2014年8月31日(日)午前10時40分 山梨県富士吉田市・富士山駅(標高809m)
 なんだかんだで時間が押しつつ、富士山駅に戻ってきた。バスが遅れたために乗り継ぎ時間が20分ほどと短くなり、怪我の功名か乗り継ぐ効率がよくなった。バスの車内にトイレはないので、ここで済ませよう。
さく「…24時間の?」
なぎ「募金?」
めぐ「…こういうのって朝起きたらもう半分終わってたってなってるよね。」

 24時間テレビの募金活動もそうだが、まだまだライブ会場へ向かう客が多く臨時直行バスも発車していく。結局のところ、交流プラザはスルーできなかったのだ。



16.富士山駅11:00発 富士山世界遺産ループバス F4761
 旅行班が次に乗り込むバスは、見たところごく普通の一般路線車両。車内は観光案内用の映像が流れる液晶モニターがあるほかは、ごく普通の一般路線車両。うってかわって、こちらに乗る人は少ない。そのためか2021年現在は廃止されている。

 旧外川家から浅間神社にかけては、先ほどの『ふじっ湖号』とルートは同じ。車内では観光案内映像が流れる。一方で、路線バスの放送も流れる。
なぎ「…一緒に流すな、わかんなくなる。」

 世界遺産を見て回るならともかく、バス自体が目的という人はそういないだろう。
めぐ「景色は楽しませてもらうよ。」
もも「いいけど、景色だけじゃ楽しんだとまで言えないわよ?」

 浅間神社でルートが分かれると木々に覆われる。交通機関自体を主な目的とし、観光名所などはロクに下調べもせずあまり見なかった旅行班。いつまでも若くない以上、方針転換は必要なのかもしれない…。

 さて、吉田口登山道は一合目から登ることができる。
もも「…どこ?」
めぐ「…どこだっけ?」
なぎ「…見たのか?」
さく「…見落としたとか?」

 続いて『中の茶屋』へ。
さく「…入れるところまでいくんだね?」
めぐ「…どこ?」

 そこからしばらくは来た道を戻る。その途中にある通れない道は吉田口登山道ではなさそうだ。行きは直進した丁字路を今度は左折。

 お次は吉田胎内樹型。
もも「1617年に長谷川…、なんだっけ?」

 長谷川角行が富士登拝した際、北麓に洞穴を発見。
もも「船津胎内樹型指定範囲内に含まれる小規模な溶岩樹形のひとつと考えられる。括弧閉じるを発見し、浅間大神を祀りました。」
なぎ「持ってきたやつ丸読みするな。」
もも「いいじゃん、写真撮れて…。」
めぐ「ない。」

 富士講信者によって、1673年には現在の船津胎内樹型が発見された。
もも「1892年には新たな御胎内として吉田胎内樹型が整備されました。洞…、内?には…、どう読むの?」

 木花開耶姫命が祀られている。
もも「…おわり。」

 以上、富士急バスのサイトから印刷してきた資料を引用。吉田胎内樹型は一般公開されていないのであしからず。
もも「ここだけは調べてあったんだもん。」
さく「たまたまルートに書いてあっただけだって。」

 バスの停車した船津胎内樹型は河口湖フィールドセンターにあり、こちらは一般公開されている。
もも「見学とかしないんだからさ…。」
なぎ「…後々使えるかも知れんぞ?」
もも「…そういえばそうね。私と、先帰った2人で来ようかしらね。」

 あとは河口湖駅まで富士登山バスと同じルートをたどる。ビジターセンターでは何か特典があるようではあるが、"次のバスに乗ることを考えて泣く泣く"パス。

 富士山駅から35分。結局何か特にするわけでもなく、遅れることもなく河口湖駅に到着。
めぐ「河口湖は見たからいいとして…。」
もも「あんな真夜中の真っ暗な中で?」

 深夜の河口湖。ライブで混雑する山中湖に続き、選んだのは西湖。富士五湖の残りである本栖湖と精進湖へは2014年当時、少なくともフリー範囲に当たるバスが通じていなかった。2021年現在は本栖湖と精進湖へも周遊バスが運行されている。


 さあ時間もあることだし、昨日の反省をふまえて早めに食べておこうか。
さく「…うどんあるけど。」
もも「そういえば食べ比べって言ってなかったっけ?」

 ということで、売店の飲食コーナーで1つ。



(現)吉田のうどん(GATEWAY FUJIYAMA) 600円
 五合目とはタイプが違う。麺にはコシがあり、具材として肉が見当たらない。共通点としては茹で野菜と、麺が短いということだろうか。
めぐ「…まだちょっとわかんないかな?」
もも「そりゃほかにだって…」
めぐ「あるよ。」
なぎ「そういえばガイドマップ持ってったんだよな?」
めぐ「一応ね…、せっかくだもん。」


 今回役立つものかはわからないながらも、今後の参考としては十分だ。では、次に乗る『西湖周遊バス』を待とう。
もも「そういえばバスの番号もメモってるけど…。」
めぐ「それで気づいちゃった。」
もも「何が?」
めぐ「富士急のバスの番号。」
もも「…そんなの乗るだけならわかんないわよ。」

 2県にまたがる富士山ナンバーで希望番号を取得し、バスの番号とナンバープレートの4桁番号を一致させている。実際はさらに"富士山を示すF"が付く。そんなこんなでバスが入ってきた。



17.河口湖駅12:10発 西湖周遊バス F6462(西湖レトロ264)
 ボンネットを模したマイクロバスで、座席の背もたれは木製。乗客は結構多いようだ。2021年現在は車両が変更され、専用デザインをまとった通常型の大型路線車両が用いられている。
もも「きっちり前キープしたわね…。」
めぐ「景色見たいもん。」

 河口湖周遊バスとルートが分かれると、河口湖は進行方向右側。座った席とは逆サイドとなったものの、帰りは同じルートで進行方向左側となる。

(つづく)