2017年1月8日(日)午後5時35分 東京都千代田区・東京駅
山手線用のE231系500番台に連結している中間車のうち、10号車のサハは4600番台となっている。ドア形状など車体がE233系に近いほか、通常の中間車とドア位置が異なるなど編成内で違和感が否めない。これは新型車両投入を見越してのことであり、実際にE235系の中間車両として転用される。ところがE235系としては、屋根が合わなくなってしまった。
さく「…何に使うの?」
めぐ「ちょっとブログ用の仕入れ?」
さあ、朝食を仕入れたい。どこかないかと探せば、駅弁の店が朝5時半にも拘らず開いている。しかも結構な混雑ぶり…。
さく「ま、適当に選んどきゃいいでしょ。」
ということで、全国の駅弁を扱う『駅弁屋 祭』。コンビニものと比べるとどうしても割高感が拭えない駅弁は、実際のところどうなのだろうか?
もも「いや…、そういうことじゃないし。」
めぐ「…米とか。」
なぎ「米なら何でもいいんだろ。」
もも「ま、どうせロクなの買ってないんだし。」
いよいよ仙台への実質1本目。上野東京ラインなる直通運転により、東海道線から宇都宮線。高崎線への新たなルートが構築された。ここ(JU01)から乗るのが高崎線であり、宇都宮へは乗り換えが必要となるのは当初計画と同じ。
4.東京5:53発→さいたま新都心6:20着 普通1820E/高崎行き モハE230-3535
所属基地ごとに共通運用が組まれ、来たのは小山の車両。前5両のE233系(籠原止まり)に惹かれるも、後ろ10両はE231系。さらに後方となる2号車に乗れば、この時間にしてとりあえずボックスが1つ空いていた程度の乗車振り。インバーター制御音を聞いた限りでは、更新済みらしい。
さく「…いいけど、景色見れないでしょ。」
めぐ「…見れないね。」
とりあえず、駅弁の店で購入した朝食。お米を最優先に、価格と手軽さを優先して考えたリーダー。加えて昨日までに購入したパンもある。
もも「ま、アンタが選んだんだし。」
めぐ「もうちょっと後にしようかなって。」
1月のこの時間、景色など見られない。旧来の京浜東北線が緩行線、上野東京ラインは快速線と見るのがいいだろう。それでいて"快速"が2つ共存し、京浜東北線のそれは上野東京ライン"普通"より停車駅が多い。正直、京浜東北線は"区間快速"が適切だろう。
もも「…いいけど、またこれで間埋めようって?」
めぐ「まあ、ついでにね…。」
東京から大宮までは30分ほどと、意外に時間を要するもの。ボックス席の存在が、混雑しない時間帯では大いに役立っている。そこでせっかくならばと…。
めぐ「さいたま新都心?」
なぎ「…降りるのか?」
さく「大宮よりいいでしょ、ホーム決まってるし。」
大宮の手前、さいたま新都心で下車。ここで、上野始発の宇都宮行き(10両)を同じホームで待つこととなる。当初計画では乗り換え先が大宮始発となり、この選択肢は不可能だ。
なぎ「…寝る時間ないだろ。」
さく「何言ってんの、景色だよ景色。」
もも「どうせ乗り換えってんなら、時間なんかないわよ。」
浦和・与野・大宮の3市が合併し、さいたま市が発足したのは2001年のこと。構想や工事開始がいつかは定かとしないものの、今では高層ビルが立ち並ぶなど『新都心』の名に相応しい。
さく「…これさ、明るいとこから暗いとこ撮ってダメになっちゃうんだよ。」
そして『新都心』の象徴ともいえる多目的会場、さいたまスーパーアリーナ。なんでもスタジアムモードとアリーナモードを切り替え、最大で36500人収容可能なほど規模が大きいとか。夜も次第に明けてくる。
もも「ま、わからないとこは適当に調べたの押し込んどきゃいいんだし?」
5.さいたま新都心6:31発→宇都宮7:51着 普通527M/宇都宮行き モハE230-3518
そして来た宇都宮行きの10両は、小山のE231系。2号車のボックスが空いてないため、同じ2号車の短いロングシートを適当に座る。インバーター装置は更新されておらず、聞きなれた音を立てて走る。
なぎ「…おやすみ。」
さく「あ、逃げた。」
もも「いいんじゃない?どうせ後で席なんかいっくらでも空くんだし。」
実質的にはさいたま新都心で快速運転が終わっており、大宮から土呂,東大宮,蓮田と停車していく。夜が明けて明るくなってくる外と、相変わらずボックスに空きの出ない車中。
新白岡は住宅地らしい雰囲気。有名な観光スポットなどとは無縁な、住むだけの街にしか見えない。住民の多くは大宮へ向かうのだろうが、さいたま市内と東京都内の通勤先比率が気になるところ。
駅から少し離れただけで田舎めいた雰囲気と化す。それだけに、圏央道の高架橋が目立ってしまう。久喜白岡から大栄(千葉県成田市)が暫定対面通行なので、余計に田舎らしくなってしまう。
さく「美濃加茂は?」
めぐ「…あんまり人のこと言えないかも。」
そして、駅の周囲は住宅地という繰り返し。栗橋には東武日光線との渡り線が設けられており、乗務員交代用の短いホームがある。ここを通るのは特急しかなく、旅行班にとってはまだハードルが高そう。
もも「はいはい、そんなバカなことしてないでさ。落ち着いて座りなさいよ。」
古河でわずかながら茨城県に入り、駅でようやくボックス席を確保。そこから程なくして栃木県へ…。
(つづく)