2017年1月8日(日)午前7時13分頃 栃木県下都賀郡野木町

5.さいたま新都心6:31発→宇都宮7:51着 普通527M/宇都宮行き モハE230-3518
 相変わらず、住宅の多い駅周辺を過ぎると田舎めいた田園風景。
さく「食べるよ。」
なぎ「なんかな…、変なもの浮かんだら起きろって…。」
もも「アンタもよく寝れたわね…。」

 


(IC)男爵コロッケ&たまごドッグ(ファミリーマート) 138円
 では時間的にもちょうどいいので、朝食を頂こう。まずは昨夜に購入した、ごく普通の調理パン。それ以上でも、それ以下でもない。

(現)おにぎりツナマヨネーズ(NewDays) 130円
 直に海苔が巻かれているタイプで、白ご飯が用いられている。(以下略。)

(現)ひと口牛たん麦ご飯(こばやし) 550円
 今日の目的地となる仙台の駅弁を、東京で購入。仙台味噌で焼かれた牛タンを麦ご飯で挟み、さらに焼き目をつける程度にあぶった偽りなき一口飯。麦飯独特のプチプチ系らしい食感に、角切り牛タンの歯ごたえ。駅弁に手を出して、損はしなかったのだ。


(現)フロムアクア(JR東日本ウォータービジネス) 110円
 もちろん、落ちないキャップも活躍する。
めぐ「…以上。」
もも「あ、これで全部ね。」
さく「米食べたらいいんだよね?」
なぎ「米はいいけど、そこからな…。」


 小山からは新幹線と並走。快速も各駅に停車するようになる上、ごくわずかながら両毛線から直通する列車もある。次の小金井は車両基地があるためか折り返し列車が多く設定されており、東海道本線で快速アクティーとなるE233系も発車を待つ。

 そこから宇都宮までは距離もさほど長くなく、景色の変化にも乏しかった…。

 宇都宮では1本発車を早められるも、3ドア5両ではだいたい想像つく車両(過去に幾度となく乗っている211系3000番台)。その隣に発車案内共々、何やら変わりモノがいる様子。
さく「ま、時間もあるんだし。」


 宇都宮から成田へ向かう臨時快速『新春成田初詣号』は全席指定で、緑斜線が入った塗装模様の185系6両。高崎線などの特急運用から撤退した後にグリーン車が抜かれており、183系が担っていた臨時運用に就くことが多くなっている。ついでにこの快速、なかなかイレギュラーなルートを通るとか。
もも「…別に乗りたいんならさ?」
なぎ「何も言ってないだろ。」


 登場時点では117系(デッキなし両開きドア)との違いが、キハ47(デッキなし両開きドア)かキハ48(デッキ付き片開きドア)のような程度でしかなかった185系(デッキ付き片開きドア)。さすがに同じ転換式クロスシートで特急料金というのは問題があったので、現在は通常のリクライニングシートを備えている。
めぐ「…ごめん、トイレいい?」

 トイレには、入れるうちに入っておこう。宇都宮到着が早まったことで、29分もの時間が確保できている。日曜日の朝8時、することは他にない。


 ということで、次に乗るのは4ドア4両であることから205系600番台。京葉線で運用していた後期型車両が改造され、E231系などと同じ湘南色の帯を纏っている。運用線区が線区だけに半自動ドアとなっておりボタンが付く。同じタイプで日光線の107系も置き換えており、そちらは107系のカラーパターンを継承している。
なぎ「これだったんだな…。」


6.宇都宮8:20発→黒磯9:10着 普通635M/黒磯行き モハ205-609
 同じ205系改造車でも富士急の車両と異なり、車内のリニューアルはなされていない。ドアチャイムこそ同様なタイプなものの、自動放送はない。座席は基本そのままにモケットを変えた程度としながらも、モケット未交換の座面が1つ…。
さく「ちょっとこういうとこで造りこみ甘いんだよね。」
もも「そう?アンタらみたいでいいのにね。」

 だいたい席が埋まったところで発車。引き続き地形に起伏の見られない中を進みつつ、この辺りからは駅の周りにも建物が見られなくなる。太陽の光が車内にも降り注ぎ、暖かくなったり暑く感じたり。
めぐ「…眠い。」
もも「…アンタダメよ、言いだしっぺ。」


 結局外の景色よりも、中吊りなどにあった沿線の子供たちによる絵画作品が主となってしまった車内。那須塩原では一応新幹線と接続するので、景色も一応押さえておく。
さく「…それだけ?」

 宇都宮から黒磯までは50分と、意外に時間を要するもの。直流電化となっているのはここまでであり、交流電化となる郡山方向へは乗り換えが必要となる。跨線橋の配置が、関東と東北の境目だと思わせる。
さく「いいから、座るよ。」


 いたのは701系ばかり連なった6両。さすがに乗り換え時間が28分あれば、余裕で座れるもの。
なぎ「…空きまくってるなら外出てもよかったろ。」
もも「それこそ境目みたいなアレとかだってさ?」
めぐ「…座りたいもん。」

 さて、この黒磯駅。旅行班は直流専用車両(205系)から交流専用車両(701系)に乗り換えている。他の線区であれば線路上の"デッドセクション"を介する形(車上切換方式)となるので、交直流両用車両(E531系など)が必要となるはず。(そして後のこと、実際にそうなった。)


 ただ、この黒磯駅。2017年時点では日本で唯一となった地上切換方式を採用していた(採用例自体、他に2箇所しかなかった)。これは駅構内の電化方式を係員の操作によって切り替えるというもので、交直流両用車両のかわりに複雑な設備が必要となる。このため通過扱いとなる列車(EH500牽引貨物コンテナ)も全て停車し、一旦パンタグラフを下ろさなくてはならない。
なぎ「これが見たかったと。」
めぐ「…これはたまたまだよ?」

 発車時刻となれば、なんだかんだで座席がほぼ埋まっている。

(つづく)