お待たせしました。
「…はい。」
「とうとう画まで入れるの面倒がっちゃってるし。」

2017年1月8日(日)午後10時10分 仙台市青葉区・広瀬通り周辺
(IC)ビニール傘(ファミリーマート) 598円
 雨の降る仙台市内。傘なしでは苦しいので、今回もジンクスを信じよう。
もも「折りたたみじゃダメなの?」
めぐ「ジンクス結構大事よ?」
なぎ「ジンクスな…、WBCとか。」
さく「ああ、今年だっけ?」
なぎ「出かけたら日本優勝とかってな?」
めぐ「そうなのよ、前は優勝逃して…。」


 日曜日の夜。一番町四丁目商店街に飲食店が多く並び、雨ながらも人通りは多い。屋根のない部分は、アーケードのようにイルミネーションが施されている。今宵の"キャンプ地"とした『快活CLUB仙台一番町店』も、この商店街にある。
さく「その前って九州でワンセグ見たんだっけ?」
めぐ「ワンセグで優勝したよ。」
なぎ「前の前が茅ヶ崎…、だったかと。」
もも「本当、私もだけどアンタら年齢設定どうなってんのよ?」
さく「え、成人だからお酒OKじゃなくって?」

 南東北旅行の2日目はこうして幕を下ろした。ネットカフェは空きもあり、そのまま各自ブースへ。指定された番号に対して案内が不親切気味で、1つ間違えていたのは内緒の話。すぐに本来の場所へ移動…。


2017年1月9日(月)午前0時 仙台市青葉区
 当初3日目に組んでいたのは、とりあえず朝方に地下鉄を乗れるだけ乗ろうというもの。昨日に乗車した長町~広瀬通だけでなく、その先の富沢で折り返すというもの。仙台市営地下鉄南北線は一部区間で地上の高架線路を走行するため、(主に泉中央方向で)景色を見られるのだ。

 ところが初日夜、入浴時間を考慮してこの計画は白紙化。ネックだったのが石巻から女川の間であり、石巻9:33発の前が8:01発となってしまう。結果として1本前の仙石東北ラインでは乗り継げず、2本前にあたる仙台6:26発に乗らなければならない。したがって、地下鉄では初電車乗車が必須となった。

 こうすることで女川滞在時間が増加し、温泉の営業開始時間前に周辺散策も出来てしまう。ある意味理に適ったと言えようか。


(現)快活CLUB仙台一番町店 1人合計2100円
 この店は昼夜共通で、ブース利用の場合6時間パックが1645円。9時間パックになると2057円となり、休日はパックに加えて103円追加となる。利用時間に応じて自動的にパック料金へと切り替わるため、今回は9時間の休日料金として扱われた。さらに累積ポイントを利用し、60円が引かれた額となる。

 3日目の朝。昨夜から降り始めた雨はやまず、屋根で覆われていないところを濡らしていく。
さく「…まず遅れないだけよかったと。」
もも「それもね…、ビニール傘のジンクスだとか言っといて外すんだもの。」
めぐ「まだわかんないけど?」
さく「そうだよ、雨やむかもしれんし。」


 昨夜降り立った広瀬通のほか、勾当台公園も最寄り駅として利用可能。雨の中向かうが、道は正しかったのだろうか?
なぎ「…いいんだな?」
もも「駅だし、いいんじゃない?」

 よく調べれば、ネットカフェに近い南3出口ではない。まあそもそも同じネットカフェに構える予定なので、次に持ち越しで問題はない。初電車までは時間に余裕を持たせている。
めぐ「アレ使おうよ。」
さく「おや、やっぱり?」



(現)コインロッカー・小 300円
 当日中に戻ることを前提として、荷物を預けたまま周遊する手法をとった旅行班。昨年この手法を用いて、南千歳から塘路までを往復。釧路湿原にある小さな駅周辺を見て回った。
もも「これでまあ楽になったこと。」



(現)仙台市営地下鉄乗車券:勾当台公園→仙台 200円
 昨夜はICカードで直接入場したため、今回は乗車券を購入する手法を選んだ。仙台市営地下鉄南北線は全て島式ホームであり、運転台が車両右側についている。ホームドアも設置済み。


18.勾当台公園5:47発→仙台5:50着 富沢行き 1205
 3分の乗車で考えたこと、7人がけの中央部にポールが立っていること。どうもリニューアルによって、同じ座席を6人がけとして扱われることとなったそうな。バケット形状が背もたれだけとはいえ、どうにかならなかっただろうか?


 地下通路が延びている仙台駅。JRの駅までは距離があるので、天候問わずこの通路が役に立つ。仙石線はあおば通駅も地下にあるので、500m程ながら1駅分歩くことになる。
さく「荷物置いてよかったよ。」
なぎ「何を、最後バス乗るとき荷物あるんだからな?」


 しばらくすると左右に分かれるので、JRの西口へ向かうためには右。翌日は東口のバス乗り場へ向かうため、左となる。
さく「これで一応、下見も終わったことだし。」
もも「まあそれでいいならいいけどさ…、失敗したらアレよ?」
めぐ「はいはい…。」


 地上に出てきた。年明け早々の朝6時前、辺りはまだ暗い。
なぎ「…道、覚えてけよ。」
もも「…大丈夫なんじゃないの?」


 乗り込むのは昨日と同じハイブリッド車両。やはり2本つないだ4両であり、仙石線の従来型電車と合わせている。この時間、まだ乗っている人は少ない。この車両も701系改造タイプと同じく、車内ドアボタンは開くための緑色しか光らない。これはどうも、間違って閉めるのを防ぐ目的らしい。


 ハイブリッドシステムはキハE200から採用されたシリーズ式。内蔵バッテリーが車内電源となるため、停車中は放電状態になっている。時折エンジンがかかり、発電してバッテリーを充電させる。
もも「ああ、昨日のヤツね。」
さく「じゃあさ…、ここでよくない?」
めぐ「いや…、右の線路見たいのよ。」

(つづく)

 さてこの年3月のWBC、ワールド・ベースボール・クラシック。現体制となってからは出勤日なので、曲がりなりにも外出はしている。日本代表はあえなく準決勝敗退と…。