鉄旅リターンズプラス、今回からは何を紹介す?

舞「こんにちは。今回からは旅行班の歴史に残る傑作、2015年夏の『日本海・金沢特大回り紀行』。これ以前は北陸へ出向く際、日本海側の雪を期待して冬場に出かけてきたそうで…。ところが今回は一転して、猛暑真っ盛りの8月。今までとは違った景色を期待します。」

 

舞「加えてその前後も、やりたかったこと盛りだくさんな3日間。まずは初日の模様を見ていきますか。では時間を2015年8月7日、朝6時半過ぎの名鉄電車に戻しましょう。…これでよかったのかな?」


2015年8月7日(金)午前6時33分 愛知県あま市・木田駅を出発
0.木田6:33発→金山6:57着 普通→急行→準急/伊奈行き 6556
 なんてことのない6500系4両は、通勤時間の始まりらしく立ち客も多い。しかしながらこれが曲者で、種別変更を3回も行う伊奈行き。津島線内は須ヶ口まで藤浪,青塚,七宝にも停車するため普通。そこから栄生まで停車しないため急行。名古屋からは急行運転を行いつつ有松,中京競馬場前,豊明,矢作橋にも停車するため準急。そして東岡崎からは男川と藤川を通過するため急行。最終的に豊橋まで行かないので、どこかで特急に乗り換えなければならない。

 須ヶ口からも、本線の特急を通してからはそのまま先行する。座れるようになったのは、この伊奈行きが準急となる名古屋から。今回はもう"1駅"間だけ乗り、金山からのスタートとなる。


 JRの島式ホームに挟まれるような、2面4線式の名鉄。隣は河和行きの普通。一部特別車編成のうち特別車を締め切った、1200系で運行されるのも早朝らしい。さらには太田川から知多半田まで急行という、かなりの曲者だったり。
めぐ「はい、おはようございます。ここは金山ですよね…。それでまたアレなんですけど、キーワードを『全部盛りっ!』ってしてみました。さあ…、楽しみです。」


 青春18きっぷなど、企画乗車券によっては名鉄との連絡改札を通れない。このため総合駅らしく"広大な通路"を介する形で、JRの改札口に向かう。ということで…。
もも「…あのさ?」
さく「今日どこかって?」
もも「そうじゃなくって、…まあそれもだけど。」
めぐ「それね…、すんごく今回混ぜちゃってる。」

 今日からの3日間。とにかく乗りたいもの、食べたいもの。そして行きたい場所を回ろうかと考えた旅行班。例によって…?
さく「それでいつものよこせって?」
もも「アンタね…、そんな当たり前のこと。」

 行程は一応確認しておきたい。初日、金山からまず向かうのは加古川。
さく「225来るかな?」
もも「アンタらがロクなことしてない限り来ないでしょ。」
なぎ「ああ、まだ乗ってないってか?」

 昼食は加古川の名物『かつめし』を頂きたい。
めぐ「これは食べたかったから入れた。」
もも「そうよね、アンタらそういうの好きそうだもの。」

 

 と、そろそろ乗る予定の列車が来る。続きは乗ってからにしよう。


1.金山7:10発→米原8:47着 普通313F/米原行き クモハ313-8
 大垣まで先に着くという普通。来たのは1100番台ではなく、0番台の4両。多くの客が降りるも、まだ立ち客が多い状態。名古屋でも多くの客が下車し、適当にながらも座れるようになってくる。名古屋で乗る客も多いので、また立ち客が多くなって発車。
さく「作戦成功と。」
もも「成功はいいけど、そういうセコいとこばっかり出さないでよ?」

 普通とあって短距離利用が多いらしく、快速の通過する稲沢で結構な数が降りていく。
なぎ「続きか?」
もも「じゃあ…、さっさと教えてもらおうかしらね?」

 加古川で名物のかつめしを食べた後は、谷川まで加古川線に乗りたい。
もも「乗りたかったんでしょ。」
なぎ「まあ…、いなかったし。」
さく「え、いつ?」
めぐ「どうだろう…、12年はないはず。」

 そこから福知山へ向かい、山陰本線で綾部。そして東舞鶴を経て小浜線に乗る。
めぐ「125も乗りたかったりするのよね。」
もも「125?」
さく「ほら…、あるじゃん。223系みたいな1両のヤツ。」
もも「ああ、あれね…。」

 敦賀からは北陸本線で金沢へ向かう。ここまでが初日の予定。
もも「それでまたネットカフェ?」
めぐ「だってお金とか…。」
もも「そういうとこにもっとお金使ったってさ、…もういいじゃない。いつまでも若くないんだし。」

 ネットカフェで夜を明かし、金沢市内で迎える2日目。昨年の富士山五合目のように、青春18きっぷを使わない1日となる。
もも「あ、もう今これぐらいでいいわよ。またコレじっくり見ながら行くし。」
さく「ああ、そう?じゃあちょっと寝る。」


 岐阜では高山本線の接続をとって発車。この付近は高架区間となっており、眺めがいい。南側は市街地と言うよりは、古くから住宅が並んでいたという印象。
めぐ「…これだけど、前あんまり見たけど押さえてなかったって言うかな?」
なぎ「あんまりこの辺で詰め過ぎると大変になるぞ。」

 大垣では1番線に入り、到着する特別快速を待つため13分停車。前に2両連結する。8両の特別快速が5番線に入り、乗り換えが終わると発車となる。恒例の"大垣ダッシュ"とは逆に、こちらへ乗り換える乗客。最後尾までくる客は多くない。
なぎ「…寝とこうか?」
めぐ「まあ、今日も早かったし。」

 普通と快速系統は米原まで各駅に停車するため、関ヶ原まで垂井支線を経由する。そして金山から97分…。
さく「いた!」

 隣にいた新快速の後ろ4両は、数少ない225系0番台。まさかより希少価値の高いほうを、一発で仕留めるとは思ってもみなかった。空いているので、トイレのある9号車に乗ろう。

(つづく)