鉄道モノじゃないかもだけど、今回の鉄旅リターンズプラスは?
めぐ「なんとなくですけど…、暑い日に出かけたくなるとか。混むような日に、わざわざ行きたくなるとか。おかしくなってるかも。でも安心してください。こんな日に誰も目的地にしないような場所を1つ選びました。2015年8月15日、…そろそろ来るので始めましょうか。」
2015年8月15日(土)午前9時33分 名古屋市東区
お盆休みの栄、久屋大通。この時期は都心部の人が少ないというが、実際はどうなのだろうか?少なくとも、郊外から遠方へ向かう際には都心部のターミナルに出なければならないわけで…。
隣の錦通で並走する、名古屋市基幹バスと名鉄高速バス。高速バスは終点の名鉄バスセンターまであと少し。よく考えれば、ターミナルは名古屋駅。栄はあくまで繁華街だ。
久屋大通公園のシンボルの1つ、噴水広場。暑くなる日でも、ここで水の中に入ってはいけない。それこそ、プールへ行くべきだろう…(意味深)。
さてお盆休みのオアシス21。『緑の大地』は、いわゆる芝生公園。芸術文化センターから見下ろすように、久屋大通に向かって傾斜が付いている。
ひな「…何してるんですか先輩?」
めぐ「ちょっとね…、カメラのアングルっていうか。どこがいいのかなって。」
そしてオアシス21のシンボル、『水の宇宙船』は文字通り水が張られているガラスの大屋根。今回は少々異なる5人組で企画を展開したい。
大屋根から眺める久屋大通公園。ビル街に緑地があると落ち着くもの。夏の日差しが強くとも、木陰が和らげてくれる。ということで今回は旅行班に姫がおらず、準レギュラーと後輩が加わる形で進めていく。
あい「今日どこ行くの?」
めぐ「最初は…、まあ誰も行かないようなとこかな?」
ひな「どこなんですか…?」
さく「桜ヶ丘ハイツ、…じゃわかんないよね。」
あい「…どっちのほう?」
めぐ「多治見に行くバスに乗ることにしてて。」
多治見へ向かう高速バスが来るまではまだ時間がある。バスターミナルから明治村行きのバスが発車。一般路線車両をベースとした近距離高速車両であり、座席はほぼ埋まっている。
ひな「先輩、こういうのとかって…」
めぐ「あんまりテーマパークとか行かないのよ。」
あい「行かないの?」
めぐ「行く行かないっていうよりは…、あんまりお金とか使わないほう行きたいのかなって。」
吹き抜けは『銀河の広場』と呼ばれ、期間限定でお化け屋敷が設けられた。これがなかなかハードなものらしい…。
めぐ「…やだ。」
さく「…なんかね。」
あい「…いいかも。」
ひな「じゃあ…、せっかくですし…。」
なぎ「金ないからダメ。」
ほか、野菜の直売がある。これは毎週行われているそうな。オアシス21を見たところでは、いつもとさほど変わらないぐらいと感じられた。名古屋周辺の人間が少ない代わりに、遠方からの観光客その他が多いのだろう。
めぐ「…かき氷とか欲しくならない?」
ひな「食べたい食べたい。」
なぎ「これから乗るけどいいのか?」
めぐ「…まあ今じゃなきゃダメなんて言ってないけど。」
ひな「いつでもいいですし、…何て言いますか。」
リトルワールドを経て可児市へ向かう、東濃鉄道の近距離高速バス。意外にもこちらは空席が多い。テレビで大混雑の様相を見せたはずの、長島温泉行き三重交通も空席が多い。リトルワールドはともかく、長島温泉は発着点と合わないのだろうか?
そして程なく、多治見市へ向かう名鉄バスが入ってきた。
おなじみ、三菱ふそう製エアロバス。前方の扉が観光バスに多いプラグドア。名鉄バス担当便なので、手持ちのIC媒体が利用可能。行先表示も後付け感があることから、貸切車両を改造したものと考えられる。まさしくバス遠足だ。
2.栄10:22発→皐ヶ丘9丁目11:19着 高速バス多治見線/桜ヶ丘ハイツ方面 名鉄バス2535
栄のビル群から見送られるように出発するバス。乗っていたのは2人しかおらず、栄でも他に1人が乗車しただけ。全く乗客がいないわけではないものの、読みは当たったようだ。
ひな「なんでそんなとこ選んだんですか?」
めぐ「とりあえず…、暑さかな?多治見って日本一暑いって…。」
ひな「言いますけど…、桜ヶ丘ハイツでしたけ?」
めぐ「そこは昔行ったことあるから、バス乗るならそこ行くしもう1回見ておこうかなって…。」
東片端から名古屋高速1号楠線へ。しばらくは上下2層構造となっている。変則ループ式の黒川出入口と一体化している『ネックス・プラザ』はこの近くにあり、同じ建物で名古屋高速の管制業務も担っているとか。
ひな「この前行ったって…。」
めぐ「行ったけど。免許ないのに、高速道路がなんとなく気になっちゃうのよ。」
ひな「…ごめんなさいね、私じゃなくて男衆で。」
めぐ「いいのいいの。…そういう画も欲しかったし。」
渋滞はというと、小牧北出口で少々。そして小牧から一宮が5km程度。小牧インターまでの所要時間は12分ぐらい。
ひな「…それで桜ヶ丘ハイツって何ですか?」
めぐ「まあ、単純に言うと住宅地。」
ひな「住宅地で何したんですか…。」
めぐ「大学の研究で…、行くことがあって。」
上下2層構造から通常の1層構造となり、矢田川と庄内川を渡る。都市と郊外の境目らしく、緑が多く美しい。隣接するタワーマンションからの眺めはさぞかし素晴らしいのだろう。
(つづく)
めぐ「ということで今回向かう場所は、多治見市と可児市の境目にある桜ヶ丘ハイツです。在住の方、縁のある方。もしくは縁がなくとも存じてらっしゃる方ならおわかりでしょう。…こんな日に誰が行くんですか?」