2015年8月7日(金)午後3時54分 京都府福知山市・福知山駅を出発
5.福知山15:54発→綾部16:06着 普通1146M/綾部行き クモハ223-5508
福知山城について後で調べたところ、明智光秀が居城として構えていたという。天守閣は1986年に再建されたものであるが、縄張りは当時から変わっていないらしい。
福知山から綾部までは複線区間。この223系がどれだけの速度を出しているのかはよくわからないが、余裕を持たせつつそこそこ飛ばしていたように感じられる。
もも「…それで?」
さく「…それぐらいしかない。」
12分で綾部に着く。隣に舞鶴線の列車がいるので乗り換えよう。
6.綾部16:10発→東舞鶴16:41着 普通343M/東舞鶴行き クモハ115-6510
ここにきての旧タイプ。緑1色となった115系は外側がリニューアルされており、中はボックスシートのまま。結構乗るようで、適当に座っておく。223系が続いたので、変化としてはよかったのだろう。
もも「こういうのをバラエティーって言うんじゃない?」
舞鶴線に223系が入線しないというわけではなく、途中駅ですれ違ったのは223系の快速であった。福知山地区の快速は、単に通過駅のある列車が名乗るもの。通過駅が真倉の1駅だけでも快速となる。それにしても、115系はよく揺れる。
なぎ「…眠いのか?」
めぐ「…今日も朝早めだったし。」
西舞鶴も京都丹後鉄道の乗換駅である。かつてタンゴエクスプローラーとして用いられていた、KTR001ディーゼル特急車両はすっかり老朽化。長らく使われていないのか、車内から見ても外装の痛みがよくわかる。
めぐ「あれじゃもうダメよね。」
なぎ「まあ…、な。」
気づけば高架線路となり、もうすぐ東舞鶴。乗換駅ながら島式ホームが1つあるだけであり、2分の乗り換え時間でもさほど問題はない。
7.東舞鶴16:43発→敦賀18:31着 普通941M/敦賀行き クモハ125-13
125系が最初に入ったのは小浜線。同じ形式でも加古川線用とは異なり、着席数を増やすため座席は2列2列。2両を連結しており、前は後期型であるためこちらに乗る。それほど乗る客はおらず、座席確保という点でも全く問題なかった。
めぐ「この違いをね…。」
もも「違いとか、そういうもんじゃなくって。もっと他の…、何かない?」
この125系こそ、JR西日本が"半電動車"の概念を取り入れた最初の形式である。小浜線はどうやら電化の際に変電所の数を少なく設けてあり、そのために性能をある程度落とさざるを得なかったとか。125系はログハウス風の青郷へ。
もも「海とかどうなわけ?」
めぐ「海の画は欲しいけど…。」
もも「なんか変な、やましいこと考えてるんじゃなくって?」
大飯郡に入り、海の近くを通る小浜線。ところで、小浜線沿線だけで4か所の原子力発電所(西から順に高浜,大飯,美浜,敦賀)がある。立地上有利な点が何かあったのだろうか?
若狭和田で海水浴帰りと思しき客が多く乗車。しばらくして道の駅が見えるも、カメラのタイミングが合わない。
もも「そう慌てなくたっていいって言ってるでしょうに。」
めぐ「そう言っても…。」
さく「最初から構えたら?」
若狭本郷で少しばかりの乗客が降りる。駅前に展示されている蒸気機関車について調べたところ、義経号のレプリカであった。
さく「…それこそもっと調べりゃいいじゃん。」
発車すると、進行方向左側から若狭湾の景色を堪能できる。小浜線の魅力は、まさしくそういう景色。
めぐ「今度はバッチリ。」
その後見えた、やけに大きな道の駅は撮り逃す。程なく若狭湾、日本海を味わってほしいと言わんばかりに徐行する125系。念のためいうと、この列車は観光列車ではなく定期普通列車である。徐行はおそらく保守上の問題だろう。
さく「…ってかそんなんどこでわかったのさ?」
めぐ「なんか…、他の旅行記っていうかな?そこに書いてあった?」
なぎ「いや、こっち聞くなよ。」
拠点駅である小浜はもうすぐ。
めぐ「…そういえばだけど少年自然の家ってどこだっけ?」
もも「少年自然の家?」
さく「中学校で野外学習だとかっていう?」
めぐ「そう、それそれ。」
小浜でそこそこ乗車。敦賀まで新しく完成した高速道路と並走する。少年自然の家はもう少し先であった。
いつしか海が離れている。見えるのは夏らしい、大きく盛られた白い雲。遠くから見る分には画になるものでも、真下に来ると大雨という困りもの。夕立という語の響きはよく、雨が上がってからは打ち水効果で涼しくなるとかならないとか。
さく「あんまり降っても嫌じゃない?」
めぐ「そうね…。ポスティングとかも行けなくて、日にち追われるし。」
なぎ「でもアレだろ?ダムとかだと貯水量とか…。」
さく「それあるね。」
美浜で多くの客が乗ってきた。日が暮れ始める小浜線。
もも「…面倒臭くなったんじゃなくって?」
敦賀市街を眺める。東舞鶴からは距離、時間とも結構長かった。転換式クロスシートを持つ125系が電化後に投入されたのは、決して間違いではなかったのだ。
改良された敦賀駅において、地下通路はまだ現役。
さく「先、切符とか買っちゃう?」
もも「買えるの?」
めぐ「一応…、見ておこうよ。」
福井から小松までは特急に乗るため、青春18きっぷはその間使えなくなる。運賃840円と自由席特急券750円が、1人ずつ別に必要となる。敦賀で購入できたものの、指定席券売機を用いる客がそこそこいたことから時間を使ってしまった。一応、簡素ながら夕食も購入。
(つづく)