2015年8月7日(金)午前11時30分 兵庫県加古川市・加古川駅前商店街
今回は加古川線の本数を考え、加古川で多く時間をとっていた。100円ショップを見てもなお、時間が余っている。
もも「何かあるわけでもないのに?」
めぐ「ちょっとカバンとかの連結っていうかな…?」
もも「そりゃ…、降りるときにアレしなけりゃ…。」
改めて、『かつめしいろはーず』。店内には有名人のサインが並んでいる。
(現)ビーフかつめし・赤(かつめしいろはーず) 880円
(現)黒黒コロッケ(かつめしいろはーず) 108円
初めてなので、選んだのはオーソドックスにデミグラス風の"赤"を選択。ボイルしたキャベツが添えられており、箸で食べるのが特徴。タレが足りなくなれば無料でかけてもらえるという。牛肉はそれほど厚みがないため、歯切れよく食べやすい。コロッケは黒毛和牛と黒胡椒が入っている。サイズは大きくない。
めぐ「昔だけど、どこかの番組でカツライスとかあって…。」
もも「それよりアンタ水飲み過ぎ。」
カツとライスの組み合わせに、タレをかけるとこうなるというもの。そんな名物を美味しくいただいた旅行班。
なぎ「御馳走様。」
とりあえず他にすることもないので、駅に戻ろう。屋根の下でなければ日差しが直接降りかかる、夏の真昼間。
さく「…氷とか食べたくない?」
めぐ「氷食べたい。」
なぎ「お前は?」
もも「…私?」
駅の入り口に、荷物の多い集団がいる。
さく「どこ行くんだろ?」
もも「何かの合宿とかじゃなくって?」
加古川駅から加古川線へは中間改札を隔てた形となる。ICカード類は使用できないため、中間改札の前にある精算機にかけなければならない。
(現)九州名物白熊(丸永製菓) 102円
駅のスーパーで冷たいものをと、カップのかき氷を買ってしまった。近所で買うようなものを猛暑のホームで立ち食いなど、他に誰がするものかと…。
さく「逆に溶けかけでよかったみたいな?」
めぐ「食べやすくなっていいよ。」
もも「いいけどさ、わざわざこんなとこで立ったままじゃなくたってね?」
なぎ「あの待合所クーラーあっていっぱい。外暑いけど、椅子あったら座れるのに椅子がない。」
さく「そうなると…、溶けちゃうしここしかないね。」
食べ終えた頃、125系が1両で入ってきた。加古川線を全線通す列車は1日でこの1本しかない。
さく「適当でいいよね?」
3.加古川12:42発→谷川14:10着 普通1335S/谷川行き クモハ125-12
1両では足りないのか、立ち客もかなり多い。加古川線に入った125系は座席が2列1列なので、座席数は少なく代わりに立ちスペースは広い。
さく「案外、こういう配列っていうか。合ってるんだよね。」
なぎ「後はそれがどこまで乗るかってことだな。」
神野を過ぎ、木々が目立つようになってくる。そこからは水田や住宅などと共存するかのような風景になる。線形がよくないのか、125系は遅い。
さく「車のほうがよかったりして。」
なぎ「そんな感じかもな。」
かつて三木鉄道が分岐し、加古川線の車両基地を備える厄神。その先で加古川を渡る。加古川線で普段用いられているのはこの125系と、103系の2両ワンマン編成。103系は4ドアオールロングシートで、立席定員が多いことから乗客の多い南部で主に使われている。
小野町はコミュニティスペースを備えた木質調の駅。本格手打そばも気になるところだが、かつめしを食べているのでスルー。そもそも、特に西脇市から先の本数が少ないので立ち寄る際はより綿密な計画が求められる。
神戸電鉄のアルミ車両が見えると粟生。北条鉄道も分岐するこの駅で多く降り、乗ってきた学生は前方にかたまる。
さく「…播磨横田ってどれぐらい?」
なぎ「…わかるんじゃないのか?」
さく「どっかのテレビで出てきたからどこなのかなって…。」
西脇市に近づき、すっかりこんな風景。
さく「にゃんぱすー。」
なぎ「…何が?」
さく「今やってるこういうの好きなんでしょ?」
なぎ「…それ今関係ないだろ。」
西脇市で10分ほど停車。ここからは本数の少ない区間であり、立ち客もいなくなっていた。ホーム上の発車案内は行先だけというもの。
さく「やっぱりこの125系で合ってたんだよ。」
めぐ「そうそう。大体すぐ降りてっちゃった。」
もも「…いいけどまた1人だけ1人席座っちゃって。」
めぐ「ダメなの?」
さく「別にいいよ?適当に座ってってことだったし。」
なぎ「…ってか、このチームのリーダーは誰なんだよ?」
西脇市を発車すると景色が一変し、山間部の路線となる。
さく「…すっかり落ち着いちゃった。」
東経135度と北緯35度の交差地点に近い、その名も『日本へそ公園』。ここで"多国籍軍"が乗車し、前方に固まる。駅の施設を後で調べたところ、美術館であった。付近の道路も、ご丁寧に『東経135度線』とある。
加古川から88分、もうすぐ谷川。山の頂上は形が様々で面白い。
めぐ「変に尖ってるっぽくて。」
さく「…まあ尖ってるけど。」
もも「…何かやましいのとか?」
さく「ないって!」
谷川は、少し離れた専用ホームに到着。距離そのものはあまり長くない。125系は1時間以上とどまり、西脇市へ折り返す。
めぐ「昔は新しくて綺麗だったんだけど…。」
さく「そりゃ10年経ちゃこうもなるよ。」
(つづく)