2015年8月8日(土)午前8時4分 石川県金沢市
12.久安二丁目7:45発→中橋(8:04)着 路線バス63/大野港行き 北陸鉄道バス33-245
どうも遅れ気味のバス車中と、話を続ける旅行班。富山からは満を持して、北陸新幹線に乗る計画だ。
もも「いよいよアンタらが待ちに待ったとかいう…。」
なぎ「一応、お前もそうだろ。」
もも「ま…、まあ私素人だし?」
新幹線を上越妙高で降り、春日山までは第3セクターに乗る。以前利用したことのあるネットカフェがこの日のキャンプ地。
もも「また…。」
さく「いいじゃん。」
武蔵ヶ辻・近江町市場は交差点を挟んで2箇所に停車し、下車客と乗車客が分かれるような形になる。中橋は往路とやや異なる位置に停車し、運賃は往路と同じく320円。
ここから往路と同じように、金沢駅まで歩く。時間にも余裕があるので、往路よりも東寄りを歩いてみる。高架横のホテルに沿っていくとしよう。
もも「たまにかこういうとこにしないのかしらね?」
さく「そりゃお金があったらいいとこ予約したよ。」
めぐ「低予算だもの。」
もも「せんだみつおじゃないわよ?」
なぎ「…まだ何も言ってないだろ。」
押しボタン式信号を渡ってからは、音楽堂とホテルに挟まれた道を進む。
石川県立音楽堂は駅に近い。主にクラシックコンサートの会場として使われるという。
なぎ「…押さえとくか?」
さく「いや、何を?」
めぐ「写真とかかな?」
もも「なんならさ、後で調べたとか入れたりとかしたら?」
改めて、金沢駅のシンボルとなる『もてなしドーム』と鼓門。2005年に新幹線準備工事が施工された際、金沢の顔として造られたそうな。昨夜見た姿とは、大きく印象を変えている。
めぐ「…まあこれは押さえとかなきゃね。」
もも「そう?これで満足しちゃったとかない?」
さく「今日は違うよ。これから…。」
もも「はいはい。」
時間が余っているので、『城下まち金沢周遊1日フリー乗車券』を先に買っておこう。ループバス(右回り・左回り)や『兼六園シャトル』が1日乗り放題で大人1枚500円。範囲内であれば周遊バスに限らず、北陸鉄道の一般路線バスでも利用可能。『金沢ふらっとバス』やJRのバスに乗ることはできない。また、同じ北陸鉄道のバスでも『金沢ライトアップバス』に乗ることはできない。
さく「水とかいい?」
なぎ「じゃあ…、一応買っておくか。」
コンビニはJRの高架下、しかも西口寄りに位置している。水分などはここで揃えておこう。値段などは諸々あって失念したため、記載しない。さて、夏休み中の土日とあって混雑している金沢駅バス乗り場。
もも「…去年の二の舞とかはないのよね?」
さく「一応、去年のは例外的なのだったし。大丈夫でしょ。」
周遊バスは通常の物と同形の路線バス車両と、去年に西湖で乗ったようなマイクロバス改造車両。そして巡回ではおなじみとなった『ポンチョ』が用いられる。金沢駅を発着する路線バスの多くが市内の主要な名所を経由するため、フリーパスは有利。
もも「ほら、また座ろうとする…。」
めぐ「いいじゃん、ここから結構長いんだし。」
さく「言うけどさ?この待ってるのだって、暑いし楽じゃないんだよ?」
13.金沢駅9:10発→湯涌温泉9:57着 路線バス12/湯涌温泉行き 北陸鉄道バス26-665
来たバスは日野製と思しき車両。温泉はフリー乗車券の範囲から外れているため、整理券をとって終点で運賃を支払うこととしよう。多く乗った客のどれぐらいがフリー範囲の客だろうか?
もも「…座れたりゃ座れたで見物人目線でいいわね。」
なぎ「…お前も落ち着け。」
武蔵ヶ辻・近江町市場はバス乗り場が複数ある。ここから国道159号へ。運転士自ら英語でも案内している。
めぐ「…万博の頃かな?」
もも「まーたそんな昔の話して…。」
さく「万博だと…、JRの車掌とか?」
なぎ「お前もよくそれでわかるよな。」
橋場町はひがし茶屋街の最寄となるため、ここで多くの客が下車。次の兼六園下・金沢城でも多く下車。ここから国道159号を外れ、県道10号となっていた。
めぐ「…1回ここ通ったことあるかも。」
もも「何をいまさら?」
さく「ゼミで1回この辺来たことあって。」
もも「それで?アンタらは1回来たことあるからどうでもいいって?」
なぎ「そんなわけないよな?」
めぐ「まあ、見たのは片町の商店街ぐらいだし。」
フリー乗車券の範囲終了。かなり空いているということは、フリー乗車券の客がほとんどだったということ。そして実際には、残った客が前後に分かれている。
なぎ「で…、湯涌温泉ってのは行ったのか?」
めぐ「その手前の、創作の森まで。」
さく「創作の森が…、まあキャンプ地で。」
もも「アンタらが言うキャンプ地ってのは何よ?」
さく「一応あそこは泊まれるって。」
気づけば標高を上げ、なかなかの景色を眺められる。金沢駅からおおよそ25分、同じ金沢市内でも中心部とは大違いだ。
もも「…こういうの本当好きよね?」
なぎ「…お前、景色いいのか?」
もも「いいとかってよりはさ…、テンションの問題よ。」
しばらく走ると県道10号を外れ、細い道となる。『袋』からは、昨年乗車した『ふじっ湖号』のようにバス停のない箇所でも乗り降りができる。
(つづく)