。流れている『エリーゼのために』もどこか物悲しい。
めぐ「…なんか歯医者のドアみたいな?」
もも「歯医者?それがこんなんだからって?」
めぐ「…まあわかんないんだけど、最近行ってないし。」
もも「…ってかそれで大丈夫?」
米どころ、新潟県中越地方。コシヒカリは福井で生まれ、新潟で育ったとか。
もも「あ、そうなの?」
めぐ「なんか品種改良が福井の研究所だったって。」
もも「福井でね…。」
めぐ「それで張り合っちゃって。」
さく「福井の…、なんだっけ?」
なぎ「ああ。アレ今度食わしてやるからさ。」
過去乗った際は夜間や早朝だったこともあり、暗いなど上越線の景色が見られなかった旅行班。車内が空いているので、反対側の景色も見ておこう。さあ、今日も暑くなりそうだ。
上越新幹線の高架が近づくと浦佐に着く。
新幹線の駅があることで、規模が大きくなった浦佐駅。中途半端な位置とあって利用客が多いようには思えない。政治的思惑も否定できなさそうだが、実際はどうなのだろうか?
もも「…さあ?」
めぐ「…降りないけど?」
旅行班は浦佐で降りず、そのまま乗り続けよう。
さく「…何かない?」
なぎ「…昨日持って帰ったヤツあるだろ。」
北陸新幹線の車内、座席の網袋に『ご自由にお持ち帰りください』とある雑誌が入っていたので持ち帰ったということ。東日本と西日本にまたがっていたので、両者とも入っていた。
もも「どうせ使い道もなくなるのがオチよ。」
めぐ「そうなっちゃうかな?名鉄のとかも溜まりまくってるし…。」
北陸新幹線が開通する前、特急『はくたか』は直江津から六日町まで北越急行を通っていた。北越急行は最高速度160km/h対応と規格が高く、普通用車両も最高速度110km/hで加速もよい。
さく「…これもあんま覚えてないんだよ。」
越後湯沢に近づき、辺りはスキー場が多くなってくる。夏のゲレンデは当然ながら誰もおらず、ただ青々としているだけ。冬のゲレンデはというと、スキーブームに乗っかり出会いを果たした男女が子供を連れて再び戻ってきているそうな。
ガーラ湯沢はJR東日本の系列であるためか、新幹線の線路がそのままつながっている。"スキー専用列車"となっているためか、夏の期間は運休。他に越後湯沢の駅からシャトルバスがあり、通年で出ているらしい。
めぐ「…あれいつ乗ったらいい?」
もも「冬でしょ?雪のときにスキー行くふりして乗ればいいことぐらい、誰だってわかるわよ。」
ガーラ湯沢から伸びてきた新幹線の線路が合流し、新幹線と合わせて在来線も越後湯沢に到着する。長岡からは77分の乗車であった。
めぐ「…臨時のってなんかアレじゃない?」
もも「まだ何か文句あるわけ?」
(つづく)