2015年8月8日(土)午前11時49分 石川県金沢市・湯涌温泉
バス停までは来た道を戻るだけ。猛暑になりそうな、お昼前の温泉地を歩く。
めぐ「ほら、この景色出てきたもん。」
もも「そう。そりゃ…、よかったじゃない。」
途中にはゲストハウスなるものがある。温泉入浴券が2枚付いて、素泊まりで1泊4000円とのこと。基本的には自炊で…。
もも「ほら、あったじゃない。」
さく「…まあ次あったら、選択肢に入れるかな?」
なぎ「たまには…、いつかちゃんとした宿とかな。」
車がいなくなったので、2枚目のパネルを撮り直し。
めぐ「…これじゃあ"みんち"推しになっちゃうね。」
バス停に戻ってきた。コラボレーションという形なのか、湯涌温泉のバス停ポールに隣り合うように作中の温泉名でもう1本立てられている。本来のバス停ポールは英語表記の入った新しいものとなり、統一感が薄まっている気がしないでもない。
もう少し時間があるので、ライバル旅館のモデルとなった旅館のほうも見ておこう。この『秀峰閣』は2018年3月に閉館し、現在は別の旅館が入っている模様。なおメインの旅館のモデルとなった建物(白雲楼ホテル)は、2011年時点で現存していなかった。
めぐ「…終わり。」
金沢駅へ戻るバスが入ってきた。この時間から乗る客は少ないようだ。
14.湯涌温泉12:05発→金沢駅12:59着 路線バス12/金沢駅行き 北陸鉄道バス26-665
乗るのはまさかの、往路とまったく同じ車両。メーカーは日野で正しかった。乗客が少ないまま発車。少し走ったところにある観光案内所には、作中の旅館が描かれた看板が掲げられている。あとは往路と同じルートを基本的にたどる。
なぎ「…帰りは通ったとこだからパスってか?」
めぐ「まあ、そうなんだけど…。」
もも「…じゃあさっきのは?」
さく「それは単なる見落としってことでしょ。」
東荒屋で1人乗車。県道10号を外れ、袋でフリー乗降区間は終了。土曜日のグラウンドは野球の練習試合か…。
もも「お暑いのに大変ね…。」
さて、便によっては北陸大学太陽が丘を経由する。大学のある高台からの眺めはやはりいい。
さく「…なんだろうね?」
もも「…わかんないなら、関係もないんだしスルーでいいんじゃない?」
バスはそのまま大学の敷地まで入ってきた。ここで2人乗車し、続いてもう1人乗る。
もも「本当、みんなして涼しいバスの中で景色だけ見てりゃいいんだもの。記録まとめとか言って、世に広まったところで何の役にも立ちゃしない。」
そのまま県道近くまで下るバス。景色を見る限りでは、また別の作品に出るようなもの。
さく「にゃんぱすー。」
もも「…やっぱり?」
県道10号に戻り、後はまた往路と同じルート。土清水口で1人乗車。山間の雰囲気から変わり、錦町にかけて建物が多くなってくる。小立野一丁目で1人乗る。崎浦公民館で1人、小立野三丁目で2人降りる。小立野で4人、石引町で1人乗車。
さく「…魔法使っちゃう?」
なぎ「何を言ってるんだお前は。」
さく「フリーパスあるじゃん。それで降りて、香林坊までショートカット的な?」
出羽町で1人下車し、フリー乗車券の範囲に入る。運賃表を見ると600円とあるので、終点まで乗り続けるとしよう。兼六園下・金沢城での乗り降りはなく、直後の交差点から国道159号へ。
なぎ「魔法は使えないな。」
さく「はい、適当に言っただけでーす。」
武蔵ヶ辻・近江町市場で2人下車。ここから往路とやや異なり、経由した六枚町で1人下車。程なくすると金沢駅の降車場に到着。往路と同じく運賃は600円であった。
なぎ「午前中…、温泉で終わっちゃったな。」
さく「さあ、ここからここから!」
めぐ「それよりこの荷物どうにかしたいね。」
今回はリュック以外にも鞄がもう1つ。このまま金沢観光というのもよろしくないため、荷物を置くコインロッカーを探そう。
もも「地下は?」
なぎ「さあ、どうだろう…。」
臨時の一時預かり所が設けられており、大きさにかかわらず1回500円。旅行班の荷物はさほど大きくないため、コインロッカーのほうが安い。
めぐ「…もっと探してみようよ。」
なぎ「じゃあそうするか。」
とりあえずあるところをと探し、駅高架下の商業施設へ。8月上旬、お盆休みが始まる前とはいえ今日は土曜日。休みを前倒しする人も多いのか、コインロッカーは結構埋まっている。
さく「最初の最初で見たとことかは?」
めぐ「…そうなっちゃうのかな?」
(現)コインロッカー 300円
初日の夜、駅から中橋のバス停まで歩く際に通りがかった箇所。百番街『あんと』の入り口にあるコインロッカーは数も多く余裕があった。入れた場所をしっかり覚えておこう。
さく「…離れちゃったからまた戻らなきゃ。」
昼食として選んだカレーの店へは、香林坊のバス亭から徒歩3分とのこと。バス乗り場は人が多く、列に並んだところで乗れるかどうかわからない。ましてや座ることなど…。
もも「座る気満々じゃないのよ、アンタらってさ。」
15.金沢駅13:18発→香林坊4のりば(13:27)着 路線バス30/光が丘住宅行き 北陸鉄道バス※番号不明
香林坊へ向かうことだけを考え、とりあえずいた日野製バス車両に乗る。既に当日到着客も観光に勤しむ時間。駅周辺のバス利用客は多く、進みはよくない。香林坊へのルートは国道157号であり、昨夜の"キャンプ地"である久安二丁目もこのルートであった。
もも「でもさ…、アンタらが自発的に湯涌温泉とか。片町の商店街って聞いたことない。」
めぐ「一応、大学のゼミなんだよね。」
(つづく)