管理者「お帰り~。」
舞「ただいま戻りました。」
管理者「じゃあ、2015年夏休み。日本海・金沢特大回り紀行と題した3日間の最終日。」
舞「初日は加古川から福知山で、小浜線回ってから金沢だよね。2日目が金沢観光して、富山から新幹線で…。上越妙高?」


 これらを全て果たした2日間と、残り1日。東日本にも事項があり、それもすべて実行。まさに"旅行企画史上最高傑作"と、自ら感じた所以だ。では時間を2015年8月8日。新潟県上越市で迎えた、2日目の夜へと戻そう。

2015年8月8日(土)午後11時11分 新潟県上越市

 さあ、今宵の"キャンプ地"としたネットカフェまであと少し。猛暑に苦しめられた2日目がようやく終わる…。


 理由はわからないものの、どうやら今夜は客が多い様子。ペアシートは空いているという。
さく「ま、2日目もお疲れ様ってことで。」
もも「そう?じゃあ…、また明日。」

 シャワーも順番待ちとのこと。今夜がイベントなどで特別に利用の多い日だったのか、毎週こうなのか。理由が全く思いつかない。とりあえず予約ということで、持ち場に戻っておく。
さく「テレビ見れるじゃん。」
めぐ「まあ…、まだ時間あるし。」
さく「また今日のまとめだとか言われるね、絶対。」


2015年8月9日(日)午前0時 新潟県上越市・快活CLUB上越市役所前店
 日付が変わり、BSで新作アニメの放映があるので視聴。しばらくするとシャワーが空いたので、入るとしようか。
さく「あ、いいよ。先入って。」


(後)シャワー利用 324円
 猛暑に苦しめられ、汗を多くかいた2日目。体を洗って流しておこう。
めぐ「…お待たせ。」
さく「ああ、そう?次誰?」


 パソコンを使ってテキストファイルに記録を書き、持参したUSBメモリに保存。眠くなったので眠り、朝を迎える…。

(後)サービスモーニング 0円
 朝は同じく無料モーニングとドリンクバーのコーンスープとセットにする。
めぐ「にゃんぱすー。」
さく「あ、読むの?」
めぐ「せっかくだし。」

 結局この2夜で読んだ漫画は1冊だけ。他に動画などを見られたにもかかわらず、"記録まとめ"と睡眠で終わってしまった。それでも、無料のソフトクリームはしっかり頂戴している。
さく「そういや、時間ってどうなの?」
めぐ「…あ、そろそろっぽいかも。」

 

 

 今回は本当に空席が少なかった中で、ペアシートを用意いただけたということ。そのご厚意に感謝したい。


(現)快活CLUB上越市役所前店 合計2100円※ポイント利用35円引き
 2年半前は冬場とはいえ、夜が明け切らぬうちからのスタートであった。朝7時半、この付近を明るい中歩くのは初めてとなる。最終日の予定はというと、まずは直江津から長岡まで快速列車に乗る。
もも「今、さらっと言わなかった?」
さく「まあ、とりあえずは駅行ってからで。」
もも「…そうしましょうよ。」


 前回、雪が降り止んで路面が完全に凍った中を歩いて向かった旅行班。その目的は早朝に長野行きの1本のみ存在していた快速の『妙高』であり、当時は脇野田を通過していた。『妙高』は189系特急車両が用いられており、同名の普通列車も同様であった。第3セクター移管後は『妙高』が廃止され、189系はほぼ引退。それだけでなく新潟県内はえちごトキめき鉄道、長野県内はしなの鉄道として妙高高原で完全に分断されてしまった。


 今回は対照的に朝から暑い。遠くに見える山々の美しさに見とれつつ、春日山の駅まで歩いて向かう。そして、古来より単線のえちごトキめき鉄道。春日山の駅は片側にしかホームがなく、ホームのある側にしか改札がない。そのため、線路下をくぐることとなる。
さく「夏でよかったと思うよ。」
なぎ「夏でよかったって…、何が?」
めぐ「荷物の多さとか。」
もも「そりゃアンタがそうしたんでしょうに。」


 改めて、最終日は春日山からスタート。昨日と同様、JRでなくなったために運賃の140円は別に必要となる。早く出る必要がなくなったのはこのためであり、妙高高原に出る理由がなくなったためでもある。夏休みの日曜日とあっては、子供だけで遠方へ出かけるようだ。
もも「アンタらって夏休みどうしてたのよ?」
めぐ「私は…、最初好調だったけど最後まで溜め込んだのかな?」
なぎ「先に終わらせたらすることなくって…。」
さく「そうじゃなくって、どこか行ったかってことだよね?」


 接近案内機から流れる『村の鍛冶屋』にのせ、直江津行きが6両で入ってきた。先頭は昨日乗ったラッピング車両。


25.春日山7:56発→直江津8:01着 普通2343M/直江津行き ET127-10
 カラーリングがJRのままとなっている中間の編成に乗る。最後尾はえちごトキめき鉄道の新しい色。乗ってからものの5分で、直江津に着く。
もも「これ選んだのって…?」
めぐ「…ノート入れるのに書きやすいの。」


 よく見るとJR時代の"クモハ"が残ったまま。E127系0番台は元々13本あり、10本が第3セクターへ移籍したという。他の2本は弥彦線に残っていた115系を置き換えた。あと1本は新幹線と無関係に火災事故で焼失し、既に廃車となっている。


 隣は北越急行の"ゆめぞら号"。転換式クロスシートを備え、トンネル内では"光の演出"があるという。北陸新幹線開業後に設定された、超快速『スノーラビット』にこの車両が用いられると、さぞかし優等になるのだろう…。
なぎ「何、これがよかったとか?」
めぐ「乗るときは…、今日は乗らないけど。」


(現)健康ミネラル麦茶(伊藤園) 151円
 まずはコンビニ売店で水分を確保しておこう。何せ、朝から暑い1日である。冷房完備の車中移動が基本とはいえ、脱水症状になっては元も子もない。
(つづく)